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【美容】ヒアルロン酸注射とは?まれに起きる重い合併症

ロコ
ロコの結論
ほうれい線や涙袋、唇に、ヒアルロン酸を入れる人は多いですよね。手軽なイメージがありますが、まれに血管がつまって皮膚が傷んだり、目の見え方に障害が出たりする重い合併症があるんです。注入のあとに皮膚の色の変化や見え方の異常があれば、すぐに受診してください。

ほうれい線が深くなって、疲れて見える。涙袋を作って、目元を明るくしたい。唇をふっくらさせたい。ヒアルロン酸注射は、切らずに形を整えられる施術として人気です。一方で、注射だからといって軽く考えると、思わぬトラブルにつながることもあります。

ヒアルロン酸注射とは

ヒアルロン酸注射は、ヒアルロン酸を加工したゲル状の製剤(フィラー)を、皮膚の下に注入して、ボリュームを足したり形を整えたりする施術です。

よくある部位 目的
ほうれい線・マリオネットライン しわ・溝を目立ちにくく
目の下・こめかみ・頬のくぼみ ボリュームを足す
涙袋 目元を明るく
唇 ふっくら
鼻・あご 形を整える

化粧品のヒアルロン酸(保湿成分)とは、目的もはたらく場所もまったく違います。

製剤の違い

違い 中身
かたさ 部位によって使い分ける
持ち 製剤によって数か月〜1年以上
承認の有無 国内で承認された製剤と、未承認の製剤がある

どの製剤を使うかで、仕上がり・持ち・費用・救済制度の対象かどうかが変わります。

費用と持ちの目安

項目 目安
費用 1cc前後で1万円台〜数万円(製剤で大きく違う。例:1万1,000〜8万8,000円くらいの幅)
持ち 製剤・部位によって数か月〜1年以上

※自由診療のため、医療機関ごとに大きく違います。比較サイトの掲載例や医療機関の公開料金表(1本3万円前後〜5万円台の例)をもとにした目安です。部位によっては何本も使うことがあるので、総額を確かめてください。

よくある副作用

起きうること 目安
腫れ・赤み 数日
内出血 1〜2週間
しこり・でこぼこ 入れ方・量による
左右差 腫れが引いてから判断
青っぽく透ける 浅く入ったとき(チンダル現象と呼ばれる)

まれに起きる重い合併症

ヒアルロン酸が血管の中に入ったり、血管を圧迫したりすると、血の流れが止まり、皮膚が傷んだり(皮膚壊死)、目に向かう血管がつまって見え方に障害が出たりすることがあると言われます。まれですが、とても重い合併症です。

すぐに受診したいサイン

サイン ポイント
注入したところやまわりの皮膚が白っぽい・紫っぽい・まだらになる 血流が悪くなっているサイン
強い痛みが続く・強くなる 同上
見え方がおかしい・視界が欠ける・目の痛み 一刻を争う
熱を持って赤く腫れる・膿 感染

これらがあれば、すぐに施術した医療機関に連絡し、つながらなければ近くの医療機関や救急を受診してください。施術のあとの対応は「施術のあとに腫れ・しこり・左右差が出たら:相談先」に。

溶かす注射

ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸を分解する薬(ヒアルロニダーゼ)で溶かせることが多いです。合併症のときや、仕上がりが気に入らないときに使われます。施術を受ける医療機関が、この薬を用意していて、すぐに対応できるかも、確かめておきたいポイントです。

豊胸に使う注入剤の注意

厚生労働省は、学会の共同声明として、安全性が証明されるまでは、非吸収性の充填剤(体に吸収されない注入剤)を豊胸目的で注入するべきではない、とされていることを紹介しています。胸への注入については「豊胸(シリコン・脂肪注入・注入剤)とリスク」に。

受ける前に確かめたいこと

確かめること
医師が注入するか・その部位の経験
使う製剤の名前・国内で承認されたものか
何cc使うか・総額
合併症のときの対応(溶かす薬があるか・連絡先)
持ち・くり返す頻度

相手からの見え方

ほうれい線が目立ちにくくなって、表情が明るく見えた、と感じる人もいます。一方で、入れすぎると不自然に見えることがあります。「自然な範囲で」という希望は、医師に伝えておいてください。

「プチ整形」という言葉に気をつけたい理由

ヒアルロン酸注射は、メスを使わず、短い時間で受けられることから、「プチ整形」と呼ばれることがあります。手軽に受けられる印象があり、休み時間に受けて、そのまま仕事に戻る人もいます。

けれど、ヒアルロン酸注射は、医師が皮膚の下に薬剤を注入する医療行為です。まれではありますが、注入したヒアルロン酸が血管をふさいで、皮膚が傷んだり、目の血管に影響して見えにくくなったりする、重い合併症が報告されています。鼻や眉間、額など、血管が複雑に通っている部位では、とくに注意が必要だとされています。

「プチ」という言葉から受ける軽さと、実際のリスクには差があります。だからこそ、受ける医療機関を選ぶときは、値段だけでなく、合併症が起きたときにすぐ対応できる体制があるか、溶かす注射(ヒアルロニダーゼ)を準備しているか、などを確かめてください。

部位ごとの特徴

部位 よくある目的 気をつけたいこと
ほうれい線 溝を浅く見せる 入れすぎると不自然に
涙袋 目元をふっくら 腫れやしこりが目立ちやすい
唇 ボリューム・形 腫れ・内出血が出やすい
鼻 鼻筋を高く見せる 血管がつまるリスクがある部位
あご 横顔のライン 入れすぎると形が不自然に
こめかみ・額 くぼみ 血管が多い部位

長く続けるときに考えたいこと

考えたいこと
吸収されるので、くり返すと費用がかかり続ける
何度も入れると、形が少しずつ変わっていくことがある
前に入れた製剤の名前と量を記録しておく
ほかの医療機関で受けるときは、前の施術を伝える

唇に入れたあとのキス

唇は腫れや内出血が出やすく、数日は押されると痛むこともあります。腫れているときに強く押されたり、こすれたりすると、形がくずれることを心配する人もいます。いつから普段どおりにしていいかは、医師に確かめてください。

よくある疑問

何回もくり返して大丈夫?

くり返す人も多いですが、しこりなどが起きることもあります。毎回、前回の製剤と量を伝えてください。

鼻やあごへのヒアルロン酸は危ない?

鼻のまわりは血管が多く、重い合併症が起きやすい場所の一つと言われます。経験のある医師に、リスクの説明を受けてから考えてください。

男性も受ける?

ほうれい線・あご・こめかみなどで受ける男性もいます。

入れたヒアルロン酸が気に入らない

溶かす注射で、ヒアルロン酸を分解できることがあります。ただ、アレルギーなどのリスクもあるので、医師とよく相談してください。

相談できるところ

悩み 相談先
皮膚の色の変化・見え方の異常 すぐに施術した医療機関・救急
しこり・左右差 施術した医療機関・形成外科
医療への苦情・心配 医療安全支援センター
契約のトラブル 消費者ホットライン188

ヒアルロン酸注射は、手軽に見えても医療です。皮膚の色の変化と見え方の異常は、迷わず受診。それだけは覚えておいてください。

出典

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