【美容】腕や太もものブツブツ(毛孔性苔癬)とは

半袖の季節になると、二の腕のブツブツが気になる。さわるとザラザラして、少し赤っぽい。パートナーに腕をさわられたとき、気づかれていないか不安になる。スクラブでこすっても、なかなかよくならない。こういうブツブツは、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)と呼ばれるものであることが多いです。
毛孔性苔癬とは
毛孔性苔癬は、毛穴に角質がつまって、小さなブツブツができる状態です。
| 特徴 | 中身 |
|---|---|
| 場所 | 二の腕の外側・太もも・お尻・肩・背中など |
| 見た目 | 毛穴に一致した小さなブツブツ。肌色〜赤っぽい・茶色っぽい |
| さわった感じ | ザラザラ・鳥肌のよう |
| かゆみ | ないか、軽いことが多い |
| うつるか | うつらない |
| 体質 | 家族にも同じブツブツがある人が多いと言われる |
思春期のころに目立ちやすく、年齢とともに目立たなくなっていく人が多いと言われます。ただ、大人になっても続く人もいます。
ニキビとの違い
| 毛孔性苔癬 | ニキビ | |
|---|---|---|
| 原因 | 角質のつまり(体質) | 皮脂と毛穴のつまり・菌 |
| 場所 | 二の腕・太もも・お尻 | 顔・背中・胸 |
| 見た目 | 同じくらいの大きさの小さなブツブツがたくさん | 大きさがばらばら。膿をもつことも |
| 痛み | ほとんどない | 赤いニキビは痛いことがある |
体のブツブツには、ほかにも毛のう炎やマラセチア毛包炎などがあります。「背中・胸・お尻のニキビが気になる」も読んでみてください。
ふだんのケア
| すること | ポイント |
|---|---|
| 保湿する | お風呂上がりすぐに。乾燥すると目立ちやすい |
| 角質をやわらかくする保湿剤 | 尿素・サリチル酸などが入ったものを使う人もいる。しみるときはやめる |
| やさしく洗う | ナイロンタオルでこすらない |
| 締めつけの強い服を避ける | こすれを減らす |
やってはいけないこと
| やりがちなこと | なぜよくないか |
|---|---|
| スクラブ・ナイロンタオルで強くこする | 赤みや色素沈着が強くなる |
| つぶす・つめでひっかく | 跡が残る |
| 毛抜きで毛を抜く | 毛穴が傷つく |
皮膚科での治療
毛孔性苔癬は、体質によるものなので、完全になくすのは難しいことが多いです。皮膚科では、目立ちにくくするための塗り薬(角質をやわらかくするもの・保湿剤)が使われることがあります。保険が使えることもあるので、気になるなら相談してください。
見た目を目的にしたレーザーやピーリングなどを行う医療機関もありますが、多くは自由診療です。
半袖・水着・ふれあいのとき
| 場面 | できること |
|---|---|
| 半袖・ノースリーブ | 保湿でザラつきを減らす。気になるなら、薄い羽織りもの |
| 水着 | ボディ用のファンデーションで色を整える人も |
| パートナーにふれられる | 体質で、うつらないものと知っておくと気が楽 |
相手は、あなたが思うほどブツブツを気にしていないことが多いです。気になるなら、「体質でできるブツブツなんだ」と軽く伝えておくのも、ひとつの方法です。明るいところで見られたくない気持ちについては「明るいところで肌や体型を見られたくない」に。
気にしているのは自分だけ、のことも多い
毛孔性苔癬は、10代から20代の若い人によく見られる、ありふれた肌の状態です。うつるものではなく、からだに悪いものでもありません。それでも、半袖になる季節や、プール・海、パートナーにふれられる場面になると、急に気になってしまう人は多いです。
ザラザラした手ざわりや、赤っぽいブツブツは、自分ではとても目立つように感じますが、少し離れて見ると、ほかの人はほとんど気づいていないことがよくあります。相手が気づいたとしても、「肌の状態のひとつ」として受け止める人がほとんどです。
ただ、気になる気持ちが強いと、腕を出す服を避けたり、ふれ合う場面で体をかたくしたりすることもあります。気持ちがつらいときは、ケアを続けながら、見せ方の工夫を取り入れるのもいい方法です。
季節ごとのケア
| 季節 | 起きやすいこと | ケアのポイント |
|---|---|---|
| 春 | 寒暖差・花粉で肌が敏感に | 保湿をこまめに |
| 夏 | 汗・日焼けで赤みが目立つ | 汗をふく・日焼け止め |
| 秋 | 夏の日焼けのあとの乾燥 | 保湿を増やす |
| 冬 | 乾燥でザラつきが強くなる | お風呂上がりすぐに保湿 |
毛孔性苔癬は、乾燥する冬に目立ちやすく、夏には落ち着く人も多いと言われます。保湿は、季節を問わず続けることが基本です。
保湿剤の選び方
| 成分の例 | 特徴 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 尿素 | 角質をやわらかくする | 傷やひっかき傷があるとしみることがある |
| サリチル酸 | 角質をやわらかくする | 広い範囲に使うときは医師に相談 |
| ヘパリン類似物質 | 保湿 | 皮膚科で処方されることもある |
| ワセリン | 肌を守る | ベタつきやすい |
どれを使えばいいか迷うときは、皮膚科で相談すると、肌の状態に合わせて選んでもらえます。
ふれあいのときの工夫
| 工夫 | 中身 |
|---|---|
| 気になることを先に伝える | 「腕がザラザラしてるの気にしてる」と言えると楽になる |
| 照明を落とす | 赤みが目立ちにくい |
| 保湿をしておく | 手ざわりがなめらかになる |
| 長袖のルームウェア | 慣れるまでは隠してもいい |
よくある疑問
いつかは消える?
年齢とともに目立たなくなる人が多いと言われますが、続く人もいます。保湿で目立ちにくくなることは多いです。
食べものと関係ある?
はっきりした関係は分かっていないと言われます。
脱毛すると治る?
脱毛で毛のブツブツが目立ちにくくなったと感じる人もいますが、毛孔性苔癬の治療として決まった方法ではありません。脱毛の刺激で赤みが出ることもあります。
男性にもある?
男女どちらにもあります。男性は、二の腕や太ももにあっても気にしていない人も多いですが、気になるなら同じケアができます。
毛孔性苔癬にピーリングは効く?
角質をやわらかくするピーリングで、ザラつきがやわらぐ人もいます。ただ、こすったり強すぎるものを使ったりすると、赤みが悪化することがあります。皮膚科で相談してから試してください。
遺伝する?
家族に同じ肌の人がいることが多く、体質が関係していると言われています。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| ブツブツが何か知りたい・目立ちにくくしたい | 皮膚科 |
| 赤く腫れる・痛い | 皮膚科(毛のう炎など別の原因のことも) |
毛孔性苔癬は、体質によるもので、うつるものではありません。こすらず、保湿。それで目立ちにくくなることが多いです。
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」 https://qa.dermatol.or.jp/