【美容】糸リフトとは

フェイスラインがもたついて、横から見た顔が気になる。手術でのリフトアップはこわいけれど、糸なら切らずにできると聞いた。糸リフトは、たるみの施術の中でも、広告でよく見かけるもののひとつです。
糸リフトとは
糸リフト(スレッドリフト)は、細い針などを使って、皮膚の下に専用の糸を入れ、たるんだ組織を引き上げる施術です。
| 糸の例 | 特徴 |
|---|---|
| とげ(コグ)のついた糸 | 組織にひっかけて引き上げる |
| とげのない細い糸 | 肌のハリの変化をめざす |
| 溶ける糸 | 時間とともに体に吸収される(半年〜1年半ほどとされる) |
期待できること・できないこと
| 期待されること | 期待しにくいこと |
|---|---|
| フェイスライン・頬の軽いたるみの引き上げ | 大きなたるみを、手術と同じように引き上げること |
| ほうれい線の目立ち方の変化 | 永久に保つこと |
たるみの程度によっては、変化が小さいこともあります。ほかの施術(ハイフ・ヒアルロン酸・手術)との比較は「しわ・たるみはいつから?できること」に。
費用と持ちの目安
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 費用 | 1本3万〜10万円くらい(何本使うかで総額が大きく変わる) |
| 本数 | たるみの程度で数本〜十数本 |
| 回数 | 1〜3回。満足できないときは数週間後に追加することも |
| 持ち | 1〜2年くらいとされる |
※自由診療のため、医療機関ごとに大きく違います。比較サイトに掲載された相場(2023年時点の情報)をもとにした目安です。「1本〇〇円」の広告でも、実際には何本も必要なことが多いので、総額を確かめてください。
ダウンタイム
| 起きやすいこと | 目安 |
|---|---|
| 赤み・腫れ・むくみ | 1週間ほど |
| 内出血 | 1〜2週間 |
| ひきつれ感・違和感・凹凸 | 1〜2週間。口を大きく開けると痛むことも |
数週間たっても変化がない、悪くなる、というときは医師に相談してください。
リスク
| 起きうること | 中身 |
|---|---|
| 感染 | 赤く腫れる・熱・膿 |
| 糸が透ける・出てくる | 浅く入ったとき |
| ひきつれ・凹み | 糸の位置による |
| 左右差 | 腫れが引いてから判断 |
| 神経・血管の損傷 | まれ |
受けられない・延ばしたいとき
| こんなとき | 理由 |
|---|---|
| 妊娠中・授乳中 | 受けられないとする医療機関が多い |
| 皮膚の病気・感染症がある | 悪化・感染のおそれ |
| 大事な予定の直前 | 腫れ・内出血 |
受ける前に確かめたいこと
| 確かめること |
|---|
| 医師が施術するか・経験 |
| 糸の種類・本数・総額 |
| 期待できる変化と、変化が小さい可能性 |
| ダウンタイムとリスク |
| 糸が出てきた・感染したときの対応と費用 |
| 持ち・くり返す前提か |
デートや予定との組み方
腫れや内出血に加え、口を大きく開けたときの痛みが出ることもあります。大事な予定の2週間以上前には受けておくと安心です。ダウンタイムについては「ダウンタイムとは?予定の組み方」に。
糸リフトが選ばれる理由と、その裏側
糸リフトは、メスで大きく切る手術に比べて、傷が小さく、ダウンタイムが短めとされることから、「切らないリフトアップ」として広告でよく見かける施術です。仕事を長く休めない人や、手術はこわいけれど何かしたい、という人にとって、選びやすく感じられるのは自然なことです。
ただ、「切らない」ことと「リスクがない」ことは別です。糸は皮膚の下に入るので、感染や、糸が皮膚の表面から出てくる、ひきつれやくぼみができる、といったことが起こる可能性があります。また、たるみの程度が大きい人では、糸で引き上げられる量に限りがあり、思ったほど変わらなかったと感じる人もいます。
広告の写真で見る変化は、条件のいい例が選ばれていることが多く、むくみや表情、撮る角度でも見え方は変わります。自分のたるみに対して、糸リフトでどこまで期待できるのかは、カウンセリングで医師に具体的に聞いてみてください。
糸の種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| とげ(コグ)のある糸 | 皮膚の下の組織にひっかけて引き上げる |
| とげのない細い糸 | 引き上げより、肌のハリを目的にすることが多い |
| 溶ける糸 | 数か月から1〜2年ほどで体に吸収される |
| 溶けない糸 | 体に残る。取り出しが難しくなることもある |
どの種類の糸を、何本、どこに入れるのかで、費用や持ち、リスクが変わります。見積もりを見るときは、糸の名前・本数・溶けるかどうかを確かめてください。
年代とたるみの関係
| 年代 | よくある悩み | 考え方 |
|---|---|---|
| 20代 | 輪郭をすっきりさせたい | たるみより骨格やむくみのことも |
| 30代 | ほうれい線が気になり始める | 生活習慣・スキンケアと合わせて考える |
| 40代 | フェイスラインのもたつき | 糸リフトを考える人が増える |
| 50代以降 | たるみの量が多い | 切る手術のほうが向いていることも |
受けたあとに気をつけたいこと
| 気をつけたいこと | 理由 |
|---|---|
| 大きく口を開ける | 糸がずれることがある |
| 顔を強くマッサージする | 同じ |
| うつぶせ寝 | 顔が圧迫される |
| 歯科治療 | 口を長く開けるので、時期を医師に確かめる |
| 激しい運動・飲酒・長風呂 | 腫れが強くなることがある |
よくある疑問
糸は体に残っても大丈夫?
溶ける糸は、時間とともに吸収されます。溶けない糸を使う施術もあるので、どの糸かを確かめてください。
痛い?
麻酔を使うことが多いですが、施術のあとに痛みや違和感が続くことがあります。
男性も受ける?
フェイスラインのたるみで受ける男性もいます。
パートナーにさわられて糸に気づかれる?
施術のあと、しばらくは皮膚の下に糸の感触が分かることがあります。顔をさわられるのが気になる時期は、相手に伝えておくと安心です。
何回もくり返して受けていい?
くり返し受ける人もいますが、組織に負担がかかったり、前の糸が残っていたりすることもあります。前の施術の内容を医師に伝えて相談してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 施術のあとの異常(腫れ・熱・糸が出る) | 施術した医療機関・形成外科 |
| 契約のトラブル | 消費者ホットライン188 |
糸リフトは、切らないけれど、皮膚の下に糸を入れる医療です。本数と総額、持ちとリスクを確かめてから考えてください。
- 厚生労働省「確認してください!美容医療の施術を受ける前にもう一度!」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04978.html
- 国民生活センター「美容医療サービス」 https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/biyo.html