【女性のからだ】デリケートゾーンの黒ずみは変?

お風呂で鏡を見たとき、デリケートゾーンの色が思っていたより濃くて驚いた。ネットで調べると「黒ずみ」という言葉ばかり出てきて、自分のからだがおかしいのかと不安になる。パートナーに見られるのが恥ずかしい。そんなふうに悩んでいる人もいると思います。男性でも、陰のうやまわりの色を気にする人がいます。
このページでは、デリケートゾーンの色についての考え方をまとめました。
色が濃いのは自然なこと
| 知っておきたいこと | 中身 |
|---|---|
| もともと色が濃い部分 | 外陰部や乳首などは、ほかの肌より色が濃いことが多い |
| 個人差が大きい | 肌の色、遺伝によって大きくちがう |
| 左右で色がちがう | めずらしくない |
| 性経験とは関係ない | 「経験が多いと黒くなる」は根拠のない俗説 |
「黒ずみ」という言葉には、汚れているような響きがありますが、デリケートゾーンの色が濃いのは、からだの自然な特徴です。ふだん目にする機会が少ないので、ほかの人と比べようがなく、「自分だけ」と思いこみやすいんです。
色が濃くなる理由
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| ホルモン | 思春期以降、ホルモンの影響で色が濃くなる |
| 妊娠・出産 | ホルモンの変化で色が濃くなることがある |
| 年齢 | 年齢とともに色が変わることもある |
| こすれ・圧迫 | 下着や服のこすれ、座りっぱなし |
| 自己処理 | かみそり・毛抜きによる刺激 |
| 肌の炎症のあと | かぶれ・湿疹が治ったあとに色が残ることも |
ふだんのケア
こすれや刺激を減らすことは、肌を守るケアになります。
| ケア | ポイント |
|---|---|
| 下着を見直す | きつすぎない・肌ざわりのいい素材 |
| ごしごし洗わない | 泡でやさしく、ぬるま湯で |
| 自己処理の刺激を減らす | かみそりは肌にやさしく、毛抜きは控えめに |
| 保湿する | 乾燥はかゆみ・こすれの原因に |
| 長時間の圧迫を避ける | ときどき立ち上がる |
ケアは、色を変えるためというより、肌を健やかに保つためと考えてください。アンダーヘアの処理については「アンダーヘア(VIO)は処理しないといけない?」に。
「消える」とうたうものとの距離
デリケートゾーンの色について、「消える」「白くなる」とうたうクリームや施術の広告をよく見かけます。
| 気をつけたいこと | 考え方 |
|---|---|
| 結果や期間を言い切る言葉 | 効果を言い切れるものは見当たらない |
| 粘膜に塗るもの | しみる・かぶれることがある |
| 高額な施術の契約 | 急いで決めない。内容と費用を確かめる |
| 自己流のピーリング | 肌を傷めて、かえって色が残ることも |
気になって何かを試したいときは、まず皮膚科で相談すると安心です。契約のトラブルは、消費者ホットライン(188)で相談できます。
パートナーの目が気になるとき
| 気持ち | 考え方 |
|---|---|
| 見られるのが恥ずかしい | 明かりを落とすなど、自分が落ち着ける工夫を |
| 何か言われた | からだのことをからかう言葉は、言われていいものではない |
| 自分が気にしすぎかも | 相手は気にしていないことがほとんど |
パートナーにからだのことをからかわれたら、「その言い方は傷つく」と伝えてかまいません。
相談したい変化
| こんなとき | 相談先 |
|---|---|
| 急に色が変わった・広がった | 皮膚科・婦人科 |
| かゆみ・赤み・ただれがある | 皮膚科・婦人科 |
| しこり・できもの・ほくろの変化 | 皮膚科・婦人科 |
| 出血がある | 婦人科 |
色が濃いことそのものより、急な変化やかゆみ・できものなど、ほかの症状をともなうときに相談してください。
「黒ずみ」という言葉に振り回されない
ネットや広告では、「黒ずみ」という言葉がよく使われます。でも、この言葉は、デリケートゾーンの色が濃いことを「汚いもの」「直すべきもの」のように思わせてしまうことがあります。
| よくある思い込み | 実際は |
|---|---|
| ピンク色がふつう | 色は人それぞれ。濃い茶色の人も多い |
| 色が濃いのは手入れ不足 | 手入れとは関係ないことがほとんど |
| 色が濃いと嫌われる | パートナーは色をあまり気にしていないことが多い |
| 若いうちは色が薄い | 年齢に関係なく、もともと濃い人もいる |
アダルト動画やイラストで見る色は、照明や加工で実際とはちがって見えていることがあります。比べる相手ではありません。
自分のからだと付き合う
| 考え方 | ポイント |
|---|---|
| まず知る | 鏡で見て、自分のからだの「ふつう」を知る |
| 比べない | 人とちがっていて当たり前 |
| ケアは心地よさのために | 肌を守ると、かゆみやこすれも減る |
| 気になる気持ちも否定しない | 悩むのは自然なこと。相談していい |
自分のからだを好きになれないと感じるときは「自分の体が好きになれない」も読んでみてください。
男性の場合
デリケートゾーンの色を気にするのは、女性だけではありません。
| 男性がよく気にすること | 考え方 |
|---|---|
| 陰のうの色が濃い | ほかの肌より色が濃いのがふつう |
| ペニスの色がまだら | 色むらがあるのはめずらしくない |
| 足のつけ根の色 | こすれや汗で濃くなることも |
ケアの考え方は、女性と同じです。こすれや蒸れを減らし、ごしごし洗わないことが基本です。急に色が変わった、かゆみやできものがある、というときは、皮膚科や泌尿器科で相談してください。
よくある疑問
色が濃いのは、不潔だから?
不潔だから色が濃くなるわけではありません。洗いすぎのほうが、肌を傷めることがあります。
男性の陰のうが黒いのはおかしい?
男性も、陰のうやまわりはほかの肌より色が濃いのがふつうです。
パートナーと比べて色がちがう
人によって肌の色はちがいます。比べるものではありません。
美白クリームを塗ってもいい?
デリケートゾーンは皮膚がうすく、粘膜も近いので、刺激の強いものはかぶれることがあります。使うなら、デリケートゾーンに使えると書かれたものを少量から。かゆみや赤みが出たらすぐにやめてください。
脱毛すると色が目立つ?
毛がなくなると、肌の色が見えやすくなることはあります。それも自然な肌の色です。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 急な変化・かゆみ・できもの | 皮膚科・婦人科 |
| 施術やクリームの契約トラブル | 消費者ホットライン(188) |
| からだへの自信のなさ | カウンセリング |
このページのポイント
- デリケートゾーンの色が濃いのは、からだの自然な特徴
- ホルモン・年齢・こすれで変わることがあり、性経験とは関係ない
- ケアはこすれを減らし、やさしく洗い、保湿すること
- 「消える」とうたうものには慎重に。急な変化は皮膚科・婦人科へ
まとめ
デリケートゾーンの色が濃いのは、からだの自然な特徴です。ホルモンや年齢、こすれで変わることもあり、性経験とは関係ありません。下着を見直す、ごしごし洗わない、保湿する、などのケアで肌を守ることはできます。「消える」とうたうものには慎重に。急な変化やかゆみ、できものがあるときは、皮膚科や婦人科で相談してください。
色のちがいは、あなたらしさのひとつです。気にしすぎず、肌を守るケアを続けていきましょう。
悩んだときは、ひとりで抱えずに相談してください。
- 女性の健康推進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班監修) https://w-health.jp/