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【性教育の基本】コンドームの正しい使い方

ロコ
ロコの結論
コンドームって「着ければ平気」と思われがちですよね。でも効果が出るのは、最初から最後まで、正しい手順で使えたときだけなんです。性感染症まで防げる避妊の方法はコンドームだけなので、ピルを使っているときも組み合わせておくと、2人とも守れます。

コンドームって、学校でもちらっと習うし、コンビニにも並んでいるし、「知ってるつもり」になりやすいものですよね。でも実際には、使い方のちょっとしたずれで、破れたり外れたり、途中から着けてしまったりということがよく起きます。

避妊の方法を比べると、コンドームは「正しく使えたとき」と「実際の使い方」の差が大きい方法だと言われています。逆に言えば、手順を知っているかどうかで、守れる確実さがかなり変わるということなんです。

このページでは、着ける側の人にも、着けてもらう側の人にも知っておいてほしい手順と、つまずきやすいところをまとめました。

使い方の手順

慣れないうちは、暗い部屋で、気持ちも高まっていて、手元が見えにくいですよね。だからこそ、流れを一度頭に入れておくと落ち着いて使えます。

手順 ポイント
確かめる 使用期限と、袋に穴や破れがないか。袋を軽く押して空気が入っているかも目安になる
開ける 爪や歯で中身を傷つけないように、袋の端から指で開ける
向きを見る 精液だまりが上を向き、くるくる巻いた輪が外側にくる向きが表
着ける 勃起したら、挿入の前に着ける。先の精液だまりを指でつまんで空気を抜き、根元まで下ろす
途中で確かめる ずれていないか、根元まで残っているか。姿勢を変えたときは特に
外す 射精のあと、勃起がおさまる前に根元を押さえながら抜く
捨てる 口を結んで、ティッシュなどに包んで捨てる。トイレに流さない

精液だまりの空気を抜くのはなぜ?

先の小さなふくらみは、射精した精液をためておく場所です。ここに空気が入ったままだと、射精のときに圧がかかって破れやすくなるんです。着けるときにひとつまみするだけで、ずいぶん違います。

抜くタイミングが大事な理由

射精のあと勃起がおさまってくると、ペニスが小さくなってコンドームとのあいだにすき間ができますよね。そのまま動いたり抜いたりすると、中の精液が漏れたり、コンドームだけ膣の中に残ったりすることがあります。根元を押さえて、早めに抜くのがコツです。

失敗しやすいところ

「ちゃんと着けたはずなのに」というとき、原因はだいたい次のどれかです。

失敗 なぜ困るのか
途中から着ける 射精の前に出る液にも精子が含まれることがある。性感染症も、最初の触れ合いからうつることがある
裏表を間違えて、そのまま裏返して使う 先に触れた面に精子や病原体がついている可能性がある。間違えたら新しいものに替える
サイズが合わない きついと破れやすく、ゆるいと外れやすい
油分の多いものと一緒に使う ゴム製(ラテックス)は、ベビーオイルやワセリンなどで傷みやすい
2枚重ねる こすれ合って、かえって破れやすくなる
財布やポケットに長く入れておく 熱や折れで劣化することがある
1つを使い回す 1回の挿入ごとに新しいものを使う

「2枚重ねたほうが安心」は逆効果

心配になる気持ちはわかりますよね。でも、コンドーム同士がこすれると摩擦で破れやすくなるので、重ねる意味はありません。1枚を正しく使うほうが確実なんです。

潤滑剤を使うなら

濡れにくいときに潤滑剤を足すのは、痛みを減らすためにも、破れを防ぐためにもいい工夫です。ただ、ゴム製のコンドームには水溶性の潤滑ゼリーを選びます。油分の多いものはゴムを傷めるので避けてください。パッケージに「コンドームと併用可」と書いてあるものが選びやすいです。

サイズと素材の選び方

コンドームはどれも同じに見えますが、実はサイズも素材もいくつかあります。

選ぶところ 目安
サイズ 標準のほか、小さめ・大きめがある。きつい・外れやすいと感じたら替えてみる
素材 ゴム(ラテックス)が一般的。ゴムでかゆみや赤みが出る人には、ポリウレタンなどの製品もある
厚さ 薄いものも厚いものも、正しく使えば避妊の効果に大きな差はないと言われる
潤滑 ゼリーつきのものは、着けやすく、こすれも少ない

ゴムで肌がかゆくなる、赤くなるという人もいます。「コンドームが合わない」と感じたら、素材を変えるのもひとつの手です。それでも続くときは、皮膚科や婦人科で相談できます。

「着けて」と言いにくいとき

ここ、いちばん悩む人が多いところかもしれませんね。相手の気分を下げたくない、慣れていないと思われたくない。そう思うのは自然なことです。

でもコンドームは、どちらか一方のためのものではありません。妊娠も性感染症も、2人の体に関わることなんです。だから「着けてほしい」は、わがままではなく、2人を守るための当たり前の確認です。

言い出すなら、その場より前のほうが楽です。

  • 会う前に「ゴムはこっちでも用意しておくね」と軽く伝えておく
  • 自分でも1つ持っておく(相手が持っていないときに困らない)
  • その場では「着けてからにしよう」と短く伝える

それでも着けてくれない、外そうとする、というときは、無理に進めなくていいんです。同意のない形で外すことは、相手の信頼を大きく裏切る行為です。

破れた・外れたとき

どんなに気をつけていても、破れる・外れることはあります。そのときに焦らないよう、することを知っておいてください。

すること ポイント
妊娠を防ぎたい できるだけ早く、緊急避妊薬について医療機関か薬局に相談する。性交のあと72時間以内に飲む薬で、早いほど効果が高い
性感染症が心配 検査で分かるまでに時間がかかる病気があるので、いつ受けるとよいかを保健所や医療機関で聞く
膣の中に残った 指で取り出せることが多い。取れない・痛いときは婦人科へ

膣の中を洗い流しても、妊娠を防ぐ効果は期待できません。迷ったら、まず緊急避妊薬の相談を先にしてください。

よくある疑問

ピルを飲んでいるなら、コンドームはいらない?

ピルは妊娠を防ぐ確実さが高い方法ですが、性感染症は防げません。新しいパートナーとの関係や、お互いの検査がまだのときは、コンドームを組み合わせるのがすすめられています。

外に出せば着けなくていい?

膣外射精は、避妊の方法とは言えません。射精の前に出る液にも精子が含まれることがあるし、タイミングがずれることも多いんです。

口を使う行為でも必要?

性感染症の中には、口を使う行為でうつるものがあります。気になるときは、口を使う行為のときも着けておくと安心です。

古いコンドームは使える?

使用期限が過ぎたものは、ゴムが劣化して破れやすくなっています。箱や袋の期限を見て、過ぎていたら使わないでください。

練習しておくという方法

はじめて使うときに手間取るのは、ごく自然なことです。暗い部屋で、緊張していて、袋がなかなか開かない。そうなると焦ってしまいますよね。

男性なら、ひとりのときに一度着けてみると、向きや下ろし方の感覚がつかめます。自分に合うサイズかどうかも、このときに分かります。女性も、バナナなどを使って着け方を確かめておくと、いざというときに「ちょっと待って、向きが逆かも」と気づけるんです。

練習で確かめること 理由
袋の開け方 爪で傷つけない開け方に慣れる
表と裏 暗くても指先で分かるようになる
空気の抜き方 先をつまむ動きを覚える
サイズ感 きつい・ゆるいを、その場ではなく先に知っておく

持ち歩き方と保管

コンドームは、熱・湿気・強くこすれることに弱いものです。財布の中に何か月も入れっぱなし、車の中に置きっぱなし、というのは避けてください。

  • 持ち歩くなら、硬めのケースやポーチに入れる
  • 家では直射日光の当たらない、涼しい場所に置く
  • 使う前に期限と袋の状態を確かめる

いざというときに「あるけど古い」「袋がぼろぼろ」では意味がないので、ときどき入れ替えておくと安心です。

まとめ

コンドームは、手に入りやすくて、性感染症まで防げる、心強い方法です。ただ、その力が出るのは正しく使えたときだけ。開け方、向き、空気を抜く、根元まで、抜くタイミング。この流れを覚えておくだけで、失敗はかなり減らせます。

そして、もし破れたら、ひとりで抱えずに早めに相談を。緊急避妊薬は時間との勝負なので、迷う時間をなるべく短くしてくださいね。

出典

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