【SM・ドミサブ】SMと撮影:同意の撤回と画像が広がる危険

縛られた姿を写真に残したい。ふたりだけの動画を撮りたい。SMやドミサブの関係では、撮影を求められることも少なくありません。そのときは盛り上がって「いいよ」と言ってしまっても、あとから不安になる人も多いんです。
このページでは、プレイを撮影することの危険と、撮られた・広げられたときにできることをまとめました。
撮影の危険
| 危険 | 起こりうること |
|---|---|
| 別れたあとに広げられる | 腹いせにネットにあげられる・知り合いに送られる |
| 脅しに使われる | 「別れたら広める」「言うことを聞け」 |
| スマホをなくす・のぞかれる | 第三者に見られる |
| クラウドに自動で保存される | 知らないうちに別の機器にも残る |
| 一度広がると消しきれない | ネットに出た画像は、コピーされて残り続けることがある |
SMの画像は、ふつうの写真よりもさらに、知られたくない姿が写っていることが多いものです。広がったときの傷つきも大きくなります。
撮らないのがいちばん安全
| 求められたときの言い方 | ポイント |
|---|---|
| 「撮るのはやめておきたい」 | 理由を言わなくても断っていい |
| 「画像が残るのがこわいから」 | 気持ちを伝える |
| 「顔が写らなくても、撮らないで」 | 顔が写っていなくても、からだの特徴で分かることがある |
断ってもしつこく求める、撮らないと不機嫌になる相手は、あなたの安全より自分の欲求を優先しています。
同意はあとから取り消せる
一度「撮っていい」と言ったとしても、あとから「やっぱり消してほしい」と言っていいんです。撮ったときに同意していても、それを公開していいという同意ではありません。
| 取り消したいとき | すること |
|---|---|
| 相手の手元にある | 消してほしいと伝える。消したことを一緒に確かめる |
| クラウドにも残っている | クラウド側の削除も頼む |
| 相手が消してくれない | 警察や専門の窓口に相談する |
法律で罰せられうること
| 行為 | 法律 |
|---|---|
| 性的な姿を本人の同意なくこっそり撮る | 2023年にできた法律(撮影罪)で罰せられることがある |
| 撮った性的な画像を、本人の同意なく公開・提供する | 同上・リベンジポルノ防止法などで罰せられることがある |
| 画像を使って脅す | 脅迫・強要などの罪になりうる |
2023年に施行された法律で、性的な姿を本人の同意なく撮影する行為などが、新しく処罰の対象になりました。くわしくは法務省のQ&Aで確かめられます。
撮られた・広げられたとき
| 状況 | 相談先 |
|---|---|
| 無断で撮られた | 警察(#9110・110番) |
| ネットに公開された | 警察・セーフライン(削除の依頼を手伝ってくれる窓口) |
| 画像で脅されている | 警察。言うことを聞かずに相談する |
| どこに相談すればいいか分からない | 総務省の案内ページ・ワンストップ支援センター(#8891) |
脅されているときは、お金を払ったり、要求に従ったりしても、終わらないことが多いと言われます。ひとりで対応せずに、すぐに相談してください。証拠として、やりとりの画面は消さずに残しておくと役に立ちます。
画像を消すための手順は「撮られた画像を消すには」にもまとめています。
どうしても撮りたいと話し合ったら
ふたりで話し合って、それでも撮ることにした場合も、危険がなくなるわけではありません。
| 考えたいこと | 理由 |
|---|---|
| 誰の機器で撮るか | 自分の手元に置けるか |
| 顔・特徴が写らないか | 入れ墨・あざ・部屋の様子でも分かる |
| クラウドに保存しない設定か | 自動で残る |
| いつ消すか | 期限を決める |
| 別れたらどうするか | 消すことを先に約束する |
画像が残りやすい場所
撮った画像は、思わぬところに残っています。
| 残る場所 | 例 |
|---|---|
| スマホの写真アプリ | 消しても「最近削除した項目」に一定期間残る |
| クラウド | 自動でバックアップされている |
| メッセージアプリ | 送ったものは相手の端末に残る |
| パソコン | 同期・バックアップ |
| 共有アルバム | 家族と共有している設定のことも |
「消した」と思っても、別の場所に残っていることがあります。撮らないことが、いちばん確実な予防です。
子どもや家族の機器に注意
家族で共有しているタブレットやパソコン、家族と共有しているクラウドのアルバムに、知らないうちに画像が保存されてしまうこともあります。撮影をしないことに加えて、機器の共有の設定も見直しておくと安心です。
撮影を求められたときの伝え方
| 言い方の例 | ポイント |
|---|---|
| 「撮らないのが、私のルールなんだ」 | 自分の決まりとして伝える |
| 「どんなに信頼していても、画像は残したくない」 | 相手を疑っているのではないと伝える |
| 「その代わり、言葉で伝えてほしい」 | 別の形を出す |
撮影を断ることは、相手を信頼していないということではありません。自分を守ることです。
よくある疑問
相手に撮った画像を消してもらったか分からない
相手の言葉を信じるしかないこともあります。だからこそ、最初から撮らないのがいちばん安全です。
昔のパートナーが画像を持っている
不安なら、消してほしいと伝えていいんです。脅されている、公開されそう、というときは警察に相談してください。
自分で撮った画像を相手に送ってしまった
送った画像も、勝手に公開されれば相手が罪に問われることがあります。広げられたら、相談してください。
撮影を断ったら、別れを持ち出された
撮影を条件にする関係は、あなたの安全より相手の欲求を優先しています。断ったことは、間違っていません。
画像を消したと言われたけど、信じられない
不安が消えないときは、相手に端末とクラウドの両方で消したかを確かめてもらいましょう。脅しにつながる様子があれば、警察に相談してください。
撮影したものを、ふたりで見返すのは?
見返すことで、画像が残り続けることになります。見たらその場で消す、と決めていても、消し忘れや自動保存のおそれがあります。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 無断の撮影・公開・脅し | 警察(#9110・110番) |
| ネットの画像の削除 | セーフライン・各サイトの削除依頼窓口 |
| 性被害として相談したい | ワンストップ支援センター(#8891) |
画像は、ふたりの関係が終わっても残ります。撮らないという選択が、未来の自分を守ってくれます。
- 法務省「性犯罪関係の法改正等 Q&A」 https://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00200.html
- セーフライン(セーファーインターネット協会)「リベンジポルノの被害にあわれたら」 https://www.safe-line.jp/against-rvp/
- 総務省「インターネット上の違法・有害情報に関してお困りの方へ」 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/ihoyugai_02.html