【気持ちよさ】前より感じにくくなったのはなぜ?

付き合いはじめのころは、ふれあうたびに気持ちよくて、自然にイケていた。でも、最近は、前ほど感じない。何がちがうのか分からなくて、自分のからだが変わってしまったのかな、と不安になる。そんな経験をしている人もいると思います。
このページでは、前より感じにくくなったときに考えられる理由と、見直せることをまとめました。
考えられる理由
| 理由 | 例 |
|---|---|
| 疲れ・ストレス | 仕事・家事・育児で余裕がない |
| 睡眠不足 | からだも気持ちも疲れている |
| 生活の変化 | 引っ越し・転職・家族の変化 |
| パートナーとの関係 | すれ違い・けんか・会話が減った |
| マンネリ | いつも同じ流れになっている |
| 出産・授乳 | ホルモンの変化・疲れ・からだの変化 |
| 年齢・更年期 | 女性ホルモンの減少で腟が乾きやすくなる |
| 薬 | 飲みはじめた薬の影響 |
| 病気 | からだの病気が関わることもある |
| 気分の落ちこみ | いろいろなことへの関心が薄れる |
いくつかの理由が重なっていることも多いです。
からだの変化によるもの
出産・授乳
出産のあとは、ホルモンの変化や疲れ、からだの変化で、感じ方が変わる人が多いです。授乳中は女性ホルモンが少ない状態が続くため、腟が乾きやすくなることもあります。
年齢・更年期
閉経が近づくと、女性ホルモンが減って、腟の粘膜が薄く乾きやすくなります。潤いが足りないと、気持ちよさより違和感や痛みが先にくることがあります。
薬・病気
日本女性心身医学会は、性的な興奮やオーガズムの悩みの背景に、糖尿病などの病気や、閉経による女性ホルモンの低下がある場合を挙げています。また、薬によっては、性的な感じ方に影響することがあります。
気持ちや関係によるもの
| 気持ち・関係 | 起きること |
|---|---|
| パートナーへの不満 | ふれあいに気持ちが向かない |
| 安心できていない | からだがゆるまない |
| 義務感 | 「しなきゃ」と思うと、楽しめない |
| 自分のからだへの自信のなさ | 見られるのが気になる |
見直せること
| 見直すこと | ポイント |
|---|---|
| 休む | 睡眠をとり、疲れをためない |
| 時間をかける | 急がず、ふれあいの時間をたっぷり |
| 潤滑ゼリーを使う | 乾燥による違和感を減らす |
| マンネリを変える | 場所・時間・ふれ方を変えてみる |
| 話し合う | 気持ちやすれ違いを言葉にする |
| ひとりの時間で確かめる | 自分の感じ方の変化を知る |
受診したい目安
| こんなとき | 相談先 |
|---|---|
| 急に感じなくなった | 婦人科 |
| 薬を飲みはじめてから変わった | 処方した医師・薬剤師 |
| 痛みや出血がある | 婦人科 |
| 乾燥・かゆみがある | 婦人科 |
| 気分の落ちこみ・眠れない状態が続く | 心療内科・精神科 |
パートナーとの関係を見直すとき
感じ方の変化には、パートナーとの関係が関わっていることもあります。
| 気になること | 話し合いのきっかけ |
|---|---|
| 会話が減った | 「最近、ゆっくり話してないね」 |
| ふれあいが義務になっている | 「たまには、しない日にくっついていたい」 |
| 不満がたまっている | ふれあいとは別の時間に、落ち着いて話す |
| 相手のやり方が合わなくなった | 「最近はこうしてほしいんだ」 |
関係の悩みを抱えたままだと、からだはなかなかゆるみません。ふれあいの前に、気持ちのすれ違いをほどいておくことが、感じ方を取り戻す助けになることもあります。
自分のからだの変化を知る
出産や年齢、生活の変化で、からだは少しずつ変わっていきます。前と同じやり方が合わなくなっていることもあるので、ひとりの時間で、今の自分のからだが心地いいと感じることを、あらためて確かめてみてください。
よくある場面と考え方
子どもが生まれてから、ふれあいの時間がほとんどなくなった。久しぶりにパートナーとふれあったら、前のように感じられなくて、悲しくなった。そんな声はとても多いです。出産のあとは、からだも生活も大きく変わります。睡眠が足りない、心に余裕がない、からだが前とちがう。そうした中で感じ方が変わるのは、自然なことなんです。
焦らずに、まずは休むこと、ふたりで話す時間をもつことから始めてみてください。感じ方は、生活が落ち着いてくると戻ってくることもあります。戻らなくても、今の自分に合う心地よさを、ふたりで見つけていくことができます。
感じ方の変化を、からだからの合図として
感じにくくなったことは、からだや心が「少し休みたい」「何かを変えてほしい」と合図を送っている、ととらえることもできます。疲れていないか、無理をしていないか、パートナーとの関係で気になっていることはないか。立ち止まって、自分のことをふり返ってみてください。そのうえで、からだの変化が気になるときは、婦人科で相談すると安心です。
変化を受け入れながら
感じ方は、人生のいろいろな時期で変わっていくものです。前と同じように感じることを目指すより、今の自分が心地いいと思えることを見つけていく。そう考えると、変化を少し前向きに受け止められるかもしれません。
よくある疑問
一度感じにくくなったら、もう戻らない?
理由によっては、休んだり、関係を見直したりすることで、戻る人もいます。戻らないこともありますが、それでもふれあいを楽しむ方法はあります。
パートナーに「前と違う」と言われた
責められたように感じるかもしれませんが、生活や体調の変化を伝えて、一緒に工夫できることを探してみてください。
感じにくいのに、相手に合わせてしまう
無理に合わせ続けると、ふれあいそのものがつらくなります。「最近、疲れていて感じにくいんだ」と伝えてもいいんです。
ピルを飲みはじめてから感じにくくなった気がする
ピルと性欲・感じ方の関係には個人差があります。気になるときは、自分でやめずに、処方した医師に相談してください。くわしくは「ピルと性欲の関係は?」に。
感じにくくなったのは、パートナーへの気持ちが冷めたから?
そうとは限りません。疲れや生活の変化、からだの変化でも、感じ方は変わります。気持ちが冷めたと決めつけず、まずは理由を探してみてください。
更年期で感じにくくなった
閉経前後は、女性ホルモンの減少で腟が乾きやすくなります。潤滑剤や保湿剤、婦人科での相談で楽になることがあります。
感じにくくなってから、ふれあいを避けてしまう
避けたくなる気持ちは自然です。無理をする必要はありませんが、パートナーと気持ちを話し合う時間はもってみてください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 急な変化・痛み・乾燥 | 婦人科・性機能外来のある医療機関 |
| 薬の影響 | 処方した医師・薬剤師 |
| 気分の落ちこみ | 心療内科・精神科 |
| ふたりの関係 | カウンセリング |
まとめ
前より感じにくくなったのには、疲れやストレス、生活の変化、関係、出産や授乳、年齢やホルモンの変化、薬や病気など、いろいろな理由があります。休む、時間をかける、潤滑ゼリーを使う、話し合う。見直せることから試してみてください。急に感じなくなった、薬のあとから変わった、というときは、医療機関で相談してください。今の自分のからだと気持ちに合った心地よさを、ゆっくり見つけていってください。
- 日本女性心身医学会「女性の性機能障害」 https://www.jspog.com/general/details_81.html
- MSDマニュアル家庭版「閉経」(女性ホルモンの減少と腟の変化) https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/22-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E9%96%89%E7%B5%8C/%E9%96%89%E7%B5%8C