【気持ちよさ】中イキのやり方は?何から始めるか、練習の順番とコツ

パートナーとのふれあいは心地いいけれど、中で感じたことはまだない。友だちの話を聞いて、自分も中イキしてみたいと思うようになった。でも、調べてみると、いろいろなやり方が書いてあって、どれから試せばいいのか分からない。そんなふうに迷っている人も多いと思います。
このページでは、中イキのやり方を、何から始めればいいかの順番で書きました。指のふれ方や体位まで、具体的に説明しています。ただ、「この通りにすれば必ずできる方法」はありません。自分のからだを知るための手順として読んでください。
「中イキ」は、膣の中への刺激で感じるオーガズムを指す俗な言い方です。クリトリスなど外側への刺激で感じる「外イキ」と対で使われます。違いは「中イキと外イキの違い」にくわしく書いています。
まず知っておきたいこと
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| 中イキしない人も多い | 挿入だけでは感じにくい女性はたくさんいる |
| 時間がかかることがある | すぐにできなくてもおかしくない |
| 期間の目安はない | 「○日で」という根拠ははっきりしない |
| 外で感じるのも自然 | クリトリスで感じるのも、立派な気持ちよさ |
| 痛みは我慢しない | 痛いときは止める |
中イキは、目指してもいいし、目指さなくてもいいものです。目指すときも、「できなきゃ」と思わないほうが近道です。緊張すると、骨盤のまわりの筋肉がこわばって、感じにくくなるからです。
始めるときの順番の考え方
多くの人が、次のような順番で、少しずつ自分のからだを知っていきます。順番は決まりではなく、自分に合うように変えてかまいません。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1. からだを知る | 自分の性器の場所や形、心地いいふれ方を知る |
| 2. 外で気持ちよくなる | クリトリスやそのまわりで、気持ちよさを感じる |
| 3. 入り口に慣れる | 入り口にやさしくふれて、違和感がないか確かめる |
| 4. 中の感覚を知る | 指などで中にふれて、どんな感じがするかを知る |
| 5. 外と中を合わせる | 外で気持ちよくなりながら、中の感覚にも意識を向ける |
段階ごとの具体的なやり方
ここからは、上の表の段階を一つずつ、もう少しくわしく書いていきます。1回で全部やる必要はありません。1つの段階に何週間かかっても、まったくかまいません。
1. からだを知る
最初は、触れて気持ちよくなることより、場所を知ることが目的です。お風呂上がりなど、からだが温まってリラックスしているときに、手鏡で外陰部を見てみてください。陰核(クリトリス)、尿道口、膣口の位置が分かると、このあとの段階で迷いにくくなります。部位の名前は「女性器の部位の名前一覧」にまとめています。
見るのに抵抗があれば、飛ばしてかまいません。指で触れて、場所を確かめるだけでも十分です。
2. 外で気持ちよくなる
クリトリスのまわりを、指の腹でやさしくなでるところから始めます。いきなり先端を強くこするより、包皮の上から円を描く、上下にゆっくりなでる、全体を手のひらで包むように押す、など、いくつか試して「これは心地いい」という触れ方を探してみてください。
乾いていると痛みやすいので、潤滑ゼリーを少し使うと楽です。気持ちよさが高まってイク感覚がつかめると、「自分のからだはこう反応するんだ」という手がかりになります。ここでイケなくても、次の段階に進んでかまいません。
3. 入り口に慣れる
外で気持ちよくなって、からだがゆるんでいるときに、膣口のまわりを指先でそっとなぞります。入り口のふちは、膣の中より感覚が多いと言われていて、ここで心地よさを感じる人もいます。
違和感がなければ、指先を少しだけ入れて、そのまま止めてみます。動かさずに、息をゆっくり吐いて、入っている感じに慣れるだけで十分です。こわい・痛いと感じたら、そこで終わりにします。
4. 中の感覚を知る
指1本を、第1〜第2関節くらいまで入れます。仰向けでひざを立てた姿勢が、手を動かしやすい人が多いです。入れた指の腹を、おなか側の壁に向けてみてください。
| 試すこと | やり方 |
|---|---|
| 押してみる | おなか側の壁を、指の腹でじんわり押して離す |
| 手招きのように動かす | 指先を「こっちへおいで」と曲げる動きを、ゆっくりくり返す |
| 場所を変える | 押す位置を少しずつ奥へ・左右へずらしてみる |
| 外から手を添える | もう片方の手で、恥骨の上のあたりを軽く押さえる |
ここで多くの人が感じるのは、気持ちよさより「何かある感じ」「押されている感じ」です。何も感じない、という人もたくさんいます。それで正常です。尿意のような感覚がくることもあります(下の「尿意がきたとき」)。
5. 外と中を合わせる
中の感覚に慣れてきたら、外で気持ちよくなりながら、中にも意識を向けます。片方の手でクリトリスにふれ、もう片方の指を中に入れておく、という形です。外の気持ちよさが高まってきたときに、中で押されている感覚がどう変わるかを感じてみてください。
外でイクときに、膣のまわりの筋肉がぎゅっと縮む感じがする人もいます。その感覚を中の指で感じると、「中も反応しているんだ」と分かることがあります。中イキは、外の気持ちよさの延長で、少しずつ中の感覚がつながっていく、という感じ方をする人が多いんです。
ひとりの時間から始める人が多い
パートナーとのときは、相手のことが気になって、自分の感覚に集中しにくいことがあります。ひとりの時間なら、誰の目も気にせず、自分のペースで確かめられます。くわしくは「セルフプレジャーの基本」に。
外から始める理由
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 感じやすい人が多い | クリトリスで感じる女性はとても多い |
| 気持ちよさの感覚をつかめる | 「気持ちいい」がどんなものかを知れる |
| からだがゆるむ | 気持ちよくなると、からだの緊張がほぐれる |
| 中とつながっている | クリトリスはからだの内側にも広がっている |
外で気持ちよくなって、からだがゆるんでいると、中にふれたときも違和感が少なくなることがあります。
中イキしやすくなると言われるコツ
「これをすれば中イキできる」という方法はありません。ただ、感じやすさにかかわると言われていることはいくつかあります。
| コツ | 中身 |
|---|---|
| 呼吸を止めない | 気持ちよくなると息を止めがち。ゆっくり吐くと力が抜けやすい |
| 興奮が高まってから中へ | 興奮すると膣の奥が広がり、潤いも増えると言われる |
| おなかやお尻の力を抜く | 力むと、かえって感覚がにぶる |
| 骨盤底筋を意識する | 膣を締める・ゆるめる感覚を知っておくと、中の感覚をつかみやすい |
| 外の刺激を止めない | 中だけに切りかえず、外と一緒に続ける |
| 同じ触れ方をしばらく続ける | 気持ちよさが上がってきたら、急に変えない |
骨盤底筋は、尿を途中で止めるときに使う筋肉です。締めて3秒、ゆるめて3秒、をくり返す体操で、場所をつかめます(実際の排尿中に止める練習はしないでください)。くわしくは「骨盤底筋とは?」へ。
体位で変わること
パートナーとのときは、体位で中の当たり方が変わります。
| 体位・工夫 | どう変わるか |
|---|---|
| 正常位で腰の下にクッション | 角度が変わり、おなか側の壁に当たりやすくなる人がいる |
| 女性が上になる | 深さ・角度・速さを自分で調整できる |
| 後ろから | 当たる場所が変わる。奥に当たって痛い人もいるので浅めから |
| 寝そべって重なる(脚を閉じぎみ) | 外も一緒にこすれやすい |
奥に当たって痛いときは、深く入らない体位にします。痛みを我慢して続けると、からだが「痛い場所」として覚えてしまい、次から緊張しやすくなります。体位の基本は「体位の基本」に書いています。
グッズを使うとき
指では届きにくい・疲れる、という人は、中で使うグッズを試す人もいます。先が少し曲がっていて、おなか側の壁に当てやすい形のものが多く出ています。最初は細くて柔らかい素材のもの、振動は弱いものから。潤滑ゼリーはグッズの素材に合うものを使います。選び方は「中で使うグッズの選び方」に。
尿意がきたとき
おなか側の壁を押すと、トイレに行きたいような感覚がくることがあります。膣の前側は尿道や膀胱のすぐ近くなので、よくあることです。始める前にトイレに行っておく、タオルを敷いておく、と準備しておくと、止めずに様子を見やすくなります。くわしくは「挿入されて尿意があるのはなぜ?」へ。
パートナーとの時間で意識したいこと
| 意識したいこと | ポイント |
|---|---|
| 時間をかける | 挿入までの時間を長めに |
| 潤いを保つ | 潤滑ゼリーを使う |
| 伝える | 心地いいこと、いやなことを言葉で |
| 外も一緒に | 挿入中も、外への刺激を組み合わせる人も |
| 目標にしない | 「今日こそ」と思わない |
焦らないための考え方
| 焦ってしまうとき | 考え方 |
|---|---|
| なかなか感じない | 時間がかかる人も多い。比べない |
| 相手に申し訳ない | 気持ちよさは相手のためだけのものではない |
| 「開発しなきゃ」と思う | 義務にしない |
| もう無理かも | 中で感じなくても、気持ちよさはほかにもある |
止めたほうがいいとき
- 痛みがある
- 出血がある
- こわさや不安が強い
- 疲れている、気分がのらない
止めることは、失敗ではありません。からだと気持ちを大切にするための選択です。
準備しておくと安心なもの
| もの | 理由 |
|---|---|
| 潤滑ゼリー | 乾いていると違和感や痛みにつながる |
| 爪切り・やすり | 指でふれるときに粘膜を傷つけないため |
| タオル | 汗や潤滑剤、何か出たときのために |
| 時間の余裕 | 急ぐと気持ちよさに集中できない |
| 安心できる場所 | 物音や人の気配が気にならない |
特別な道具はなくてもかまいません。清潔な手と、時間の余裕があれば、始められます。
記録をつけるという方法
試したことと、感じたことを簡単にメモしておくと、自分の変化や好みが見えてきます。
| メモすること | 例 |
|---|---|
| 日付と体調 | 生理の前・疲れていた |
| 試したこと | 外から始めた・時間をかけた |
| 感じたこと | 入り口が気持ちよかった・何も感じなかった |
| 次に試したいこと | もう少しゆっくり |
記録は義務ではありません。楽しくできる範囲で使ってみてください。
よくある場面と考え方
中イキを目指して、毎晩のように試していたら、だんだん義務のように感じて、気持ちよさが遠のいてしまった。そんな声もあります。目標を持つのはいいことですが、それが負担になったら、少し休んでかまいません。何日か間をあけると、また楽しめるようになることもあります。
また、パートナーに「中イキできるようにしてあげる」と言われて、プレッシャーを感じている人もいます。中イキを目指すかどうかは、自分が決めることです。相手のためではなく、自分が心地いいかどうかを大切にしてください。
パートナーと一緒に目指すとき
パートナーと一緒に中イキを目指すときは、ふたりで「ゴールにしない」と先に決めておいてください。目指すことが、ふたりの時間を楽しむきっかけになれば十分。うまくいかなくても、ふれあいの時間が心地よければ、それでいいんです。
目指すことをやめてもいい
しばらく試してみて、「やっぱり今の気持ちよさで十分」と思ったら、目指すのをやめてもかまいません。中イキは、目指しても目指さなくても、どちらも自然な選択です。
よくある疑問
中イキのやり方を、パートナーにどう伝える?
「中を試したいから、ゆっくりしてほしい」「指で、おなか側をそっと押してみて」と、してほしいことを具体的に言うと伝わります。このページを一緒に見る、という方法もあります。
中でイクと、どんな感じがする?
人によって言うことが違います。「からだの奥から波がくる」「外でイクより長く続く」「よく分からないうちに力が抜けていた」など、さまざまです。外でイクときとはっきり違う、という人もいれば、区別がつかないという人もいます。
グッズを使ったほうがいい?
使う人もいますが、必ず必要ではありません。使うときは、清潔にして、やさしい強さから。くわしくは「中で使うグッズの選び方」に。
Gスポットを探したほうがいい?
探す人もいますが、見つからなくてもおかしくありません。くわしくは「Gスポットとは?」に。
何か月たってもできない
できないままの人もいて、おかしなことではありません。気持ちよさをまったく感じない、つらい、という状態が続くときは、相談してみてください。
ひとりの時間とパートナーとの時間、どちらから始めるのがいい?
決まりはありませんが、自分のペースで確かめやすいひとりの時間から始める人が多いです。
年齢を重ねてからでも、中イキを目指せる?
年齢に関係なく、目指すことはできます。閉経後で乾燥が気になるときは、潤滑ゼリーを使い、痛みがあれば婦人科で相談してください。
処女でも中イキを目指していい?
もちろんです。まずはひとりの時間で、外から、自分のペースで確かめてみてください。
練習の時間はどのくらいがいい?
決まりはありません。疲れない範囲で、心地いいと感じられる時間で十分です。長く続ければいいというものではありません。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 痛み・出血 | 婦人科 |
| 気持ちよさの悩みが続いてつらい | 婦人科・性機能外来のある医療機関 |
| パートナーとの関係 | カウンセリング |
- 日本女性心身医学会「女性の性機能障害」 https://www.jspog.com/general/details_81.html