【美容】ニキビ跡の赤み・茶色・凹み、それぞれ何が違う?

ニキビはもうできなくなったのに、頬に赤い跡がいくつも残っている。あごには茶色いシミのような跡。光の当たり方によっては、頬のへこみが目立つ。メイクで隠しきれなくて、明るいところで顔を見られたくない。ニキビ跡は、ニキビそのものより長く悩む人が多いものです。
ニキビ跡の種類
| 種類 | 見た目 | しくみ | 自然に薄くなるか |
|---|---|---|---|
| 赤み | 赤〜赤紫っぽい跡 | 炎症のあとで、血管が広がった状態が残る | 時間とともに薄くなることが多い |
| 色素沈着 | 茶色っぽいシミのような跡 | 炎症でメラニンが増えた | 数か月〜年単位で薄くなることが多い。紫外線で濃くなる |
| 凹み(クレーター) | へこんだ跡 | 炎症で真皮まで傷つき、組織が減った | 自然には戻りにくい |
| 盛り上がり(ケロイド・肥厚性瘢痕) | 赤く盛り上がった跡 | 傷を治す組織が増えすぎた | 治療が必要なことが多い。胸・肩・あごにできやすいと言われる |
自分の跡がどれかによって、待てばいいのか、治療を考えたほうがいいのかが変わります。
赤み・茶色の跡のふだんのケア
| すること | 理由 |
|---|---|
| 紫外線を防ぐ | 色素沈着が濃くなるのを防ぐ |
| こすらない | 刺激でさらに色がつくことがある |
| 保湿する | 肌の回復を助ける |
| 新しいニキビを防ぐ | 跡を増やさない |
| ビタミンC誘導体などの医薬部外品を使う | 日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ目的のもの |
化粧品で「跡が消える」とまでは言えません。赤みや茶色の跡は、時間とともに薄くなることが多いので、紫外線を防ぎながら待つ、というのが基本です。
凹み・盛り上がりの跡
凹み(クレーター)は、肌の深いところ(真皮)まで傷ついた跡なので、化粧品ではほとんど変わりません。盛り上がりの跡は、ケロイドや肥厚性瘢痕と呼ばれ、日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A」でも治療の対象として説明されています。
| 跡 | 医療で行われることの例 |
|---|---|
| 凹み | フラクショナルレーザー・ダーマペン・ケミカルピーリングなどを、何回か組み合わせる |
| 盛り上がり | 塗り薬・貼り薬・注射など(保険が使えることがある) |
| 赤み | 光治療・レーザーなど |
| 茶色 | 塗り薬・ピーリング・レーザーなど |
費用と回数の目安(自由診療の施術)
ニキビ跡の施術の多くは、保険の使えない自由診療です。
| 施術 | 費用の目安(1回) | 回数の目安 | ダウンタイムの目安 |
|---|---|---|---|
| フラクショナルレーザー | 10,000〜50,000円くらい | 4〜8回 | 赤み・腫れが1〜3日、かさぶたが1〜2週間 |
| ダーマペン | 20,000〜100,000円くらい(水光注射と同じ区分の相場) | 4〜6回 | 赤み・腫れが1〜7日 |
| ケミカルピーリング | 5,000〜20,000円くらい | 4〜6回 | 赤み・皮むけが数日〜1週間 |
※自由診療のため、医療機関ごとに大きく違います。比較サイトに掲載された相場(2020年時点の情報)をもとにした目安です。受ける前に、その医療機関の料金表で総額を確かめてください。
凹みの跡は、1回で目立たなくなることは少なく、何回か受けて少しずつ変化を見るものと考えてください。それぞれの施術については「ダーマペン・ニードルの施術とは」「ケミカルピーリング(医療機関で受けるもの)とは」に。
跡を増やさないために
いちばん大事なのは、いまのニキビを跡にしないことです。
| すること | 理由 |
|---|---|
| つぶさない・さわらない | 炎症が深くなると凹みになりやすい |
| 赤いニキビ・膿のニキビは早めに皮膚科へ | 炎症を早くおさえる |
| ニキビの治療を自己判断でやめない | くり返すと跡が増える |
ニキビの治療は「大人ニキビが治らない:原因と、皮膚科に行く目安」にまとめています。
メイクで目立たなくするコツ
| 跡 | コツ |
|---|---|
| 赤み | 緑や黄色っぽいコントロールカラーを薄く。その上にファンデーション |
| 茶色 | オレンジっぽいコンシーラーを少し |
| 凹み | 毛穴用の下地で表面をならす。厚塗りすると逆に影ができる |
男性は、BBクリームを薄く使うと、赤みや色むらが目立ちにくくなります。「男性のメイク:BBクリームと眉から」も参考にしてください。
相手からどう見えるか
本人が気にするほど、相手はニキビ跡を見ていないことも多いです。会話中に目が行きやすいのは、跡そのものより、表情や清潔感です。とはいえ、明るい場所で顔を近づけられるのが不安な気持ちは自然なものです。「明るいところで肌や体型を見られたくない」も読んでみてください。
ニキビ跡に悩む気持ち
ニキビが治っても、跡が残っていると、ニキビがあったころのつらさを思い出してしまうことがあります。とくに凹みの跡は、メイクでも隠しにくく、光の当たり方で目立ちやすいため、人と近い距離で話すのが苦手になる人もいます。
ニキビ跡のうち、赤みや茶色の色素沈着は、時間とともに薄くなっていくことが多いと言われます。一方で、凹みや盛り上がりの跡は、自然に元に戻ることが少なく、治療を考える人が多いです。どの種類の跡なのかによって、待つのか、治療を受けるのかが変わるので、まずは自分の跡を知ることから始めてください。
治療を受けても、跡が完全になくなるとは限りません。どのくらい目立たなくなりそうかを医師に聞いたうえで、費用や期間と比べて、受けるかどうかを決めてください。
跡の種類ごとの経過の目安
| 跡の種類 | 経過の目安 |
|---|---|
| 赤み | 数か月から1年ほどで落ち着いていくことが多い |
| 茶色(色素沈着) | 数か月から1年以上。紫外線で長引く |
| 凹み | 自然には戻りにくい |
| 盛り上がり | 自然には戻りにくい。治療で平らにすることも |
治療を受けるときの心がまえ
| 心がまえ |
|---|
| 何回か受けて、少しずつ変化を見る |
| 同じ条件で写真を撮って、経過を比べる |
| 新しいニキビができないように、ニキビの治療も続ける |
| 費用の上限を決めておく |
日焼け止めが大事な理由
赤みや茶色の跡は、紫外線を浴びると、さらに濃くなったり、長引いたりすることがあります。ニキビ跡があるときは、毎日の日焼け止めを習慣にしてください。
よくある疑問
何年も前の赤い跡が消えない
時間がたっても赤みが残るなら、皮膚科・美容皮膚科で、光治療などの相談ができます。
凹みはピーリングだけで治る?
浅い凹みなら目立ちにくくなることもありますが、深い凹みは、レーザーなどを組み合わせることが多いです。
安いクリニックと高いクリニック、何が違う?
使う機械・医師の経験・回数の設定・アフターケアなどで違います。値段だけでなく、医師の説明、リスクの説明、総額で比べてください。「カウンセリングで確かめること」も役に立ちます。
跡の治療は保険が使える?
ケロイドや肥厚性瘢痕など、病気として治療するものは保険が使えることがあります。見た目を整える目的の施術は、多くが自由診療です。
ニキビ跡のことを、パートナーに言われた
言われて傷ついたなら、その気持ちを伝えていいです。ニキビ跡は多くの人にあるものです。治療を考えるかどうかは、自分の気持ちで決めてください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| ニキビ・盛り上がった跡 | 皮膚科 |
| 赤み・茶色・凹みの施術 | 美容皮膚科(受ける前に費用とリスクを確かめる) |
| 契約・料金のトラブル | 消費者ホットライン188 |
ニキビ跡は種類によって、待つものと治療を考えるものがあります。自分の跡がどれかを知るところから始めてみてください。
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A ニキビ」 https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A ケロイド」 https://qa.dermatol.or.jp/qa26/index.html