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【性の多様性】アセクシュアルとは

ロコ
ロコの結論
「みんなが言う『性的にひかれる』感覚が、よく分からない」と感じたことはありませんか。アセクシュアルは、他者に対して性的にひかれない、またはほとんどひかれない人を指す言葉なんです。恋愛感情の有無とは別のこととして考えられていて、人によって感じ方はさまざまです。

友だちが「あの人、セクシーだよね」と話していても、その感覚がよく分からない。恋人はいるし、好きだけれど、性行為をしたいとは思えない。周りが当たり前のように話す「性的な魅力」や「性欲」が、自分にはピンとこない。そんな違和感を、ずっと抱えてきた人もいると思います。

「自分はどこかおかしいのかな」「そのうち変わるのかな」と悩んだこともあるかもしれません。でも、他者に性的にひかれない、またはひかれにくいという人は、実際にいます。そのあり方を表す言葉のひとつが、「アセクシュアル」です。

このページでは、アセクシュアルという考え方の基本と、関連する言葉、よくある誤解をまとめました。

よく使われる言葉

言葉 意味
アセクシュアル 他者に性的にひかれない、またはひかれにくい
アロマンティック 他者に恋愛感情を持たない、または持ちにくい
グレーゾーンなど その間にあるさまざまな感じ方
デミセクシュアル 深い絆ができた相手にだけ、性的にひかれることがある

ほかにも、いろいろな言葉があります。言葉はあくまで、自分の感じ方を説明するための道具です。どれかに当てはめなければいけない、ということではありません。

性的なひかれ方と、恋愛感情は別

アセクシュアルを考えるときに大切なのは、「性的にひかれること」と「恋愛感情を持つこと」は別のこととして考えられる、という点です。

恋愛感情がある 恋愛感情がない・少ない
性的にひかれる 多くの人がイメージする恋愛 性的にはひかれるが、恋愛感情は持ちにくい
性的にひかれない・少ない 恋愛はするが、性的にはひかれない 恋愛にも性的にもひかれにくい

アセクシュアルの人の中にも、恋愛感情を持つ人はいます。恋人をつくり、一緒に暮らし、深い関係を築く人もいるんです。

よくある誤解

誤解 実際
病気だ 病気ではない。人のあり方のひとつ
まだいい人に出会っていないだけ 出会いの問題ではない
恋愛ができない 恋愛感情を持つ人もいる
性行為ができない 性行為をするかどうかは人それぞれ
一時的なもの 本人の感じ方を、周りが決めつけない

「そのうち変わる」と言われること

アセクシュアルだと打ち明けたときに、「いい人に出会えば変わるよ」「まだ若いから」と言われることがあります。悪気はなくても、言われた側は、自分の感じ方を否定されたように感じてしまうものです。

知っておきたいこと

病気ではありません。自分に当てはまるかどうかを急いで決める必要もありません。パートナーとの間で性の悩みがあるときは、気持ちを言葉にして話し合うことが助けになります。

自分に当てはまるか迷うとき

迷い 考え方
アセクシュアルなのか、単に経験がないだけなのか 急いで決めなくていい
性欲はあるけど、相手にひかれない 性欲と、他者にひかれることは別のことも
ときどきひかれることもある グレーゾーンなど、いろいろな感じ方がある
ずっと同じとは限らない 感じ方が変わることもある

自分のあり方を表す言葉を探すことで、気持ちが楽になる人もいれば、言葉に当てはめることで窮屈に感じる人もいます。言葉は、自分を説明したいときに使えばいいんです。

パートナーとの関係

アセクシュアルの人も、パートナーと関係を築いている人はたくさんいます。

工夫 例
気持ちを伝える 「あなたのことは好き。でも、性行為への気持ちは少ないの」
2人の形を話し合う 性行為をどう考えるか、2人で決める
ふれあいの形を広げる ハグ・手をつなぐ・一緒に過ごす
相手の気持ちも聞く パートナーの希望やさみしさも大切に

パートナーが性行為を望んでいる場合、すれ違いが生まれることもあります。どちらかが我慢し続けるのではなく、2人が納得できる形を、話し合って探していくことが大切です。

相談先

性のあり方について悩んだときは、ひとりで抱えなくていいんです。自治体の相談窓口や、性の多様性を扱う支援団体、カウンセリングなどで相談できます。くわしくは「性のあり方に悩んだときの相談先」でまとめています。

よくある疑問

アセクシュアルの人は、ひとりで性的なことをしない?

人によります。ひとりで性的なことをする人もいれば、しない人もいます。他者に性的にひかれるかどうかとは、別のことです。

パートナーがアセクシュアルだと分かった

まずは、打ち明けてくれた気持ちを受け止めてください。そのうえで、2人の関係をどうしていきたいか、時間をかけて話し合ってみてください。

周りに理解されない

理解されないつらさを感じたら、同じような感じ方の人の話を読んだり、支援団体に相談したりするのもいいと思います。

周りに打ち明けるかどうか

アセクシュアルであることを、周りに打ち明けるかどうかは、あなたが決めていいことです。

考えたいこと 例
誰に話すか まずは信頼できる1人から
どこまで話すか 「恋愛はするけど、性的にはひかれにくい」など、話せる範囲で
話さない選択 話さなくても、自分のあり方は変わらない

「恋人いないの?」「結婚しないの?」と聞かれて、困ることもあると思います。答えたくないときは、「今はいいかな」とかわしていいんです。

アセクシュアルと、日常の困りごと

アセクシュアルの人は、日常の中で、こんな困りごとを感じることがあると言われます。

困りごと 考え方
「恋人いないの?」と聞かれる 答えたくなければ、かわしていい
恋愛や性の話題についていけない 無理に合わせなくていい
「いい人に出会えば変わる」と言われる あなたの感じ方は、あなたのもの
自分がおかしいのかと思う 病気ではない。人のあり方のひとつ

周りの何気ない言葉に傷つくこともあると思います。そういうときは、同じような感じ方の人の話を読んだり、支援団体に相談したりすると、気持ちが楽になることがあります。

パートナーが性行為を望むとき

アセクシュアルの人がパートナーと関係を築くとき、性行為についての考え方が違うことがあります。

できること 例
正直に伝える 「性行為への気持ちは少ないの」
2人の希望を出し合う どんな関係を望んでいるか
妥協点を探す 頻度・ふれあいの形
無理をしない 我慢し続ける関係にしない

どちらかが我慢し続けると、関係はつらいものになってしまいます。2人が納得できる形を、時間をかけて探していってください。2人だけで難しいときは、カウンセリングを頼るのもひとつの方法です。

アセクシュアルを自認するまで

自分がアセクシュアルかもしれない、と気づくまでに、時間がかかる人もいます。

  • 周りと違うことに、ずっと違和感があった
  • 言葉を知って、「これだ」と思った
  • 今も、当てはまるかどうか迷っている

どの道筋も、自然なものです。言葉を知って楽になったなら、それはあなたにとって大切な発見です。

自分らしい関係の形を

恋愛、パートナーシップ、友情、ひとりの時間。人との関係の形は、いろいろあります。性的なひかれ方にかかわらず、自分らしい関係の形を見つけていってください。

理解してくれる人とつながる

自分の感じ方を理解してくれる人がひとりでもいると、心強いものです。無理に周りに合わせず、安心できる人とのつながりを大切にしてください。

まとめ

アセクシュアルは、他者に性的にひかれない、またはほとんどひかれない人を指す言葉です。恋愛感情の有無とは別のこととして考えられ、感じ方は人それぞれ。病気ではなく、急いで自分に当てはめる必要もありません。パートナーとは気持ちを言葉にして、2人の形を話し合う。あなたの感じ方は、あなたの大切な一部です。

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