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【気持ちよさ】感じにくいのは病気?「不感症」という言葉の前に

ロコ
ロコの結論
「私、不感症なのかも」と悩んでいませんか。実は、「不感症」は医学の診断名ではないんです。医療では、性的な関心や興奮が低い、オーガズムを感じにくい、痛みがある、などに分けて考えます。そして大切なのは、本人が困っているかどうか。困っているなら、相談できるところがあります。

パートナーとのふれあいで、ほとんど何も感じない。ひとりの時間でも、気持ちいいのかよく分からない。ネットで調べたら「不感症」という言葉が出てきて、自分のことかもしれない、とショックを受けた。そんな人もいると思います。

このページでは、「不感症」という言葉の前に、知っておきたいことをまとめました。

「不感症」は診断名ではない

知っておきたいこと 中身
「不感症」という言葉 日常で使われる言い方で、医学の診断名ではない
医療での考え方 いくつかの悩みに分けて考える
大切なこと 本人が困っているかどうか

「不感症」という言葉には、どこかに欠陥があるような、重い響きがあります。でも、感じ方には個人差がとても大きく、感じにくいことがすぐに病気というわけではありません。

医療ではどう考えるか

日本女性心身医学会は、女性の性機能の悩みを、主に次の3つに分けて紹介しています。

悩みの種類 中身
性的関心・興奮の低下 性的なことへの関心が減り、興奮が得られない
オーガズムの悩み オーガズムがない、感覚が弱い
性交痛 性交にともなう痛みや、挿入がむずかしい

「感じにくい」という悩みも、関心が低いのか、興奮しにくいのか、オーガズムに達しにくいのか、痛みがあるのかで、考え方が変わります。

感じにくさの理由

からだの理由 心の理由
閉経などによる女性ホルモンの低下 パートナーとの関係の問題
糖尿病など神経に関わる病気 過去のつらい経験による性への不安やこわさ
飲んでいる薬の影響 ストレス・気分の落ちこみ
痛み・乾燥 性への罪悪感・恥ずかしさ

日本女性心身医学会は、からだの理由として病気や女性ホルモンの低下を、心の理由としてパートナーとの関係の問題や、過去の性暴力などによる性へのこわさを挙げています。

本人が困っているかどうか

状態 考え方
感じにくいが、本人は困っていない 無理に変える必要はない
感じにくくて、本人がつらい 相談して、理由を一緒に考えることができる
パートナーに言われて気になっている 自分がどうしたいかを大切に

性的なことへの関心が少ない、という人もいます。それは、その人のあり方のひとつです。人に性的な魅力を感じにくい、というあり方を表す言葉に「アセクシュアル」もあります。当てはまるかどうかを無理に決める必要はありません。

相談するときは

相談先 特徴
婦人科 からだの変化・痛み・ホルモンのことを相談できる
性機能外来 性の悩みを専門に診る外来を開いている婦人科・泌尿器科もある
心療内科・カウンセリング 気持ちや関係の悩みを相談できる

日本女性心身医学会は、治療として、ホルモンを補う治療や、面接やパートナーをまじえた心理療法を中心とした性の治療を挙げています。

受診のときに伝えたいこと

  • いつから感じにくいか(前から・最近)
  • どんなときに感じにくいか(ひとりのとき・相手とのとき)
  • 痛みがあるか
  • 飲んでいる薬・持病
  • 困っていること(自分・パートナーとの関係)

過去のつらい経験があるとき

性へのこわさや、感じにくさの背景に、過去の性暴力などのつらい経験があることもあります。そうしたときは、ひとりで抱えずに相談してください。性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(#8891)では、昔のことでも相談できます。

自分を責めないために

「感じにくい」と悩んでいると、自分のからだに欠陥があるように思えてしまうことがあります。でも、感じ方は、からだの状態、気持ち、関係、環境など、いろいろなことに左右されます。

責めてしまう気持ち 考え方
女性として何か足りない 感じ方で女性としての価値は決まらない
パートナーに申し訳ない 感じ方は相手へのお返しではない
みんなは感じているのに 同じように悩んでいる人はたくさんいる
治さなきゃ 本人が困っていなければ、治すものではない

困っているなら相談できる。困っていなければ、そのままでかまわない。どちらも、自分が決めていいことです。

よくある場面と考え方

パートナーに「全然感じてないよね」と言われて、自分は不感症なんだと思いこんでしまった。そんな人もいます。でも、パートナーとのときに感じにくいのは、相手のふれ方や、安心できるかどうか、時間の長さなど、条件によることも多いんです。ひとりの時間に気持ちよさを感じられるなら、からだが感じない、というわけではありません。

反対に、ひとりのときもパートナーとのときも、ずっと何も感じない、それがつらい、というときは、ひとりで抱えずに相談してみてください。理由に合わせて、楽になる方法が見つかることもあります。

パートナーと一緒に考える

感じにくさは、ひとりの問題ではなく、ふたりの関係の中で起きていることもあります。パートナーに「最近、感じにくくて悩んでいるんだ」と打ち明けると、相手も一緒に考えてくれるかもしれません。日本女性心身医学会も、パートナーをまじえた心理療法を治療のひとつとして挙げています。ふたりで相談に行く、という選択肢もあります。

言葉にとらわれない

「不感症」という言葉は、強い響きで、自分を追いつめてしまうことがあります。言葉にとらわれず、「今の自分はどう感じているか」「困っているか」を大切にしてください。

よくある疑問

不感症は治る?

理由によってちがいます。痛みや乾燥、薬、関係の悩みなど、理由に合わせて楽になる方法が見つかることもあります。

パートナーに「不感症」と言われて傷ついた

その言葉は、あなたを決めつけるものではありません。感じ方には個人差があることを、一緒に知ってもらうのもひとつの方法です。

感じないのに、相手に合わせてしまう

無理に合わせ続けると、ふれあいがつらくなります。自分の気持ちを大切にしてください。

性的なことに興味がないのは、病気?

興味が少ないことは、病気とは限りません。本人が困っていなければ、そのままでかまいません。

「感じにくい」を治すサプリはある?

効果が確かめられたものは見当たりません。からだに合わないこともあるので、慎重に考えてください。

感じにくいことを誰かに話したい

信頼できる友だちに話す、性機能外来や婦人科、カウンセリングで相談する、などの方法があります。

相談するとき、パートナーも一緒に行くべき?

ひとりで相談してもかまいません。ふたりの関係が関わっていると感じるときは、一緒に相談するのもひとつの方法です。

相談できるところ

悩み 相談先
感じにくさ・痛み・乾燥 婦人科・性機能外来のある医療機関
気持ち・関係の悩み 心療内科・カウンセリング
過去の性暴力の被害 ワンストップ支援センター(#8891)

まとめ

「不感症」は医学の診断名ではなく、医療では、性的な関心・興奮の低下、オーガズムの悩み、性交痛などに分けて考えます。感じにくさには、からだの理由も心の理由もあります。大切なのは、本人が困っているかどうか。困っていなければ無理に変える必要はなく、つらいときは、婦人科や性機能外来、カウンセリングで相談できます。

出典

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