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【SM・ドミサブ】ソフトSMとハードSMの違い:どこからが「ハード」?

ロコ
ロコの結論
ソフトSMとハードSMのあいだに、はっきりした線があるわけではないんです。目安になるのは、からだに痕や傷が残るか、命にかかわるか、心への負担がどれくらいか。段階が上がるほど、話し合いと準備が欠かせなくなります。まずは自分たちがどの段階にいるのかを知ることから始めてください。

SMに興味はあるけれど、「ハードなのはこわい」。逆に、「ソフトって、どこまでがソフトなの?」と気になっている人もいますよね。ソフトSM・ハードSMという言葉はよく使われますが、決まった定義があるわけではないんです。

このページでは、SMで行われることを強さの段階で整理して、ソフトとハードの違いを考える目安をまとめました。どの段階が「正しい」ということはありません。自分たちがどこにいるのかを知るための地図として使ってください。

強さの段階の目安

段階 例 からだへの影響 必要な準備
1 気持ちの演出 言葉で主導する・呼び方を決める・命令ごっこ ほとんど無い 言われたくない言葉を決める
2 軽い制限 目隠し・手を軽く押さえる・焦らす 小さい すぐ外せる道具・止める合図
3 軽い刺激 軽いスパンキング・くすぐる・羽根などでなでる 一時的な赤み 避ける場所を知る・強さを合意する
4 強めの刺激・拘束 縄・本格的な拘束具・鞭・ろうそく 痕・しびれ・やけどの危険 知識・道具の点検・救急の備え
5 痕や傷が残るもの 皮膚を傷つける行為 傷・感染・後遺症 医療・法律の面でも問題になりうる
6 命にかかわるもの 首・呼吸にかかわる行為・吊り・電気 命の危険 安全なやり方は無い

一般に、1〜3あたりを「ソフト」、4から上を「ハード」と呼ぶことが多いようです。ただ、同じ「スパンキング」でも、強さによって段階は変わります。行為の名前より、どのくらいの強さで、からだと心にどんな影響があるかで考えるほうが確かです。

「ハード」を分ける3つの目安

目安 中身
からだに残るか 痕・傷・しびれ・やけどが残る、後遺症が出るおそれがある
命にかかわるか 呼吸・血流・意識・心臓にかかわる
心への負担が大きいか 強い恐怖・屈辱を伴う、終わったあとに落ちこみやすい

どれかひとつでも当てはまるなら、ハードに近いと考えて、準備と話し合いをいっそう丁寧にする必要があります。

段階が上がるほど必要になること

必要になること 理由
細かい話し合い 何をどこまでするかを、具体的に決める
止める合図 声が出せない場面の合図も決める
道具の点検 壊れた道具はけがのもと
救急の備え 何かあったときに119を呼べるか
相手との信頼 初対面・知り合ったばかりの相手とは、段階を上げない
終わったあとのケア 心とからだの両方を確かめる

ロコペリが書くこと・書かないこと

ロコペリでは、段階1〜3(ソフトSM)は、安全に楽しむための考え方と注意を書いています。段階4から上(ハードSM)は、どんな行為があるか、なぜ危ないか、事故が起きたらどうするか、までにしています。縛り方や打ち方などの手順、強さの目安は書いていません。

段階6の首・呼吸にかかわる行為については、安全なやり方は無い、と考えてください。医療の情報サイトのMSDマニュアルでも、首を絞めて酸素を減らす行為で、脳の損傷や死亡が起こりうることが説明されています。

はじめての人は、どこから?

はじめてなら、段階1か2からがおすすめです。言葉の演出や目隠しなら、からだへの影響が小さく、合わなければすぐにやめられます。慣れてきても、段階を上げるのは、ふたりとも「もう少し」と思えたときだけ。片方が上げたがっているときは、いったん立ち止まってください。

はじめて試すときの順番は「ソフトSMとは:はじめて試すときの段階」にまとめています。

同じ行為でも段階が変わる例

行為の名前だけで、ソフトかハードかは決まりません。同じ行為でも、強さ・時間・相手との関係で段階が変わります。

行為 ソフトに近いとき ハードに近づくとき
目隠し 短い時間・そばにいる 長い時間・ひとりにする・立たせる
手を押さえる 手のひらで軽く・すぐ離せる 道具で強く・長い時間・外せない
スパンキング 手のひらで軽く・赤くなる程度 道具で強く・あざや傷が残る
言葉 決めた範囲の言葉 本気で傷つく言葉・人前で
主従の役割 プレイの時間だけ 生活・お金・人間関係まで

「今日はどの段階か」をふたりで言葉にしておくと、思っていることのずれが小さくなります。

段階を上げるときの決まりごと

決まりごと 理由
ふたりとも「もう少し」と思えたときだけ 片方の希望だけで上げない
一度に上げるのは一段階だけ 体と気持ちがついていける範囲で
上げた日は、終わったあとに必ず話す よかったこと・つらかったことを確かめる
下げるのはいつでもいい 上げたあとに戻すのは失敗ではない
お酒を飲んだ日は上げない 判断が鈍る

段階は、上がるだけのものではありません。体調や気分しだいで、その日は一段階下げる、という選び方も大事です。

パートナーと段階をすり合わせる言い方

場面 言い方の例
自分の希望を伝える 「いまは段階2くらいが楽しい。3はまだこわい」
相手の希望を聞く 「どのあたりまでなら試してみたい?」
上げたいとき 「次は、軽いスパンキングを少しだけ試してみたい。どう?」
下げたいとき 「今日は疲れてるから、言葉だけにしたい」

段階の表を一緒に見ながら話すと、言葉にしにくいことも指でさして伝えられます。

よくある疑問

ハードSMが好きなのは、おかしい?

好みそのものは、責めるものではありません。ただ、ハードになるほど、からだや命の危険が大きくなるのは事実です。好みと安全は、分けて考えてください。

相手がハードなことを求めてくる

あなたが望まないなら、断っていいんです。段階を上げることを急かす、断ると不機嫌になる相手とは、そもそもSMをしないほうが安全です。

ソフトなら安全?

ソフトでも、目隠しで転ぶ、拘束でしびれる、といった事故は起こりえます。止める合図と、すぐ外せる準備は、どの段階でも欠かせません。

段階を下げたいと言われたら、がっかりしていい?

がっかりする気持ちがわくのは自然です。ただ、その気持ちを相手にぶつけないでください。下げたいと言えたことは、ふたりの信頼が機能しているしるしです。

どの段階が「普通」?

普通の段階というものはありません。言葉の演出だけで満たされるふたりもいれば、ソフトSMを長く楽しむふたりもいます。比べる相手は、ほかの人ではなく、ふたりの気持ちです。

ハードの段階に興味がわいたら、まず何をする?

危険を知ることからです。「ハードSMとは」「命にかかわる行為」「事故が起きたとき」を読んで、それでも話し合いたいと思えるかを考えてください。

相談できるところ

悩み 相談先
けが・しびれ・やけど 医療機関・救急(119)
望まない行為をされた ワンストップ支援センター(#8891)
好みのことで悩んでいる 心療内科・カウンセリング

ソフトかハードかより、ふたりが同意していて、いつでも止められることのほうが、ずっと大事な線なんです。

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