【美容】睡眠・食事・ストレスと肌、どこまで関係する?

仕事が忙しい週が続いて、睡眠は毎日5時間。週末のデートの日、鏡を見たら、目の下はくすんで、あごにニキビが2つ。高い美容液を塗っても、なんだか顔色が冴えない。こういうとき、肌のためにまず変えるべきなのは、化粧品より生活のほうかもしれません。
一方で、ネットには「〇〇を食べると美肌になる」「このサプリで肌が変わる」という話があふれています。ここでは、肌と生活の関係を、言えることと言いすぎのことに分けて整理しました。
肌と生活、関係があると言われていること
| 生活のこと | 肌に出やすいこと | 言われている理由 |
|---|---|---|
| 睡眠不足 | くすみ・クマ・ニキビ・乾燥 | 肌の回復や血のめぐりに影響すると言われる |
| 強いストレス | ニキビ・かゆみ・湿疹の悪化 | ホルモンや自律神経への影響、肌をさわるくせが増える |
| たばこ | くすみ・しわ・肌の老化 | 血のめぐりが悪くなる・肌の組織への影響が言われる |
| 飲みすぎ | むくみ・赤み・乾燥 | 脱水・血管が広がる |
| 紫外線(屋外で過ごす時間) | シミ・しわ・たるみ | 肌の組織へのダメージ |
| 極端な食事制限 | 乾燥・肌荒れ・髪のパサつき | 必要な栄養が足りなくなる |
このなかで、肌への影響がいちばんはっきりしていると言われるのは、紫外線とたばこです。睡眠やストレスは、多くの人が実感していて、肌の病気(ニキビや湿疹など)が悪くなるきっかけになることも知られています。
睡眠と肌
寝不足の翌日に顔色が悪く見えるのは、血のめぐりやむくみ、目の下のクマなどが重なるためと言われます。
肌のために睡眠でできること
| できること | ポイント |
|---|---|
| 時間をとる | まずは「いつもより30分早く寝る」から |
| 寝る前のスマホを減らす | 寝つきが悪くなりやすい |
| 枕カバーを清潔に | 皮脂や汚れが顔に触れる。こまめに替える |
| メイクを落としてから寝る | 落とさずに寝ると、毛穴づまりや肌荒れのもとに |
| うつぶせ寝を減らす | 片方の頬だけ荒れる人は試してみる |
「何時から何時が肌のゴールデンタイム」という話がよく出ますが、時間帯よりも、まとまった睡眠をとることのほうが大事だと考えておくといいです。
ストレスと肌
ストレスが強いと、ニキビや湿疹が悪くなったり、かゆみが強くなったりする人がいます。さらに、ストレスがあると、顔をさわる、ニキビをつぶす、かきむしる、といった行動が増えて、肌を傷めることもあります。
| ストレスがあるときに増えやすい行動 | 肌への影響 |
|---|---|
| 頬づえ・顔をさわる | ニキビ・赤み |
| ニキビをつぶす | 跡が残る |
| かきむしる | 湿疹の悪化 |
| 夜ふかし・食べすぎ・飲みすぎ | 肌の調子の乱れ |
ストレスをゼロにすることはできません。肌のためにできるのは、「さわるくせ」に気づくことと、眠る時間を守ることです。
食事と肌
食事と肌の関係は、よく話題になるのに、はっきりしていないことが多い分野です。
| よく聞く話 | 考え方 |
|---|---|
| チョコレートでニキビができる | はっきりした根拠はないと言われることが多い。食べすぎには気をつける |
| コラーゲンを食べると肌がぷるぷるに | 食べたコラーゲンが、そのまま肌のコラーゲンになるわけではない |
| 野菜や果物で肌がきれいに | バランスのいい食事は肌にもいい。特定の食べもので肌が変わるとは言えない |
| 油ものを食べると顔があぶらっぽくなる | 体質による。極端に制限する必要はない |
| 水をたくさん飲むと肌がうるおう | 脱水を防ぐのは大事。飲めば飲むほど肌がうるおうわけではない |
肌のための食事として言えるのは、「極端な食事制限をしない」「いろいろなものを食べる」ということくらいです。ビタミンやミネラルが足りないと肌が荒れることはありますが、ふつうの食事をしている人が、特定の食べもので肌をきれいにするのは難しいと考えてください。
体重を落とすために極端に食べないでいると、肌の乾燥や髪のパサつき、生理が止まるなどの不調が出ることがあります。体型のことがつらいときは「体型が気になりすぎてつらいとき」も読んでみてください。
サプリメントは?
肌のためのサプリメントはたくさん売られていますが、食事のかわりにはなりません。表示の読み方は「美容サプリの表示(機能性表示食品・トクホ)の読み方」に書いています。
お酒・たばこと肌
| 肌に出やすいこと | できること | |
|---|---|---|
| お酒 | 翌日のむくみ・赤ら顔・乾燥 | 飲む量をほどほどに。水も一緒に飲む |
| たばこ | くすみ・しわ。肌の老化が早まると言われる | やめることがいちばん。禁煙外来もある |
たばこは、肌だけでなく、においでも相手の印象に影響します。キスのときのにおいも含めて、気にする人は少なくありません。口臭については「口臭が気になる:キスの前にできること」に書いています。
デートの前の日の過ごし方
肌のために前の日にできることは、意外とシンプルです。
| 前の日 | すること |
|---|---|
| 夜 | お酒は控えめに。塩分の多い食事でむくみやすい人は少し気をつける |
| 寝る前 | メイクを落とし、いつもの保湿。新しい化粧品は試さない |
| 睡眠 | いつもより早めに寝る |
| 当日の朝 | 冷たい水で顔を洗うとすっきりする人も。むくみが気になるなら軽く体を動かす |
新しいパックやピーリングを前の日に試すのは、肌が荒れたときに取り返しがつかないので避けたほうが安心です。デートの準備は「デートの前日・当日にしておくこと(肌・におい・ムダ毛)」にまとめています。
生活を整えても荒れるとき
生活を整えても肌荒れが続くときは、肌の病気(ニキビ・湿疹・酒さなど)や、化粧品が合っていないこともあります。
| 状態 | 相談先 |
|---|---|
| ニキビがくり返す・跡が残る | 皮膚科 |
| かゆみ・湿疹が続く | 皮膚科 |
| 眠れない日が続く | 内科・心療内科 |
| ストレスで気持ちがつらい | 心療内科・精神科・相談窓口 |
生活を整えることは、ふたりの時間にもつながる
睡眠や食事、運動を整えることは、肌のためだけでなく、からだ全体の調子や気分にもつながります。よく眠れていると、表情が明るくなり、人と会うのが楽しくなります。疲れていると、肌の調子も気分も落ちこみがちです。
パートナーと一緒に暮らしているなら、夜ふかしを一緒に控える、休みの日に一緒に散歩をする、といった生活の工夫を、ふたりで取り入れるのもいい方法です。一緒に続けると、ひとりで取り組むより続けやすくなります。
生活を変えるときのコツ
| コツ |
|---|
| 一度に全部変えようとしない |
| ひとつずつ、小さなことから |
| できなかった日があっても、次の日からまた続ける |
よくある疑問
肌のために8時間寝なきゃいけない?
必要な睡眠時間には個人差があります。昼間に強い眠気がなく、すっきり起きられているなら、それがあなたに合った長さです。
夜ふかしした翌日に、肌を少しでもよく見せたい
保湿をいつもより丁寧に、目の下のクマはコンシーラーを薄くのせる、冷たいタオルで顔を軽く冷やす、などが手軽です。むくみは時間とともに引いていくことが多いです。
美肌のために食べるべきものは?
これを食べればいい、という特定の食べものはありません。いろいろなものをバランスよく食べることが、肌にとっても無理のない方法です。
運動は肌にいい?
運動は、睡眠やストレスにもいい影響があると言われています。汗をかいたら、そのままにせず、さっとふくかシャワーを浴びると、肌荒れを防げます。
ストレスで肌をかきむしってしまう
かゆみが強いときは、湿疹などの病気のこともあります。皮膚科でかゆみをおさえる治療を受けると、かきむしるくせも減っていくことがあります。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 肌荒れ・ニキビ・かゆみ | 皮膚科 |
| 眠れない | 内科・心療内科 |
| 禁煙したい | 禁煙外来 |
肌のための生活は、特別なことより、眠る・こすらない・焼かない・吸わない、の積み重ねです。できるところからひとつずつ。
- 厚生労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A ニキビ」 https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html