【気持ちよさ】中が気持ちよくないのはおかしい?

パートナーとのふれあいは好き。くっついているのも、キスも心地いい。でも、挿入されると、気持ちいいというより「入っているな」という感じしかしない。作品やネットの話のように、中で感じる、という感覚が分からない。自分のからだがどこかおかしいのかと、ひそかに悩んでいる人もいると思います。
このページでは、中が気持ちよくないと感じるときの考え方をまとめました。
中だけでは感じにくい人は多い
| よくある思い込み | 実際 |
|---|---|
| 挿入すれば気持ちいいのが普通 | 挿入だけでは感じにくい女性はとても多い |
| 中で感じないのはおかしい | 外(クリトリス)で感じる女性も多い |
| 経験を積めば必ず中で感じる | 変わる人もいれば、変わらない人もいる |
腟の中は、入り口のあたりに比べて、奥のほうは感じ方がおだやかだと言われています。一方で、クリトリスは神経が多く集まっていて、感じやすい場所です。中で感じにくいのは、からだのしくみとして自然なことでもあるんです。
考えられる理由
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 潤いが足りない | 乾いていると、気持ちよさより違和感や痛みが先にくる |
| 時間が短い | からだが十分に興奮する前に挿入している |
| 緊張・不安 | からだがこわばり、感覚に集中できない |
| ふれ方・角度 | 自分にとって心地いい場所に当たっていない |
| 痛みがある | 痛みがあると、気持ちよさは感じにくい |
| 気持ちの状態 | 疲れ・ストレス・関係の悩み |
いくつかの理由が重なっていることも多いです。
試してみたいこと
| 試せること | ポイント |
|---|---|
| 挿入までの時間を長くする | キスやふれあいの時間をたっぷり |
| 潤滑ゼリーを使う | 潤いを補う |
| 外と組み合わせる | 挿入中もクリトリスにふれる・ふれてもらう |
| 姿勢を変える | 自分で動きや深さを調整しやすい姿勢 |
| 伝える | 心地いいこと・いやなことを言葉で |
| ひとりの時間で知る | 自分の心地いい場所やふれ方を知る |
外と組み合わせる
挿入中に、自分で、またはパートナーにクリトリスにふれてもらうと、気持ちよさを感じやすくなる人は多いです。「中だけで感じなければ」と思わなくていいんです。
「中で感じる」を目標にしなくていい
| 目標にすると | 目標にしないと |
|---|---|
| 「今日も感じなかった」と落ち込む | ふれあいそのものを楽しめる |
| 緊張して、かえって感じにくい | からだがゆるみやすい |
| パートナーに申し訳なく思う | 心地いいことを伝え合える |
中で感じるかどうかは、気持ちよさの優劣ではありません。くわしくは「中イキと外イキの違い」に。
痛みがあるときは
中が気持ちよくない理由が「痛み」なら、我慢しないでください。毎回痛い、入り口が痛い、奥が痛い、というときは、婦人科で相談できます。くわしくは「性交痛があるときの相談先」に。
腟の中の感じ方の特徴
| 場所 | 感じ方の特徴 |
|---|---|
| 入り口のあたり | 神経が多く、ふれられると感じやすい |
| 前側(おなか側) | 感じやすいと言う人もいる |
| 奥のほう | 感じ方がおだやかなことが多い。押されると痛い人も |
中といっても、場所によって感じ方はちがいます。入り口のあたりのほうが気持ちいい、という人も少なくありません。
パートナーの側で知っておきたいこと
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| 挿入だけで感じる女性は多くない | 感じないのは、あなたの技術のせいとは限らない |
| 外への刺激を組み合わせる | 挿入中もクリトリスにふれる |
| 時間をかける | 挿入までのふれあいをたっぷり |
| 聞いてみる | 「どうしてほしい?」 |
「中で感じさせなきゃ」と思いすぎると、相手にプレッシャーを与えることもあります。ふたりで心地いい方法を探すつもりで、話してみてください。
よくある場面と考え方
パートナーが一生懸命に動いてくれるのに、中ではあまり感じない。相手をがっかりさせたくなくて、感じているふりをしてしまう。そんな人もいます。でも、ふりを続けると、相手は「このやり方でいいんだ」と思って、同じことをくり返してしまいます。
「中より、外をさわってもらうほうが気持ちいいんだ」と、心地いいほうを伝えてみてください。相手を責めるのではなく、ふたりでもっと気持ちよくなるための提案として伝えると、受け止めてもらいやすくなります。くわしくは「イッたふりをしてしまう理由と、やめ方」に。
中で感じなくても、ふたりで楽しめる
挿入をともなう性行為だけが、ふたりのふれあいではありません。キス、手や口でのふれあい、抱きしめ合う時間。中で感じにくくても、ふたりで気持ちよくなれる方法はたくさんあります。「挿入しなければ」と思いこまず、ふたりにとって心地いい形を探してみてください。くわしくは「中イキと外イキの違い」や「性欲に差があるとき」も参考にしてください。
焦りを手放すと見えてくること
「中で感じなきゃ」という焦りを手放すと、これまで気づかなかった心地よさに目が向くことがあります。入り口のあたり、外側、胸、背中。気持ちよさは、からだのいろいろなところにあります。中で感じるかどうかにとらわれず、からだ全体の心地よさを楽しんでみてください。
よくある疑問
パートナーに「気持ちいい?」と聞かれてつらい
「中より、外のほうが気持ちいいんだ」と正直に伝えてみてください。伝えてもらえると、相手もうれしいことが多いものです。
自分の腟が人とちがうのかも
腟の形や感じ方には個人差があります。痛みや違和感が続かない限り、からだの異常を心配しすぎなくて大丈夫なことが多いです。気になるときは婦人科で相談してください。
いつか中で感じるようになる?
変わる人もいれば、変わらない人もいます。どちらもおかしくありません。
入り口のあたりなら気持ちいい
入り口のあたりは、神経が多く感じやすい場所です。奥より入り口のほうが気持ちいい、という人は少なくありません。
中で感じないことを、パートナーに言うべき?
言うかどうかは自由ですが、伝えると、ふたりで気持ちよくなる方法を探しやすくなります。「外のほうが気持ちいい」と、心地いいほうを伝えると前向きな話になります。
中で感じないのは、処女膜のせい?
処女膜は入り口のまわりのひだのようなもので、中で感じるかどうかとは関係ないと考えられます。
中で感じるようになりたいとき、何から始めればいい?
まずは外で気持ちよくなり、からだがゆるんだ状態で入り口や中にふれてみる、という順番がよく言われます。くわしくは「中イキを目指すとき、何から始める?」に。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 挿入のときに痛い | 婦人科 |
| 気持ちよさをまったく感じない状態が続いてつらい | 婦人科・性機能外来のある医療機関 |
| パートナーとの関係 | カウンセリング |
まとめ
中が気持ちよくないと感じる女性は、とても多いです。腟の中は感じ方がおだやかなこともあり、外(クリトリス)で感じるほうが自然な人も少なくありません。潤い・時間・緊張・ふれ方を見直し、外と組み合わせてみてください。「中で感じる」を目標にしなくていいんです。痛みがあるときは我慢せず、婦人科で相談してください。からだ全体の心地よさを、ふたりで楽しんでいけばいいんです。
- 日本女性心身医学会「女性の性機能障害」 https://www.jspog.com/general/details_81.html