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【女性のからだ】女性器の部位の名前一覧|クリトリス・膣・小陰唇の位置とはたらき

ロコ
ロコの結論
性器の名前って、口に出すのがためらわれて、きちんと覚える機会がなかったですよね。でも部位の名前を知っておくと、婦人科で症状を伝えるときや、パートナーと話すときにとても役立つんです。言い方に迷ったら、医学の名前を使えば十分伝わります。

自分のからだの一部なのに、ちゃんとした名前で呼んだことがない。そういう場所が、性器ですよね。子どものころは「おまた」「あそこ」と呼ばれていて、大人になってもそのまま、という人は多いと思います。

名前を知らなくても、ふだんの生活で困ることはあまりありません。でも、困るときは急にやってきます。婦人科で「どこが痛いですか」と聞かれたとき。パートナーに「そこじゃなくて」と伝えたいとき。おりものやできものが気になって調べたいとき。名前と場所が分かっていれば、ずっと話が早いんです。

このページでは、女性器の外から見える部分と、からだの中の部分の名前を、位置の関係と一緒に一覧にしました。恥ずかしい言葉としてではなく、からだの地図として読んでみてください。男性が読んでも、相手のからだを知る手がかりになります。

「女性器」「外陰部」「ヴァギナ」、呼び方の違い

調べ始めると、似た言葉がいくつも出てきて混乱しますよね。まず呼び方を整理しておくと、このあとの表が読みやすくなります。

呼び方 指している範囲
女性器・女性性器 外から見える部分と、膣・子宮・卵巣など中の部分をまとめた呼び方
外性器・外陰部 外から見える部分だけ。恥丘・大陰唇・小陰唇・陰核・膣前庭など
内性器 からだの中の部分。膣・子宮・卵管・卵巣
ヴァギナ 英語の vagina。本来は「膣」だけを指す
ヴァルヴァ 英語の vulva。外陰部のこと。日本ではあまり使われない
デリケートゾーン 外陰部のまわりをやわらかく言う言葉。医学の言葉ではない

日本語でも英語でも、外から見える部分全体を「ヴァギナ」と呼んでしまうことがよくあります。間違いというほどではありませんが、膣と外陰部は別の場所です。婦人科で話すときは「外陰部(外側)」か「膣(中)」かを分けて言うと、話がずれにくくなります。

名前の早見表(外から見える部分)

上(おへそ側)から下(おしり側)へ、順に並べています。

ふだんの言い方 医学の名前 ひとこと
― 恥丘 毛が生えているふくらみ。恥骨の上にある
外側のひだ 大陰唇 ふっくらした外側のひだ。内側を守る
内側のひだ 小陰唇 薄い内側のひだ。形はさまざま
― 陰核(クリトリス) 小陰唇の上の合わせ目にある。感覚の神経が集まる
― 陰核包皮 陰核を覆う皮のような部分
おしっこの出口 尿道口 陰核と膣口のあいだ。小さな穴
入り口 膣口 膣につながる。月経の血が出てくるところ
― 膣前庭 小陰唇に囲まれた、尿道口と膣口のあるあたり
― 会陰 膣口と肛門のあいだ

位置の関係を言葉でたどる

頭の中で地図を描くなら、こんなイメージです。いちばん上に恥丘があり、そこから下へ向かって大陰唇が左右に広がっています。大陰唇を開くと、内側に小陰唇があり、その上の合わせ目に陰核があります。陰核から下へ、尿道口、膣口の順に並び、さらに下に会陰、そして肛門があります。

尿道口と膣口は別々の穴、というのが大事なポイントです。尿と月経の血は、違うところから出ているんです。

陰核(クリトリス)のこと

外から見える陰核は、小さな豆のような部分です。でも実際には、からだの内側に向かって左右に広がる部分があると言われています。感覚の神経がとても多く集まっているので、性的な気持ちよさに大きくかかわる場所です。

敏感なぶん、強い刺激や乾いた状態でこすられると痛みになりやすい場所でもあります。陰核包皮の上からのやさしい刺激のほうが心地よいと感じる人も多いんです。

クリトリスの中の構造

クリトリスは、外から見える豆のような部分だけで終わりではありません。解剖学では、いくつかの部分に分けて名前がついています。

名前 どこにあるか
陰核亀頭 外から見える先の部分。いちばん敏感なところ
陰核体 亀頭から奥へ続く部分。皮膚の下にある
陰核脚 陰核体から左右に分かれて、骨盤の骨に沿って伸びる部分
前庭球 膣口の左右にある、ふくらむ組織。興奮すると血液が集まる

興奮すると陰核や前庭球に血液が集まって、少しふくらみます。男性の勃起と同じような仕組みです。膣の入り口のまわりや、膣の前側の壁を押したときに感じる人がいるのは、このクリトリスの内側の部分とつながっているからだ、という考え方もあります。

外から見える部分が小さくても、感じ方が弱いということにはなりません。大きさと感じ方は別の話です。感じ方の基本は「クリトリスとは?」の記事でくわしく書いています。

尿道口がどこにあるか分からないとき

尿道口はとても小さく、陰核の下、膣口のすぐ上にあります。見ようとしても、小陰唇のひだに隠れて分かりにくいことが多いんです。膣口とまちがえやすいので、タンポンや月経カップを使うとき、セルフプレジャーのときに戸惑う人もいます。

位置で覚えるなら「陰核と膣口のあいだの、小さなくぼみ」。尿道口は、指やグッズを入れる場所ではありません。性行為のあとにトイレに行っておくと、尿道から菌が入りにくくなると言われています。

名前の早見表(からだの中の部分)

医学の名前 ひとこと
膣 膣口から子宮へつながる管。伸び縮みする
処女膜 膣口のふちにある薄いひだ。形には個人差が大きい
子宮頸部 子宮の入り口。膣の奥にある
子宮 妊娠したときに赤ちゃんが育つところ
卵管 卵巣と子宮をつなぐ管
卵巣 卵子を育て、女性ホルモンをつくる
バルトリン腺 膣口の近くにあり、潤いのための液を出す

処女膜は「膜」ではない

名前から、膣をふさぐ膜を想像する人が多いですよね。でも実際は、膣口のふちにあるひだのようなもので、もともと穴が開いています。形や厚さは人によって大きく違い、はじめての性行為で出血するかどうかも人それぞれです。くわしくは「処女膜とは?」でまとめています。

バルトリン腺のこと

膣口の左右の下のほうにある小さな腺で、性的に興奮したときに潤いのための液を出します。ここが腫れて痛むことがあり、その場合は婦人科で相談できます。名前を知っていると、「膣口の横が腫れて痛い」という症状を調べるときに役立ちます。

膣の中の名前(Gスポット・ポルチオ)

性の話題では、医学の教科書には出てこない呼び方もよく使われます。

よく聞く呼び方 何を指すか
Gスポット 膣の入り口から数センチ奥の、おなか側の壁のあたり。はっきりした器官があるわけではなく、研究でも意見が分かれている
ポルチオ 子宮の入り口(子宮頸部)のあたりを指す俗称。膣のいちばん奥
膣前壁・膣後壁 膣のおなか側の壁が前壁、背中側が後壁
膣円蓋 子宮頸部のまわりの、膣の奥のくぼんだところ

膣の壁そのものは、入り口に近いところほど感覚が多く、奥は鈍い人が多いと言われています。ただ、どこで何を感じるかは人によって本当に違います。Gスポットやポルチオは「ここを刺激すれば必ず感じる場所」ではありません。くわしくは「Gスポットとは?」「ポルチオとは?」の記事に書いています。

尿道のまわりの筋肉と、骨盤底筋

尿道・膣・肛門は、骨盤の底でハンモックのように張っている筋肉に支えられています。これが骨盤底筋です。尿道を締める筋肉(尿道括約筋)も、この骨盤底筋とつながってはたらいています。

骨盤底筋がゆるむと、くしゃみで尿がもれる、という形で困ることがあります。出産や年齢とともに弱くなりやすい筋肉ですが、体操で鍛えることもできます。性行為のときの締まりや感覚にかかわる、と言われることもあります。体操のやり方は「骨盤底筋とは?」の記事にまとめました。

尿道口のまわりには、スキーン腺(尿道傍腺)という小さな腺もあります。潮吹きとの関係がよく話題になりますが、くわしい仕組みはまだ研究の途中です。

男性の性器と、もとは同じ

女性器と男性器は、見た目はまったく違います。でも、おなかの中で赤ちゃんのからだがつくられるとき、どちらも同じもとの組織から分かれてできていきます。

女性 男性 共通点
陰核(クリトリス) 陰茎の先(亀頭) 感覚の神経が集まる。興奮すると血液が集まる
陰核包皮 包皮 先端を覆う皮
大陰唇 陰嚢 左右のふくらみ
前庭球 陰茎の海綿体の一部 興奮でふくらむ組織
卵巣 精巣 生殖のもとになる細胞とホルモンをつくる

クリトリスが「女性の中で、いちばん感じやすい場所」と言われるのは、こういう成り立ちがあるからなんです。男性が自分のからだと重ねて考えると、強さや触れ方のイメージがつかみやすくなります。強くこすれば感じるわけではない、というところも同じです。

伝えるときのコツ

「入り口のあたりが痛い」「右側のひだが腫れている」のように、場所と症状を組み合わせると伝わります。医療機関では、正確な名前でなくても伝わります。

伝えたいこと 言い方の例
痛む場所 「膣の入り口が、挿入のときにヒリヒリする」
腫れ・できもの 「左の小陰唇に小さなできものがある」
かゆみ 「外側のひだのあたりがかゆい」
奥の痛み 「奥を突かれると、お腹の下のほうが痛む」
尿のこと 「おしっこのときに、出口のあたりがしみる」

「いつから・どんなとき」を添える

場所に加えて、「いつから」「どんなときに」「どのくらい」を添えると、医師が原因を考えやすくなります。言いにくければ、メモに書いて見せるだけでも大丈夫です。

パートナーと話すとき

性行為のときに「そこじゃない」「もう少し上」と伝えたいことってありますよね。でも、名前を口にするのが恥ずかしくて、何も言えずに終わってしまうこともあると思います。

名前をそのまま言うのが恥ずかしければ、手で導く、「もう少し上がいい」「やさしく」と方向や強さだけ伝える、という方法もあります。大事なのは、あなたが心地いいかどうかを相手に分かってもらうことなんです。

男性にとっても、女性のからだの地図を知っておくことは大切です。陰核がどこにあるのか、膣口と尿道口の位置の違い。知っているだけで、相手を傷つけない触れ方が選べるようになります。

形や色が気になったら

性器の形・大きさ・色・左右差は、人によって本当に違います。顔の形がひとりひとり違うのと同じなんです。

よくある心配 実際は
小陰唇がはみ出している よくあること。大陰唇より大きい人も多い
左右で大きさが違う 左右差はごく一般的
色が濃い 色素の濃さは人それぞれ。年齢や体質でも変わる
陰核が小さい・大きい 大きさにも個人差がある

痛み・かゆみ・急な腫れ・できものなど、変化があるときは婦人科で相談できます。形そのものは、多くの場合、健康の問題ではありません。

よくある疑問

クリトリスの場所がよく分からない

小陰唇の上の端、左右のひだが合わさるところを探してみてください。陰核包皮に覆われていて、先が少しだけ見えるか、皮の下にあって見えない人もいます。皮の上から指で触れて、小さな豆のような手ざわりがあれば、そこが陰核亀頭です。

処女膜は自分で見える?

膣口のふちにあるひだなので、見える人もいますが、形がさまざまで分かりにくいことがほとんどです。場所と形の個人差は「処女膜とは?」にくわしく書いています。

女性器の図を見て確かめたい

文字だけで分かりにくいときは、学校の保健の教科書や、婦人科・公的機関が出している解説の図が参考になります。図は医療機関向けのものから、からだの教育向けのやさしいものまであります。検索で出てくる画像の中には、成人向けのサイトや、形をおおげさに描いたものもまじるので、出どころを見てから使ってください。

子どものころの呼び方のままでもいい?

日常の会話では、自分が使いやすい言葉でかまいません。ただ、病院やパートナーに詳しく伝えたいときに、医学の名前を知っていると便利です。

「性器」と「外陰部」は同じ?

外陰部は、外から見える性器の部分(恥丘・大陰唇・小陰唇・陰核など)をまとめた呼び方です。性器というと、内側の膣や子宮なども含めて呼ぶことがあります。

鏡で見てもどこが何か分からない

慣れないうちは分かりにくいものです。この表を見ながら、上から順にたどってみると、少しずつ分かるようになります。無理に見る必要はありません。

洗い方とお手入れ

名前と場所が分かると、ふだんのお手入れもしやすくなります。

部位 お手入れのポイント
大陰唇・小陰唇のあいだ ひだのあいだに汚れがたまりやすい。ぬるま湯でやさしく流す
陰核包皮のまわり 皮の内側に汚れがたまることがある。こすらずに洗う
膣の中 洗わなくていい。自分できれいに保つはたらきがある
会陰・肛門のまわり 前から後ろへ洗う・拭く

刺激の強いボディソープでゴシゴシ洗うと、かえってかゆみや乾燥の原因になることがあります。デリケートな場所なので、やさしく、が基本です。トイレのあとは前から後ろへ拭くと、肛門のまわりの菌が尿道口や膣口に近づくのを防げます。

年齢とともに変わること

性器の見た目や感覚は、年齢やホルモンの変化とともに変わっていきます。出産のあとに形が変わったと感じる人、閉経のころに乾燥しやすくなったと感じる人もいます。

「前と違う」と気づいたとき、それが自然な変化なのか、相談したほうがいいのかを判断するためにも、ふだんの状態を知っておくことは役に立ちます。

出典
  • 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修) https://w-health.jp/

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