【はじめて・処女】童貞率は?20代・30代の未婚男性の数字の見方

飲み会で経験の話になって、笑ってごまかした。友だちの「初体験は高校のとき」という話に、うなずくしかなかった。ネットを見ると「20代で童貞はやばい」なんて言葉も目に入る。そんなとき、「本当はどのくらいの人がまだなんだろう」と気になりますよね。
ここでは、うわさや体験談ではなく、国の調査の数字で童貞率を見ていきます。数字の読み方と、数字から分からないことも一緒にまとめました。
国の調査で見る童貞率
国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」は、結婚していない18〜34歳の人に、性交の経験をたずねている調査です。最新の第17回は2025年に行われました。
| 未婚男性の年齢 | 性交経験がない人 |
|---|---|
| 25〜29歳 | 4割超 |
| 30〜34歳 | 4割超 |
調査の概要では、性交経験のある人の割合は20代後半の未婚の男女で5割強にとどまり、減る流れが続いていると紹介されています。裏返すと、20代後半で結婚していない男性の、半分近くが童貞ということになります。
1歳ごとの数字はない
調査が公表しているのは、5歳ごとの区分の数字です。「27歳の童貞率」のような1歳ごとの数字は公表されていません。ネットで見かける1歳ごとの細かい数字は、出どころを確かめてから読んだほうが安心です。
数字の読み方
| 読み方 | 中身 |
|---|---|
| 対象は「結婚していない人」 | 結婚している人は入っていない。同じ年齢の男性全体の割合ではない |
| 経験がない人は減っていない | 経験のある人の割合は、ここ20年ほど減る流れが続いている |
| 「少数派」とは言えない | 20代後半・30代前半の未婚男性で、5人に2人以上 |
「みんな経験している」という感覚は、実は数字とずれていることが多いんです。経験した人のほうが話題にしやすく、していない人は黙っていることが多いから。周りの話だけを聞いていると、自分だけが取り残されているように感じてしまいます。
この数字から言えないこと
数字は「どのくらいの人がそうか」は教えてくれますが、ひとりひとりのことは教えてくれません。
- なぜ経験がないのか(出会いがない、まだしたくない、関心がない、など理由は人それぞれ)
- 経験したいと思っているかどうか
- 経験がある・ないで、人として何かが違うということ
経験の有無は、性格や魅力、男らしさの点数ではありません。「何歳までに」という決まりもないんです。
比べて落ち込んだときに
数字を見て少し安心しても、「でも半分以上は経験しているんだ」と思うと、また焦ってしまうこともありますよね。
| 気持ち | 考え方のヒント |
|---|---|
| 自分だけ遅れている | 同じ年代の未婚男性の4割超が同じ立場 |
| 早く済ませないと | 焦って選ぶと、相手も自分も傷つきやすい |
| 経験がないとばれたら | 経験は見た目では分からない。言うかどうかは自分で決めていい |
| このままずっとかも | 30代、40代ではじめての人もいる |
焦りの正体は、「経験がないこと」そのものより、「人と比べてしまうこと」のほうにあることが多いんです。比べる相手を「周り」から「少し前の自分」に変えるだけで、気持ちはずいぶん変わります。
「童貞率」の数字を見るときの注意
ネットで「童貞率」と調べると、いろいろな数字が出てきます。調査によって数字がちがうのは、たずね方や対象がちがうからなんです。
| ちがいが出るところ | 例 |
|---|---|
| 対象の年齢 | 18〜34歳か、20〜60代か |
| 結婚しているかどうか | 未婚の人だけか、既婚の人も含むか |
| 調べ方 | 国の統計調査か、ネットのアンケートか |
| 人数 | 数千人規模か、数百人か |
| 調べた年 | 何年前の数字か |
ネットのアンケートは、答えた人がかたよっていることもあります。「20代男性の〇割が童貞」という見出しを見かけたら、誰に、いつ、どうやって聞いた数字なのかを確かめてみてください。国の調査は、全国から無作為に選んだ人に聞いているので、全体の様子をつかむのに向いています。
経験のある人も「最近はしていない」ことがある
経験がある人の中にも、何年もしていない人、恋人がいない人はたくさんいます。「経験がある=いつも誰かとしている」というわけではないんです。経験の有無だけで人を分けて考えると、実際よりずっと大きな差があるように見えてしまいます。
数字を、自分を責める材料にしない
数字は、安心するためにも、焦るためにも使えてしまいます。「4割もいるなら大丈夫」と思える日もあれば、「6割はしているのか」と落ち込む日もあるかもしれません。
| 数字の使い方 | 例 |
|---|---|
| 安心の材料にする | 同じ立場の人がたくさんいると知る |
| 思い込みをほどく | 「みんなしている」が事実ではないと知る |
| 比べる材料にしない | 自分の価値を割合で決めない |
経験するかどうか、いつ経験するかは、割合で決めることではありません。数字は「自分だけではない」と知るところまでで十分なんです。
経験のない理由はさまざま
同じ調査では、交際相手がいない未婚の人が多いことも分かっています。経験がない理由は、ひとことでは言えません。
| よくある理由 | 例 |
|---|---|
| 出会いが少ない | 職場と家の往復で、新しく人と知り合う機会がない |
| 恋愛に気持ちが向かない | 仕事や趣味を優先したい時期 |
| 慎重に考えている | 大切な人とだけ、と決めている |
| 関心が少ない | もともと性的なことへの関心が少ない |
どの理由も、「おかしいこと」ではありません。
よくある疑問
女性の処女率と比べると?
同じ調査では、女性も20代後半・30代前半の未婚の人の4割前後が性交経験なしでした。経験がないのは男性だけの話ではありません。くわしくは年齢別の処女率のページにまとめています。
「素人童貞」は童貞に入る?
調査がたずねているのは「性交の経験があるか」なので、相手が誰かは区別していません。言葉の意味は、用語のページで説明しています。
経験がないと、はじめてのときにうまくいかない?
はじめては、誰にとってもはじめてです。経験の多さより、相手のペースを大切にできるかどうかのほうが、ずっと大きな意味を持ちます。
30代後半や40代の数字はある?
この調査は18〜34歳の未婚の人が対象なので、35歳以上の数字はありません。35歳以上で経験がない人がどのくらいいるかは、この調査からは分からないんです。ただ、30代前半で4割を超えていることから、30代後半にも同じ立場の人は少なくないと考えられます。
数字はどのくらい信頼できる?
国の統計調査として、全国から選んだ人に、決まった方法でたずねています。ネットのアンケートより、全体の様子をつかむのに向いた数字です。それでも、答えたくない人が答えていないなど、調査には限界があります。「だいたいの様子」として読むのがちょうどいいと思います。
相談できるところ
性のことで悩みが大きくなって、眠れない・何も手につかないと感じるときは、ひとりで抱えなくていいんです。からだのこと(勃起や射精の悩み)は泌尿器科で、気持ちのことは自治体の心の相談窓口などで相談できます。
まとめ
国の2025年の調査では、20代後半・30代前半の未婚男性の4割を超える人が、性交経験がありませんでした。童貞であることは珍しいことではなく、人としての価値とも関係ありません。数字は、焦りをほどくための材料として使ってください。いつ、誰と経験するかは、自分で決めていいことなんです。
- 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査 結果の概要」(2025年調査・2026年9月公表)図表2-5 https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou17/JNFS17gaiyo.pdf
- 同 図表2-5のデータ(CSV) https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/db_17/17GaiyoBaseData/JNFS17gaiyoFigure2-5.csv