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【美容】エクソソーム・PDRNなど新しい成分の話題、どう見る?

ロコ
ロコの結論
美容クリニックやSNSで「エクソソーム」「PDRN」という言葉を見る機会が増えましたよね。新しい成分は期待を集めやすい一方で、効果や安全性がまだ十分に分かっていないものも多いんです。化粧品として使うのか、医療で注射するのかで、考え方が大きく変わります。

「エクソソームで肌が生まれ変わる」「サーモン由来のPDRNで、韓国では大人気」。美容クリニックの広告やSNSの投稿で、こんな言葉を見かけることが増えました。名前が新しくて、なんだかすごそう。でも、何が分かっていて、何が分かっていないのか、見えにくいですよね。

新しい成分の話題は、次々に出てきます。ここでは、特定の成分の良し悪しを決めるのではなく、新しい成分の話題をどう読めばいいかの考え方をまとめました。

よく見る新しい成分

呼び方 ざっくりした説明 使われ方
エクソソーム 細胞が出す、とても小さな袋状の物質。細胞どうしの情報のやりとりにかかわるとされる 化粧品の成分・美容医療での塗布や注射
PDRN DNAのかけらを使った成分。サケなどから作られるものが多い 化粧品の成分・美容医療での注射
幹細胞エキス(培養液) 細胞を育てたときの液から作られる成分 化粧品の成分
成長因子(グロースファクター) 細胞の増え方にかかわるたんぱく質 化粧品の成分・美容医療

化粧品の全成分に書かれる名前は、製品によって違う表記になっていることもあります。

化粧品か、美容医療か

いちばん大事なのは、その成分を化粧品として「塗る」のか、医療として「注射する・肌に入れる」のかです。

化粧品 美容医療
使う場所 肌の表面(角層) 肌の中(注射・ダーマペンなどの施術と組み合わせることも)
ルール 化粧品として言える効果の範囲が決まっている 医師の判断で行う自由診療
リスク かぶれなど 感染・アレルギー・品質の分からないものを体に入れるリスクなど
費用 製品の値段 1回あたり数万円になることも多い

化粧品に入っている成分は、角層をうるおす・整えるといった化粧品の範囲ではたらくものです。「細胞が若返る」「再生する」とまでは言えません。表示のルールは「化粧品・医薬部外品・医薬品の違い:パッケージの読み方」に。

エクソソームについて学会が言っていること

日本再生医療学会は、2021年に「エクソソーム等の調製・治療に対する考え方」を出しています。そこでは、エクソソームなどを使った治療について、次のような点が示されています。

  • 研究開発の段階にあり、安全性と有効性の科学的な根拠が十分に評価されていない
  • 自由診療で、安全性・有効性が担保されないまま治療が行われることへの懸念
  • 生きた細胞を含まないため、再生医療の法律(再生医療等安全性確保法)の対象外で、医師法と医療法以外に実質的な規制がない
  • 品質を把握することが難しい

美容目的に限った評価ではありませんが、美容クリニックでエクソソームの施術を受けるかどうかを考えるとき、知っておきたい背景です。

広告の言葉の読み方

広告の言葉 考えたいこと
「最新」「話題の」 新しいことと、効果や安全性が確かめられていることは別
「韓国で大人気」 人気と、根拠の強さは別
「再生」「若返り」 化粧品では言えない範囲。医療でも、根拠を確かめたい
「〇〇由来の高純度」 何をもって高純度なのか、品質を誰が確かめているのか
「医師も使っている」 権威で信じさせようとしている

SNSの広告で気をつけたいことは「SNSの広告・モニター募集・『今日だけ割引』で気をつけること」にまとめています。

美容医療で受ける前に確かめたいこと

確かめたいこと 理由
何を、どこから入手したものか 品質・安全性にかかわる
国内で承認された医薬品か 未承認のものは、副作用の救済制度の対象外になることがある
どんな効果が期待でき、どんなリスクがあるか 医師から説明を受ける
ほかの方法はないか 承認された治療で同じ目的を果たせることもある
費用の総額 1回あたり・コースの総額・追加の費用

厚生労働省も、美容医療を受ける前に、使う薬などを自分で説明できるか、リスクや副作用を理解しているか、ほかの選択肢の説明を受けたか、を確かめるよう呼びかけています。カウンセリングでの確かめ方は「カウンセリングで確かめること」に。

費用の目安

新しい成分を使った美容医療は、自由診療で、医療機関ごとに料金が大きく違います。ダーマペンや水光注射と組み合わせたメニューとして、1回あたり数万円という価格が出ていることが多いです。広告の初回価格だけでなく、何回受ける前提なのか、総額はいくらかを確かめてください。費用の全体像は「美容医療の費用の目安:施術ごとの一覧」に。

相手から見た「肌がきれい」との関係

新しい成分に頼らなくても、近くで見たときの肌の印象は、保湿・こすらない・紫外線対策の3つでかなり変わります。新しい成分は「試してみたい」と思ったら試してもいいものですが、土台のケアのかわりにはなりません。

新しいものに飛びつきたくなる気持ち

美容の世界では、毎年のように新しい成分や施術が話題になります。SNSで「肌が生まれ変わる」「再生医療の技術」といった言葉と一緒に紹介されると、試してみたくなる気持ちが生まれるのは自然なことです。新しいものほど、効果が大きいような気がしてしまうこともあります。

けれど、新しい成分や施術は、まだ研究が始まったばかりで、安全性や効果が十分に確かめられていないことも多いです。何年も使われてきた成分は、それだけ多くの人が使って、問題が起きにくいことが分かっている、ということでもあります。

新しいものを試すかどうかは、自分で決めていいことです。ただ、試すなら、まずは情報の出どころを確かめ、効果を言い切る広告には距離を置き、少しずつ様子を見ながら使うことをおすすめします。

情報の出どころの見分け方

情報の出どころ 考え方
学会・公的機関 根拠をもとにした情報が多い
医療機関のホームページ 施術を勧める立場からの情報も
メーカーの広告 売るための情報
SNSの口コミ 個人の感想。広告のこともある

試す前に考えたいこと

考えたいこと
何年くらい使われてきたものか
国内で承認されたものか(施術の場合)
合わなかったときの相談先はあるか
費用に見合うと思えるか

よくある疑問

エクソソーム入りの化粧品は危ない?

化粧品として売られているものは、化粧品のルールの中で作られています。かぶれなどが出ないか少しずつ試せば、使うこと自体はほかの化粧品と同じように考えられます。ただし、化粧品で「再生」「若返り」は言えません。

施術を受けたあとに異常が出た

腫れ・痛み・しこり・発熱などが出たら、施術を受けた医療機関にすぐ連絡します。対応に不安があるときは、ほかの医療機関の受診や、医療安全支援センターへの相談もできます。「施術のあとに腫れ・しこり・左右差が出たら:相談先」も読んでください。

新しい成分は待ったほうがいい?

急いで受ける必要はない、というのがひとつの考え方です。研究が進めば、効果や安全性がもっと分かってきます。気になる成分は、続報を待ってから決めても遅くありません。

口コミがすごくいい

口コミは、個人の感想です。広告として依頼された投稿が混じっていることもあります。効果の根拠としては弱いと考えてください。

パートナーが新しい施術に興味を持っている

一緒に情報を調べてみるのもいい方法です。気になることがあれば、心配していることとして伝えてみてください。決めるのは本人です。

相談できるところ

悩み 相談先
施術のあとの異常 施術した医療機関・ほかの医療機関・医療安全支援センター
契約や解約のトラブル 消費者ホットライン188
化粧品でかぶれた 皮膚科

新しい成分は、期待と同じくらい、分かっていないことも多い分野です。「新しい」より「確かめられている」を基準にしてみてください。

出典

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