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【SM・ドミサブ】「主従」「調教」という言葉の意味と、実際の関係

ロコ
ロコの結論
「主従」や「調教」という言葉は、強い支配のイメージがありますよね。でもSMやドミサブで使われるときは、ふたりが合意したうえで、決めた時間の中だけ演じる役割を指すことが多いんです。言葉の強さに引きずられず、合意があるか、やめられるかで関係を見てください。

「ご主人様」「調教」。SMの話でよく出てくる言葉ですが、聞いただけでドキッとしたり、こわくなったりしますよね。どんな関係のことを指しているのか、本当にそんな上下関係があるのか、気になっている人もいると思います。

このページでは、「主従」「調教」という言葉の意味と、実際の関係のあり方をまとめました。言葉のイメージと、現実の関係を分けて考えるための材料です。

言葉の意味

言葉 SM・ドミサブでの使われ方
主従 リードする側(主)と、委ねる側(従)という役割の関係
主・ご主人様 リードする側の呼び方のひとつ
従・奴隷 委ねる側の呼び方のひとつ(ふたりが合意した呼び名として)
調教 リードする側が、委ねる側の好みや反応を少しずつ引き出していくことを指して使われる

どれも、ふたりが合意したうえで使う「役割の言葉」です。日常の上下関係や、人としての価値の上下を表すものではありません。

合意の上の主従は、どんな関係?

特徴 中身
役割は合意で決める どちらがどの役をするかを、ふたりで決める
時間と場面が決まっている プレイの時間だけ、ふたりきりのときだけ、など
いつでもやめられる 従う側が「やめたい」と言えば、役割は終わる
リードする側に責任がある 相手の安全と気持ちを守る責任を負う
日常は対等 仕事・お金・人間関係は、それぞれが自分で決める

主従の関係で、実はいちばん大きな力を持っているのは委ねる側だ、と言われることもあります。どこまで委ねるかを決めて、いつでも止められるのは、委ねる側だからです。

「調教」という言葉の受け止め方

「調教」は、動物を慣らすという意味もある強い言葉です。SMの中で使われるときは、ふたりが合意したうえで、委ねる側の好みや反応を少しずつ知っていく過程を、遊びとして呼んでいることが多いんです。

ただ、言葉が強いぶん、悪用されることもあります。

合意の上の「調教」 「調教」と称した支配・搾取
何をするかをふたりで決めている 一方的に決められる
いやなことは断れる 断ると怒られる・罰を与えられる
プレイの時間だけ 生活・仕事・人間関係まで支配される
お金のやりとりが無い お金を要求される・貢がされる
写真は撮らない、または合意したものだけ 撮影を強いられる・画像で脅される
周りに相談できる 「誰にも言うな」と口止めされる

右の列に当てはまることがあるなら、それはSMではなく、支配や搾取です。

危険なサイン

ネットやSNSで「調教します」「M女募集」などと呼びかけている人もいます。

危険のサイン 理由
会ったことがないのに、主従を求めてくる 信頼関係が無いまま、支配だけを求めている
最初から密室で会いたがる 断れない状況をつくろうとしている
写真や動画を送るよう求める あとで脅しに使われることがある
身元を明かさない トラブルのときに責任をとらない
お金を求める 搾取のおそれ

出会いの危険は「SMのパートナーの探し方と、危ない相手の見分け方」にもまとめています。

主従の関係を続けるときに

続けるためのポイント 中身
定期的に話す 役割から離れて、対等な立場で気持ちを確かめる
決めごとを見直す 暮らしや気持ちの変化に合わせて
終わらせ方を決めておく どちらかがやめたいとき、どう終わるか

主従の約束を書面にする人もいます。そのときに気をつけたいことは「主従の約束(契約)を決めるとき」へ。

「主」の側に求められること

主従の関係で、リードする側にはとくに大きな責任があります。

求められること 中身
相手のNGを覚えておく 決めたことを、その場の勢いで破らない
相手の様子を見続ける 表情・声・呼吸・からだの色
合図が出たらすぐ止める 理由を聞かない
プレイの外では対等に戻る 日常で命令しない
終わったあとのケア 相手の気持ちとからだを確かめる

「主」は、相手を好きにできる立場ではなく、相手から安全を任されている立場です。その信頼に応えられないなら、主の役は引き受けないほうがいいんです。

「従」の側が持っている力

持っている力 中身
どこまで委ねるかを決める 合意の範囲は自分で決められる
いつでも止める セーフワード・合図
関係をやめる 理由を言わずにやめてもいい
相談する ふたりの外の人に話していい

この力が使えない関係なら、それはもう主従の遊びではありません。

関係を始める前に話しておきたいこと

話すこと 例
どんな主従にしたいか プレイの時間だけ/ふだんも小さな決めごとを
呼び名 使う呼び名・使わない呼び名
生活との線引き 仕事・お金・人間関係には入らない
やめるときのこと どちらかが言えば終わる。責めない

話し合いの時間は、役割に入る前の、対等なふたりとして持つことが大事です。

よくある疑問

「奴隷」と呼ばれたいのは変?

ふたりが合意した役割の呼び名として楽しんでいるなら、責めるものではありません。日常でもその扱いを受けて苦しくなっているなら、関係を見直すサインです。

主の側になるのがこわい

リードする側には、相手の安全を守る責任があります。こわいと感じるのは、その責任の大きさが分かっているからです。無理に役を引き受けなくていいんです。

主従の関係なのに、相手の言うことを断っていい?

断っていいんです。断れない関係は、主従ではなく支配です。

主従の関係は、恋人どうしでないとできない?

恋人でなくても、主従の役割を楽しむ人はいます。ただ、信頼関係ができていない相手ほど、危険は大きくなります。会って間もない相手とは、主従の関係を急がないでください。

主従の関係をやめたら、恋人の関係も終わる?

主従の役割をやめても、恋人として続くふたりもいます。役割と関係は分けて考えてかまいません。

「ご主人様」と呼ぶのが恥ずかしい

呼び名は、ふたりが心地いいものでいいんです。恥ずかしいなら、別の呼び方に変えるか、呼び名を使わない主従の形でもかまいません。

相談できるところ

悩み 相談先
支配・暴力・お金の要求 配偶者暴力相談支援センター・DV相談窓口・警察(#9110)
望まない性的な行為・撮影 ワンストップ支援センター(#8891)
関係のことで悩んでいる カウンセリング

言葉は強くても、真ん中にあるのは合意と信頼です。言葉に引っぱられず、ふたりの関係の中身を見てください。

出典

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