【美容】クレンジングの選び方と、ダブル洗顔は必要か

デートから帰ってきて、くたくた。メイクを落とすのも面倒で、クレンジングシートでさっと拭いて寝てしまった。翌朝、小鼻のまわりがざらざらして、あごにニキビ。そんな経験は多くの人にあると思います。
クレンジングは、肌への負担がいちばん大きくなりやすいスキンケアのひとつです。落とす力と、肌へのやさしさのバランスをどう取るか。ここで整理しておきましょう。
クレンジングと洗顔の違い
| クレンジング | 洗顔料 | |
|---|---|---|
| 落とすもの | メイク・日焼け止めなど油性の汚れ | 汗・ほこり・皮脂など水性の汚れ |
| 使うとき | メイクや落ちにくい日焼け止めを使った日 | 毎日 |
| 主な成分 | 油分・界面活性剤 | 界面活性剤(泡立つ成分) |
メイクは油分でできているものが多いので、水や洗顔料だけでは落ちにくいです。そのため、油になじむクレンジングで浮かせてから落とします。
クレンジングの種類
| 種類 | 落とす力の目安 | 肌への負担 | 向いている人・日 |
|---|---|---|---|
| オイル | 強い | 落としすぎることがある | しっかりメイク・ウォータープルーフ |
| バーム | 強め〜中 | オイルより穏やかなものが多い | しっかりメイク・乾燥しやすい人 |
| クリーム | 中 | 少ない | 乾燥肌・ふつうのメイク |
| ミルク | やや弱い | 少ない | 薄いメイク・敏感肌 |
| ジェル | 中 | 中 | さっぱりしたい人・脂性肌 |
| リキッド・水タイプ | 中 | 中 | 薄いメイク・手軽にしたいとき |
| シート | 中 | こすると大きい | 旅行・お泊まり・疲れた日のかわり |
「落とす力が強い=悪い」ではありません。濃いメイクを弱いクレンジングで落とそうとすると、何度もこすることになって、かえって肌に負担がかかります。メイクの濃さに合わせて選ぶのがコツです。
メイクの濃さで選ぶ
| その日のメイク | 合うクレンジング |
|---|---|
| 日焼け止め・パウダーだけ | ミルク・ジェル・または洗顔料だけで落ちるもの |
| ファンデーション・ふつうのアイメイク | クリーム・ジェル・バーム |
| ウォータープルーフのマスカラ・リップ・濃いメイク | 目元・口元だけポイントメイク用リムーバー+顔はクリームやバーム |
目元や口元だけ濃いときは、ポイントメイクリムーバーを使うと、顔全体を強いクレンジングで洗わずにすみます。
ダブル洗顔は必要?
クレンジングのあとに洗顔料で洗うことを、ダブル洗顔と言います。
| クレンジングの表示 | ダブル洗顔 |
|---|---|
| 「ダブル洗顔不要」と書いてある | しなくていい |
| 書いていない | 基本はする(クレンジングの油分が残らないように) |
| オイル・バームで、すすいでもぬるつきが残る | する |
ダブル洗顔が肌に合わないと感じる人は、「ダブル洗顔不要」のクレンジングに変えると、洗う回数を1回減らせます。
こすらない落とし方
| 手順 | ポイント |
|---|---|
| 1. 手と顔を乾いた状態にする(タイプによる) | オイル・バームは乾いた手と顔で使うものが多い。表示を見る |
| 2. 適量を手に取る | 少ないと摩擦が増える。表示どおりの量を |
| 3. 頬・おでこなど広いところから、指の腹でくるくるなじませる | 力を入れない |
| 4. 目元・口元は最後に、やさしく | まつげの根元は綿棒を使うと楽 |
| 5. 少量のぬるま湯でなじませる(乳化) | オイル・バームは白くにごるまでなじませると落ちやすい |
| 6. ぬるま湯でたっぷりすすぐ | 生え際・あご下も |
全体で1分くらいを目安にします。長く時間をかけるほど、肌に負担がかかります。
よくある失敗
| 失敗 | 起きやすいこと | 変えるなら |
|---|---|---|
| クレンジングシートで毎日ゴシゴシ | 赤み・乾燥・くすみ | シートはお泊まりや疲れた日だけ |
| 量が少ない | 摩擦が増える | 表示の量を守る |
| 熱いお湯ですすぐ | 乾燥 | ぬるま湯で |
| メイクをしたまま寝る | 毛穴づまり・ニキビ | せめてポイントメイクとファンデーションは落とす |
| オイルをすすぎきれていない | ニキビ・毛穴づまり | すすぎを丁寧に・ダブル洗顔 |
お泊まりの日のクレンジング
お泊まりの日は、いつものクレンジングをそのまま持っていくのは大変ですよね。
| 方法 | ポイント |
|---|---|
| 小分けのボトル・試供品 | いつものクレンジングを少量だけ |
| クレンジングシート | こすらず、押さえるように。翌朝に洗顔 |
| 相手の家のクレンジングを借りる | 合わないこともある。肌が弱い人は持参が安心 |
すっぴんを見られるのが不安な人は「お泊まりで、すっぴんを見られるのがこわい」、持ち物は「お泊まりのスキンケアと持ち物」も読んでみてください。
男性もクレンジングがいる日がある
男性でも、日焼け止めやBBクリーム、ウォータープルーフの日焼け止めを使った日は、洗顔料だけでは落ちにくいことがあります。
| 使ったもの | 落とし方 |
|---|---|
| 「石けんで落ちる」日焼け止め | 洗顔料で |
| ウォータープルーフの日焼け止め | クレンジング→洗顔 |
| BBクリーム・ファンデーション | クレンジング→洗顔 |
男性のメイクについては「男性のメイク:BBクリームと眉から」に書いています。
クレンジングは、肌への負担を左右する
クレンジングは、メイクや日焼け止めを落とすためのものですが、洗浄力が強いほど、肌のうるおいも落としやすくなります。毎日のことなので、自分のメイクの濃さに合ったものを選ぶことが、肌への負担を減らすことにつながります。
濃いメイクの日に、洗浄力の弱いクレンジングを使うと、落としきれずにゴシゴシこすってしまったり、メイクが残ってしまったりします。反対に、薄いメイクの日に、洗浄力の強いクレンジングを使うと、必要以上にうるおいを落としてしまうこともあります。
メイクの濃さに合わせて、2種類のクレンジングを使い分ける人もいます。ふだんはミルクやジェル、しっかりメイクの日はオイルやバーム、といった使い分けです。
部位ごとの落とし方
| 部位 | 落とし方 |
|---|---|
| 目元 | 専用のリムーバーをコットンになじませて、押さえるように |
| 口元 | ティントはリムーバーでやさしく |
| 小鼻 | 指の腹でくるくると、短い時間で |
| 生え際 | ファンデーションの落とし残しに注意 |
肌タイプ別の選び方
| 肌タイプ | 選び方の例 |
|---|---|
| 乾燥肌 | クリーム・ミルク・バーム |
| 脂性肌 | オイル・ジェル |
| 敏感肌 | 刺激の少ないもの。こすらずに落とせるもの |
| 混合肌 | 部位によって使い分けることも |
よくある疑問
オイルクレンジングは肌に悪い?
オイルは落とす力が強いので、薄いメイクの日に毎日使うと、乾燥する人がいます。メイクの濃さに合っていれば問題ないことも多いです。
クレンジングのあと、肌がつっぱる
クレンジングか洗顔料が強すぎる、すすぎのお湯が熱い、時間をかけすぎている、などが考えられます。ダブル洗顔不要のものに変える、ミルクやクリームに変えるなどを試してみてください。
メイクをしたまま寝てしまった
翌朝、やさしく落として、いつもより丁寧に保湿します。1回で肌が大きく変わるわけではないので、あまり気にしすぎなくても大丈夫です。続けないことが大事です。
マスカラだけ落ちない
ウォータープルーフのマスカラは、専用のリムーバーが必要なことがあります。こすらずに、コットンにふくませて少し押さえてから、すべらせるように落とします。
まつげエクステをしている
オイルが使えないと言われることがあります。サロンで言われたクレンジングの種類を守ってください。
クレンジングのあと、ニキビが増えた
すすぎ残しや、クレンジングの成分が合わないことが原因のこともあります。すすぎを丁寧にして、それでも続くときは、別のタイプに替えるか、皮膚科で相談してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| クレンジングで赤み・かぶれ | 皮膚科 |
| ニキビがくり返す | 皮膚科 |
| 選び方 | 薬局の薬剤師・化粧品売り場 |
クレンジングは、メイクの濃さに合わせて選び、こすらず短時間で。それだけで、翌朝の肌の調子が変わります。
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A ニキビ」 https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A かぶれ」 https://qa.dermatol.or.jp/qa4/index.html