【気持ちよさ】前戯をもっと長くしてほしいと伝えるには

キスをして、少しふれ合ったと思ったら、すぐに挿入。まだからだが準備できていないのに、と思うけれど、言い出せない。痛くても我慢してしまうし、気持ちよくなる前に終わってしまう。そんな不満を抱えている人は少なくありません。
このページでは、前戯を長くしてほしいと伝えるための考え方をまとめました。前戯の長さについて悩むのは、相手を大切に思っているからこそでもあります。
前戯が短いと起きやすいこと
| 起きやすいこと | 理由 |
|---|---|
| 挿入のときに痛い | 潤いが足りず、腟がまだゆるんでいない |
| 濡れにくい | からだが興奮するまでの時間が足りない |
| 気持ちよくなりにくい | 気持ちが高まる前に挿入が始まる |
| 終わったあとに物足りない | ふれあいの時間が短い |
| セックスが義務に感じる | 自分の気持ちよさが置き去りになる |
女性は、からだが十分に興奮して潤いが出るまでに、時間がかかることが多いと言われます。前戯が短いと感じるのは、わがままではありません。
相手が急ぐ理由
| 理由 | 例 |
|---|---|
| 女性のからだの準備に時間がかかることを知らない | 濡れていれば準備できていると思っている |
| 早く挿入したい気持ちが強い | 興奮が高まっている |
| 勃起が続くか不安 | 萎える前に挿入したい |
| 前戯のやり方に自信がない | 何をすればいいか分からない |
| 疲れている | 早く終わらせたい |
相手に悪気がないことも多いんです。理由が分かると、伝え方も考えやすくなります。
伝えるタイミング
| タイミング | 例 |
|---|---|
| ふれあいの最中 | 「もう少しこのままがいいな」 |
| 始める前 | 「今日はゆっくりしたい」 |
| 別の落ち着いた時間 | 「最近思っていることがあって」 |
最中にとっさに言うなら、短い言葉で。くわしく話したいときは、ふれあいとは別の時間がおすすめです。
言葉の例
| 伝えたいこと | 言葉の例 |
|---|---|
| まだ準備ができていない | 「まだ入れないで。もう少しさわってほしいな」 |
| ゆっくりしたい | 「今日は時間をかけてくっついていたい」 |
| 前戯が好き | 「キスやさわってもらう時間が、すごく好きなんだ」 |
| 痛みの理由を伝える | 「すぐに入れると痛いことがあるの。ゆっくりだと気持ちいい」 |
| 何をしてほしいか | 「ここをもっとさわってほしいな」 |
ポイントは、「短い」と責めるのではなく、「こうしてくれるとうれしい」「こうすると気持ちいい」と、前向きな形で伝えることです。
自分からできる工夫
| 工夫 | 例 |
|---|---|
| 自分からふれる | 相手の全身にふれる時間を自分からつくる |
| 手を重ねる | 心地いい場所や強さに、相手の手を導く |
| 潤滑ゼリーを使う | 潤いが足りないときの助けに |
| ふれあいを楽しむ雰囲気をつくる | 一緒にお風呂に入る、マッサージをし合う |
| 「入れて」のタイミングを自分で伝える | 準備ができたら自分から言う |
「準備ができたら自分から言うね」と決めておくと、相手も急がなくてよくなり、お互いに楽になります。
相手が男性のとき、知っておいてほしいこと
| 知っておいてほしいこと | 中身 |
|---|---|
| 濡れていても準備ができているとは限らない | くわしくは「濡れていても、からだの準備ができているとは限らない」 |
| 前戯はそれ自体が気持ちいい時間 | 挿入のための作業ではない |
| 勃起が萎えても大丈夫 | ふれあいを続ければ、また戻ることも多い |
伝えても変わらないとき
何度伝えても変わらない、痛いと言っても続けられる、というときは、ふたりの関係を考え直していいサインかもしれません。痛みを我慢し続ける必要はありません。いやだと言っても続けられる場合は、同意のない行為になっていることもあります。ひとりで抱えずに相談してください。
よくある場面と考え方
前戯を長くしてほしいと伝えたら、「十分してるよ」と言われて、それ以上言えなくなった。そんなこともあるかもしれません。相手にとっては十分でも、自分にとっては足りない。感じ方のちがいは、責め合うことではなく、すり合わせていくことです。「あなたが十分してくれているのは分かってる。でも、わたしはからだが準備できるまでに時間がかかるみたいなんだ」と、自分のからだのことを説明する形で伝えると、相手も納得しやすくなります。
時間の長さで話すより、「準備ができたら自分から言うね」と、合図で決めるほうが、ふたりともすれ違いにくくなります。
前戯の時間を楽しむための工夫
| 工夫 | 例 |
|---|---|
| お風呂から始める | 一緒にシャワーを浴びて、洗い合う |
| マッサージから始める | 背中や肩をもみほぐし合う |
| 服を着たまま | 服の上からふれ合う時間をつくる |
| 「今日は挿入なし」の日 | ふれあいだけを楽しむ |
| 交代でふれる | 自分も相手にふれる時間をもつ |
前戯を「挿入の前のもの」ではなく、それ自体を楽しむ時間にすると、自然に長くなっていきます。
自分を責めないで
前戯を長くしてほしいと思うことを、「自分は感じにくいからだなのかな」と責める人もいます。でも、からだの準備に時間がかかるのは、多くの女性に共通することです。自分のからだのペースを大切にしていいんです。
よくある疑問
自分が濡れやすいから、相手が早く進めてしまう
濡れていても、からだの準備ができているとは限りません。「濡れていても、もう少し待ってほしい」と伝えてかまいません。
前戯が長いと、相手が疲れそうで気になる
ふれあいの時間を、どちらか一方の作業にしないことが大切です。お互いにふれ合う時間にすれば、疲れにくく、ふたりとも楽しめます。
前戯の時間はどのくらいが普通?
決まった長さはありません。自分のからだが準備できたかどうかが目安です。
前戯を長くしたら、相手の勃起が続かない
萎えても、ふれあいを続ければまた戻ることも多いです。相手が焦らないように、「萎えても大丈夫だよ」と伝えてあげてください。
自分から「入れて」と言うのが恥ずかしい
手を引く、目を合わせてうなずく、など、言葉以外の合図を決めておくのもいい方法です。
前戯の時間がとれないほど忙しい
平日は短くても、週末はゆっくり、など、時間のある日を決めておくのもひとつの方法です。
相手が「前戯が苦手」と言う
やり方が分からなくて自信がないのかもしれません。「ここをこうしてくれるとうれしい」と具体的に伝えると、相手も取り組みやすくなります。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 挿入のときの痛みが続く | 婦人科 |
| いやだと言っても続けられる | ワンストップ支援センター(#8891)・配偶者暴力相談支援センター |
| ふたりの関係 | カウンセリング |
このページのポイント
- からだの準備に時間がかかるのは自然なこと
- 責めずに「こうしてくれるとうれしい」と伝える
- 準備ができたら自分から合図する
- 痛みは我慢しない
まとめ
前戯が短いと、痛みや濡れにくさ、気持ちよさの不足につながりやすくなります。前戯を長くしてほしいと感じるのは、わがままではありません。相手を責めずに、「こうしてくれるとうれしい」と前向きな形で伝えてみてください。準備ができたら自分から伝える、と決めておくと、ふたりとも楽になります。痛みを我慢し続ける必要はありません。
- 日本女性心身医学会「女性の性機能障害」(性交痛・興奮の悩み) https://www.jspog.com/general/details_81.html