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【美容】肌のバリア機能とは?こわれるとどうなる?

ロコ
ロコの結論
いつもの化粧水がしみる、急に赤くなる。そんなとき、肌のバリア機能が弱っていることが多いんです。バリアをこわすのは、洗いすぎやこすりすぎのような毎日のくせ。足すより、まず引くケアで立て直せることがよくあります。

いつも使っている化粧水が、今朝はピリッとしみた。マスクのあとが赤い。ひげをそったところがヒリヒリする。思い当たることがないのに肌の調子がおかしいときは、肌の「バリア機能」が弱っていることがよくあります。

バリア機能は、肌がきれいに見えるかどうかの土台です。ここが崩れていると、どんな美容液を重ねても落ち着きません。

バリア機能は角層のはたらき

肌のいちばん外側にある角層は、とても薄いのに、2つの大事な役目を持っています。

役目 中身
中の水分を逃がさない 乾燥を防ぐ
外の刺激を入れない ほこり・花粉・細菌・化粧品の刺激から守る

この2つをまとめて「バリア機能」と呼びます。

バリアをつくる3つのもの

つくっているもの はたらき イメージ
皮脂膜 汗と皮脂がまざった膜。表面を覆う 表面のコーティング
天然保湿因子(NMF) 角層の細胞の中で水分を抱える 細胞の中のスポンジ
細胞間脂質(セラミドなど) 細胞と細胞のすき間を埋めて水分をはさむ レンガの間のセメント

角層の細胞をレンガ、セラミドなどの脂質をセメントにたとえるとわかりやすいです。セメントが減ると、すき間から水分が逃げ、外の刺激が入りやすくなります。保湿の化粧品に「セラミド配合」と書かれているのは、このすき間を補う考え方です。

バリアが弱っているサイン

サイン よくある場面
化粧水がしみる・ピリピリする 季節の変わり目・生理前・寝不足のとき
赤み・かゆみが出やすい マスクや服がこすれるところ
粉をふく・つっぱる 冬・エアコンの部屋
ニキビ・吹き出物がくり返す 洗いすぎ・こすりすぎが続いたあと
いつもの化粧品が合わなくなる ピーリングやレチノールを始めたあと

一つでも当てはまるなら、新しい化粧品を足すより、いまのケアを見直すほうが近道です。

バリアをこわしやすい習慣

習慣 なぜよくないか 変えるなら
1日に何度も洗顔する 皮脂とセラミドまで落とす 朝晩の2回まで
熱いお湯で洗う 皮脂を落としすぎる ぬるま湯(体温より少し低め)
ゴシゴシこする・タオルでふく 角層が傷つく 泡でなでる・タオルは押さえるだけ
スクラブ・ピーリングを毎日 角層をはがしすぎる 週1回程度か、休む
新しい化粧品を一度にいくつも試す どれが合わないか分からない 1つずつ・少しずつ
強いアルコールの化粧品を使い続ける 乾燥しやすい人がいる 肌に合わなければ控える
寝不足・ストレス 肌の回復が追いつかない まず眠る

男性のひげそりも、毎日角層を削っている行為です。そったあとにヒリヒリするなら、刃を新しくする、シェービング剤を使う、そったあとに保湿する、の3つで変わります。くわしくは「ひげそりの肌荒れ・青ひげ」に書いています。

立て直すためのケア

バリアが弱っているときは、「引くケア」から始めます。

  1. 洗いすぎをやめる:洗顔料は夜だけにして、朝はぬるま湯だけにしてみる
  2. こすらない:洗顔もタオルも、化粧水をつけるときも
  3. 攻めの化粧品を休む:ピーリング・レチノール・ビタミンCの高濃度のものなどは、落ち着くまでお休み
  4. シンプルに保湿する:香料などの少ない、使い慣れた保湿剤を1つ
  5. 紫外線を防ぐ:刺激が少ないと書かれた日焼け止めや、帽子・日傘も

立て直しの目安

角層は少しずつ入れかわるので、1日で元に戻るものではありません。2〜4週間ほど、同じシンプルなケアを続けて様子を見ます。それでもよくならない、あるいは悪くなるときは、肌の病気が隠れていることもあるので皮膚科へ。

季節ごとに気をつけたいこと

季節 バリアに起きやすいこと 気をつけたいこと
春 花粉・黄砂・寒暖差で敏感になりやすい 帰ったら顔をやさしく洗う。こすらない
夏 汗・皮脂・紫外線・冷房の乾燥 汗はふくより押さえる。日焼け止め
秋 夏の紫外線のダメージが出る・乾燥が始まる 保湿を少しずつ増やす
冬 空気の乾燥・暖房・熱いお風呂 加湿・ぬるめのお湯・お風呂上がりすぐの保湿

とくに冬のお風呂上がりは、肌の水分が急に逃げやすいタイミングです。顔だけでなく、すねや腕、手も、早めに保湿すると、かゆみや粉ふきが減ります。

バリアが弱っているときに避けたいもの

  • スクラブ入りの洗顔料・ピーリング
  • レチノール・高濃度のビタミンCなど、刺激を感じやすい成分の始めたて
  • アルコール(エタノール)が多い化粧水(合わない人の場合)
  • 香りの強い化粧品
  • 長風呂・サウナ・熱いシャワーを顔に直接当てること
  • 顔を何度も触るくせ(頬づえ・ニキビをいじる)

落ち着いたら、ひとつずつ戻していけば大丈夫です。一度に戻すと、どれが合わなかったのかが分からなくなります。

恋人や好きな人の前で困る場面

バリアが弱っていると、ふだんなら平気なことで肌が荒れます。

場面 起きやすいこと 前もってできること
相手のひげが当たるキス 口のまわりの赤み ひげそり後の肌は相手にも刺激。伝えてOK
お泊まり先のシャンプー・ボディソープ かゆみ・赤み 自分の使い慣れたものを小分けで持っていく
長時間のメイク 夕方のかゆみ 家に着いたら早めに落とす
汗をかくデート 汗あせも・かゆみ こまめにおさえる

ひげで肌が赤くなったときの話は「ひげやローションで肌が赤くなったとき」、お泊まりの準備は「お泊まりのスキンケアと持ち物」にまとめました。

バリアを意識すると、ケアがシンプルになる

肌のバリア機能を知ると、スキンケアの考え方が変わる人がいます。「何かを足す」より、「こわさない」ことのほうが大事だと分かるからです。洗いすぎない、こすらない、熱いお湯を使わない、刺激の強いものを重ねすぎない。それだけで、肌の調子が落ち着くことがよくあります。

肌の調子が悪いと、新しい美容液や、特別なケアを足したくなります。でも、バリアが弱っているときに、たくさんのものを重ねると、かえって刺激になってしまうこともあります。調子が悪いときこそ、ケアを減らして、保湿を中心にしたシンプルなケアに戻すことが、立て直しの近道です。

生活の中でバリアを守る

見直したいこと 理由
お風呂の温度 熱いお湯は皮脂を落としすぎる
エアコンの風 乾燥しやすい
加湿 冬の室内の乾燥を防ぐ
睡眠 肌の調子を整える

体のバリアも同じ

体のケア
ナイロンタオルでゴシゴシこすらない
お風呂上がりにボディクリームで保湿
すね・ひじ・かかとは乾燥しやすい

よくある疑問

セラミド入りの化粧品を使えば、バリアは戻る?

セラミドは角層のすき間を補う成分で、保湿の助けになります。ただ、洗いすぎやこすりすぎが続いていれば、補うそばから失われます。習慣の見直しと一緒に使ってください。

何もつけない「肌断食」はいい?

肌に何もつけない方法を試す人もいますが、乾燥しやすい人や季節によっては、かえってバリアが弱ることがあります。やるとしても、つっぱりやかゆみが出たらすぐ保湿に戻してください。

赤みがずっと引かない

湿疹・かぶれ・酒さ(しゅさ)など、病気のこともあります。2週間以上続く、かゆみが強い、広がる、というときは皮膚科を受診してください。赤ら顔については「赤ら顔・酒さ(しゅさ)とは」に書いています。

パートナーとのふれ合いで肌が赤くなる

ひげやこすれ、乾燥で、バリアが弱ったところが赤くなることがあります。「ひげやローションで肌が赤くなったとき」も読んでみてください。

相談できるところ

悩み 相談先
赤み・かゆみ・湿疹が続く 皮膚科
化粧品でかぶれた 皮膚科(使った化粧品を持っていく)
化粧品の選び方 薬局の薬剤師

バリア機能は、すべてのスキンケアの土台です。調子が悪いときほど、足すより減らす。そこから立て直してみてください。

出典

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