【はじめて・処女】はじめての潤滑ゼリーの選び方と使い方

はじめての性行為の準備というと、コンドームは思い浮かんでも、潤滑ゼリーまでは考えていない人が多いかもしれません。「ゼリーなんて使ったら、慣れていると思われそう」「ちゃんと濡れれば必要ないはず」。そんなふうに思って、手に取るのをためらう人もいますよね。
でも、はじめてのときは、緊張でからだが十分に潤わないことがよくあります。潤いが足りないまま挿入すると、こすれて痛みや小さな傷の原因になる。潤滑ゼリーは、その「こすれ」を直接減らしてくれる道具なんです。
痛みを減らす方法はいろいろありますが、潤滑ゼリーは、その中でもいちばん手軽で、効果を感じやすい準備です。このページでは、はじめての人向けに、選び方と使い方をまとめました。
そもそも潤滑ゼリーって何?
潤滑ゼリーは、性行為のときに、膣やペニス、コンドームの表面をなめらかにするためのものです。ローションと呼ばれることもあります。からだの潤いを補って、摩擦を減らしてくれます。
| 役割 | 中身 |
|---|---|
| 痛みを減らす | こすれを減らして、入り口の痛みをやわらげる |
| 傷を防ぐ | 乾いたままの摩擦による、小さな傷を防ぐ |
| コンドームを守る | こすれによる破れを防ぐ |
| 安心感 | 「痛くないように」という準備が、緊張をほぐす |
種類と、はじめてに向くもの
| 種類 | 特徴 | はじめてには |
|---|---|---|
| 水性 | コンドームと使える。洗い流しやすい | いちばん向いている |
| シリコン系 | 長持ちする。シリコーン製グッズと合わないことがある | 選ぶ理由は少ない |
| 油性 | マッサージ向き。ラテックスのコンドームを傷めることがある | 避妊のときは使わない |
なぜ水性がいい?
水性のゼリーは、ゴム製のコンドームと一緒に使えて、終わったあとにシャワーで簡単に流せます。べたつきも少なく、からだへの刺激も比較的少ないものが多いんです。はじめてなら、まず水性を選んでおけば間違いありません。
油性は避妊のときに使わない
ベビーオイルやマッサージオイルのような油性のものは、ゴム製のコンドームを傷めて、破れやすくすることがあります。避妊のためにコンドームを使うなら、油性のものは一緒に使わないでください。
選ぶときのポイント
- 水性(ウォーターベース)と書いてある
- 無香料・低刺激。温感・冷感タイプは慣れてから
- 「コンドーム対応」の表示がある
- 肌に合うか分からないので、小さいサイズから
- ドラッグストアの衛生用品売り場や通販で買える。通販は中身が分からない包装を選べる店も多い
刺激の少ないものを選ぶ理由
膣のまわりの粘膜は、とてもデリケートです。香りつき、温感・冷感タイプなどは、人によっては刺激になることがあります。はじめては、シンプルなもののほうが安心です。
買うのが恥ずかしいとき
ドラッグストアでは、コンドームの近くに置かれていることが多いです。レジに持っていくのが恥ずかしいなら、セルフレジや通販を使う方法もあります。通販なら、中身が分からないように包んで届けてくれるお店も多いんです。
使い方
| いつ・どのくらい | ポイント |
|---|---|
| タイミング | 入れる前に、入り口のまわりと相手の側の両方に |
| 量 | 少し多いかな、くらいから。乾いてきたらためらわず足す |
| 痛いとき | いったん止めて、足す・休む・角度を変える |
| 終わったら | シャワーでやさしく流せば十分 |
コンドームと一緒に使うとき
コンドームを着けたあと、その上からゼリーを塗ります。膣の入り口のまわりにも塗っておくと、さらになめらかになります。手のひらで少し温めてから使うと、冷たさに驚かずにすみます。
量はケチらない
はじめての人は、「こんなに使っていいの?」と思うくらいの量でちょうどいいことが多いです。途中で乾いてきたら、遠慮せずに足してください。足りないより、多いほうが痛みは減ります。
代わりのもので済ませない
ハンドクリーム、ボディローション、オイル、ワセリンなどは、粘膜を刺激したり、コンドームを傷めたりすることがあるので向きません。専用のものを使ってください。かゆみや腫れが出たら使うのをやめ、続くときは婦人科で相談しましょう。
| 代わりに使われがちなもの | 向かない理由 |
|---|---|
| ハンドクリーム・ボディローション | 香料や成分が粘膜を刺激することがある |
| ベビーオイル・ワセリン | ゴム製のコンドームを傷める |
| 唾液 | すぐに乾く。感染症の心配もある |
| 食用油 | コンドームを傷める。衛生面でも向かない |
相手への切り出し方
潤滑ゼリーを使いたいと伝えるのは、ちょっと照れくさいですよね。でも、「痛くしたくないから」という理由は、相手にもきっと伝わります。
- 「痛くないように、ゼリー用意してみたよ」
- 「はじめてだから、これ使うと楽らしいよ」
- 「乾いてきたら、遠慮なく使おうね」
恥ずかしいことではない
潤滑ゼリーは、からだを大切にするための道具です。「痛くしたくないから用意したよ」と伝えるのは、相手への思いやりでもあります。使うことは「ちゃんと濡れない」ことの証明ではなく、2人で心地よく過ごすための工夫なんです。
よくある疑問
ゼリーを使うと妊娠しにくくなる?
潤滑ゼリーに避妊の効果はありません。避妊のためには、コンドームなどの方法を使ってください。
使ったあと、かゆくなった
肌に合わなかった可能性があります。使うのをやめて、かゆみや腫れが続くときは婦人科で相談してください。次は別の商品を、少量から試してみましょう。
2回目以降も使っていい?
もちろんです。はじめてだけでなく、いつでも使っていいものです。使い続けているカップルもたくさんいます。
ゼリーを使うタイミングの例
はじめてのときに、いつ使えばいいか迷う人も多いので、流れの例をまとめました。
| 場面 | 使い方 |
|---|---|
| ふれあいの途中 | 指に少しつけて、入り口のまわりにやさしく |
| コンドームを着けたあと | コンドームの表面全体に |
| 挿入の直前 | 入り口のまわりにもう一度 |
| 途中で乾いてきたら | いったん止めて、足す |
最初から「途中で足すもの」と決めておくと、乾いてきたときに慌てずにすみます。ボトルは手の届くところに置いておきましょう。
潤滑ゼリーを使うことを、相手が嫌がったら
まれに、「ゼリーなんていらないでしょ」と言う相手もいるかもしれません。でも、潤滑ゼリーは、あなたのからだを守るための道具です。「痛くしたくないから使いたい」と、自分の希望として伝えてください。それでも受け止めてくれないなら、その人があなたのからだを大切にしてくれるかどうか、考えてみてもいいと思います。
使い終わったあとのこと
| すること | ポイント |
|---|---|
| シャワーで流す | ぬるま湯でやさしく。膣の中は洗わない |
| ボトルのふたを閉める | 中に雑菌が入らないように |
| 保管場所 | 直射日光や高温を避ける |
| 使用期限 | 開けてから時間がたったものは替える |
開封してから長く置いたものは、品質が変わっていることがあります。においや色がおかしいと感じたら、新しいものに替えてください。
はじめてのあとも、使い続けていい
「はじめてだけ使うもの」と思わなくていいんです。慣れてからも、疲れている日や、久しぶりのとき、濡れにくい時期など、使いたいときにいつでも使ってください。潤滑ゼリーは、2人の時間を心地よくする、ずっと使える道具なんです。
まとめ
はじめての痛みの大きな原因は、潤いが足りないままのこすれです。潤滑ゼリーは、それを直接減らせる、いちばん手軽な準備。水性・無香料・コンドーム対応のものを選び、量はケチらず、乾いてきたら足す。代わりのもので済ませない。恥ずかしがらずに、自分たちのからだを大切にする道具として使ってください。
- ヘルスケアラボ「性交痛と性交障害」(厚生労働省研究班監修) https://w-health.jp/sexual_concerns/coital_pain/