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【性教育の基本】月経(生理)の仕組み

ロコ
ロコの結論
生理って毎月のことなのに、どうして起きるのかは意外と説明しにくいですよね。月経は、妊娠に備えて厚くなった子宮の内側の膜が、妊娠しなかったときにはがれて出てくるものなんです。周期にはだいたいの目安がありますが、ずれるのもよくあることです。

生理が来るたびに「今月もか」と思ったり、予定より遅れて不安になったり。毎月のことなのに、からだの中で何が起きているのかは、学校で一度習ったきりという人が多いですよね。

男性の場合はなおさらで、「パートナーが生理前になると元気がない気がする」「どう声をかければいいのかわからない」と感じている人もいると思います。

月経の仕組みがわかると、自分の体調の波が読みやすくなります。パートナーの体調を思いやるときのヒントにもなります。ここでは、1回の周期の流れから、月経前の不調、避妊との関係までをまとめました。

1回の周期で起きていること

月経は「出血している数日間」だけの話ではありません。じつは、次の月経までの1か月ほどのあいだ、からだの中ではずっと準備が続いているんです。

時期 からだの中 感じやすいこと(個人差あり)
月経 子宮の内側の膜がはがれて、血液と一緒に出てくる 下腹部の痛み・腰のだるさ・眠気
月経のあと 卵巣で卵子が育ち、子宮の膜がまた厚くなっていく 体調が安定しやすいと感じる人が多い
排卵 卵子が卵巣から出る。妊娠しやすい時期 おりものが増える・下腹部が少し痛む人もいる
排卵のあと 妊娠に備えて膜が保たれる。妊娠しなければ、次の月経へ むくみ・イライラ・胸の張りなどが出る人もいる

ホルモンが周期をつくっている

この流れを動かしているのは、卵巣から出る女性ホルモンです。ホルモンの量が周期の中で上がったり下がったりするので、気分や体調、肌の調子まで変わることがあります。「なんだか今週は調子が出ない」というのは、気のせいではないことも多いんです。

周期の目安

月経の始まりから次の始まりまでは、一般に25〜38日くらいが目安とされています。毎月ぴったり同じ日数で来る人のほうが少ないくらいです。

よくあること 理由として考えられること
数日早まる・遅れる 体調・睡眠・ストレス・季節の変化
急に大きくずれる 大きなストレス、急な体重の変化、無理なダイエットや運動
来ない 妊娠の可能性。妊娠でなくても、ホルモンのバランスの変化

周期がずれると「何かおかしいのかな」と不安になりますよね。少しのずれはよくあることですが、3か月くらい来ない、出血がとても多い、日常生活に困るほど痛い、というときは婦人科で相談できます。

記録をつけてみる

月経の始まった日と終わった日、痛みの強さ、気分の変化をアプリや手帳に残しておくと、自分のリズムが見えてきます。婦人科で相談するときにも、そのまま見せられるので話が早いんです。

月経前の不調(PMS)

月経が始まる数日前から、気分の落ち込み、イライラ、むくみ、眠気、頭痛、甘いものが無性に欲しくなる、といった変化が出る人がいます。これは月経前症候群(PMS)と呼ばれています。

月経が始まると軽くなるのが特徴です。「この時期だけ自分が別人みたい」と感じる人もいますが、性格の問題ではなく、ホルモンの変化と関係があると考えられているんです。

出やすい変化 例
気持ち 落ち込み・イライラ・不安・涙もろくなる
からだ むくみ・胸の張り・頭痛・腰痛・肌荒れ
生活 眠い・集中できない・食欲が変わる

生活に困るほどの痛みや不調は、我慢しなくていいものです。婦人科では、痛み止めの使い方の相談のほか、低用量の薬(LEP)などで症状を軽くする方法もあります。

月経と性の気持ち

周期によって、性的な気分が高まりやすい時期と、そうでない時期があると感じる人もいます。排卵のころに高まりやすいと言われることもありますが、個人差が大きく、まったく変わらない人もいます。

月経中に性行為をするかどうかは、2人の気持ち次第です。する場合は、感染症を防ぐためにもコンドームを使い、シーツを汚したくないときはタオルを敷くなどの工夫をする人が多いです。したくないときは、もちろん断っていいんです。

避妊との関係

ここは誤解が多いところです。

「月経中だから妊娠しない」「安全日だから大丈夫」とは言い切れません。周期がずれることがあるうえに、精子は体の中で数日生きることがあるからです。排卵の日を正確に当てるのはむずかしく、日にちだけで避妊するのは確実な方法とは言えないんです。

妊娠を望まないときは、周期にかかわらず、コンドームやピルなどの方法を使ってください。

パートナーとして知っておきたいこと

生理中や生理前のパートナーに、どう接したらいいか迷う人もいますよね。

  • 「生理だから機嫌が悪いんでしょ」と決めつけない(本人がいちばんつらいことが多い)
  • 体を温めるもの、横になれる時間など、楽になることを一緒に考える
  • 性行為の誘いは、相手の体調を聞いてから
  • 予定が来ないと聞いたら、責めずに、一緒に検査や相談を考える

月経はどちらか一方の問題ではなく、2人の生活のリズムの一部です。知っておくだけで、かけられる言葉が変わります。

よくある疑問

経血の量はどのくらいが普通?

量には個人差があります。ただ、ナプキンが1時間もたない日が続く、大きなかたまりがよく出る、というときは、多すぎるサインのことがあるので婦人科で相談できます。

生理痛が重いのは体質だから仕方ない?

重い生理痛の裏に、治療できる原因が見つかることもあります。「毎月寝込む」「痛み止めが効かない」というときは、仕方ないとあきらめずに相談してみてください。

生理が来ないけれど、妊娠の心当たりがない

ストレスや体重の変化でも遅れることはあります。それでも、少しでも可能性があるなら、妊娠検査薬で確かめると気持ちが楽になります。長く来ないときは婦人科へ。

生理用品の選び方

月経の過ごしやすさは、使うものでもずいぶん変わります。ずっと同じナプキンを使ってきたけれど、ほかの方法も気になっている、という人もいますよね。

種類 特徴 向いている場面
ナプキン 下着につけるだけで手軽。昼用・夜用など量に合わせて選べる はじめての人、量が多い日
タンポン 膣の中に入れて使う。外にもれにくく、運動しやすい 運動・外出が多い日
月経カップ シリコーンなどのカップを膣に入れて、血をためる。洗ってくり返し使える ごみを減らしたい人、長時間替えにくい人
吸水ショーツ 下着そのものが血を吸う。洗って使う 量が少ない日、ナプキンの併用

タンポンや月経カップは、膣の位置や向きが分かると入れやすくなります。はじめは違和感があっても、慣れると楽になる人が多いです。どれを使うかに正解はないので、体調や予定に合わせて組み合わせてみてください。タンポンは長時間入れっぱなしにせず、説明書の時間を守ります。

年齢による変化

月経は、一生同じ調子で続くものではありません。

時期 よくある変化
20代 周期が安定してくる人が多い。生理痛が強い人も
30代 経血の量や痛みが変わることがある
40代 周期が短くなったり長くなったり、乱れやすくなる
閉経のころ 月経がだんだん来なくなり、やがて止まる

「前はこうじゃなかった」という変化に気づいたら、それも相談のきっかけになります。年齢による変化なのか、ほかの理由なのかは、婦人科で確かめられます。

生理中の性行為で気をつけたいこと

生理中は、子宮の入り口が少し開いていて、感染症にかかりやすいと言われることがあります。するなら、コンドームを使って、清潔を心がけてください。

まとめ

月経は、毎月くり返される「妊娠の準備とリセット」です。周期の中でホルモンが変わるから、気分や体調にも波が出る。ずれるのはよくあることで、日にちだけで避妊はできない。この3つを知っておくだけでも、自分の体やパートナーの体の見え方が変わってくるはずです。

出典

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