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【男性のからだと心】男性不妊とは?検査と相談先

ロコ
ロコの結論
妊娠しないと、まず女性のからだを調べるもの、と思われがちですよね。でもWHOの調査では、不妊に悩むカップルの約半数で、男性にも原因があるとされているんです。男性の検査は精液検査が基本で、からだへの負担も比較的小さめ。妊活を始めたら、2人で検査を受けることを考えてみてください。

妊活を始めて1年。なかなか授からず、彼女だけが婦人科に通っている。検査を受けるたびに落ち込んで帰ってくる姿を見ながら、自分は何もしていない気がする。それでも「自分が原因かも」と考えるのはこわくて、検査の話を切り出せない。そんな男性は少なくありません。

不妊というと、女性の問題として語られることが多いですよね。でも実際には、男性のからだにも原因がある場合が多いんです。このページでは、男性不妊について分かっていることと、検査の受け方、2人での向き合い方をまとめました。

不妊の約半数は、男性もかかわっている

こども家庭庁の案内では、WHO(世界保健機関)の調査をもとに、不妊の原因について次のように紹介されています。

原因がある側 割合
男性のみ 24%
男女ともに 24%

この2つを合わせると、約半数のカップルで、男性にも原因があることになります。「女性が先に検査、男性はそのあと」という順番に、医学的な理由があるわけではありません。

男性不妊の主な原因

こども家庭庁の案内では、男性不妊の原因は大きく3つに分けられています。

原因 割合 どんな状態か
造精機能障害 82.4% 精子をつくる力が落ちている。精巣のまわりの静脈がふくらむ「精索静脈瘤」が原因のひとつ
性機能障害 13.5% 勃起や射精ができない。知識不足やプレッシャーが関係することもある
精路通過障害 3.9% 精子の通り道が詰まっていたり、狭くなっていたりする

いちばん多いのは、精子をつくる力の問題です。精子の数が少ない、動きが弱い、形に問題がある、といった状態で、本人には自覚症状がないことがほとんどです。だからこそ、検査を受けないと分からないんです。

2番目の性機能障害には、勃起しにくい(ED)、膣の中で射精できない(膣内射精障害)などがあります。妊活の「決められた日」にプレッシャーを感じて、うまくいかなくなる人もいます。くわしくは読みもの「遅漏・膣内射精障害とは?」や「ED治療薬とは?」へ。

検査は精液検査が基本

男性の検査の基本は、精液検査です。精液を採って、精子の数・動き・形などを調べます。

ポイント 内容
どうやって採る? 医療機関の個室で採るか、自宅で採って決められた時間内に持っていく
何を調べる? 精液の量、精子の数、動いている精子の割合、形など
1回で決まる? 精子の状態は日によって変わるので、複数回の検査がすすめられている

こども家庭庁の案内でも、精子の状態は精液検査で調べられ、複数回受けることがすすめられています。1回の結果が悪くても、それだけで決めつけなくていいんです。

血液検査や、精巣の診察・超音波の検査などが加わることもあります。どの検査が必要かは、最初の結果を見て決めていくことが多いです。

どこで受ける?

受診先 特徴
泌尿器科(男性不妊を扱うところ) 男性のからだの原因を調べ、治療まで行える
不妊治療のクリニック 女性の検査・治療と並行して、男性の精液検査を受けられることが多い

パートナーが通っている不妊治療のクリニックで、精液検査を受けられることも多いです。まずはそこで聞いてみるのが、いちばん手軽な入り口かもしれません。

治療の例

原因によって治療は変わります。こども家庭庁の案内では、次のような例が紹介されています。

原因 治療の例
精索静脈瘤 手術
勃起のしにくさ 飲み薬やカウンセリング

精子の状態によっては、体外受精などの不妊治療と組み合わせて妊娠を目指すこともあります。どんな方法があるかは、検査の結果をもとに医師と相談してください。

生活の中で気をつけたいこと

こども家庭庁の案内では、精子にとってよい生活習慣として、次のようなことが挙げられています。

気をつけること 理由
栄養のバランスのよい食事 からだ全体の調子を整える
十分な睡眠 疲れやストレスをためない
適度な運動 体重や血の流れを整える
熱を避ける 精子は熱に弱い。サウナや長時間の入浴に気をつける

ほかにも、たばこや飲みすぎを控えることを意識している人もいます。生活の見直しは、検査や治療の代わりにはなりませんが、どの段階でも取り組めることです。

検査はいつ受ける?

「何年か妊娠しなかったら受けるもの」と思っている人もいますが、男性の精液検査は、妊活を始めた段階で受けてもかまいません。パートナーが婦人科で検査を始めるなら、同じタイミングで受けるのがいちばん効率的です。

女性の検査には、生理の周期に合わせて日を選ぶものや、からだへの負担が大きめのものもあります。男性の精液検査は、それに比べると受けやすい検査です。先に男性の結果が分かっていると、その後の検査や治療の進め方を考えやすくなることもあります。

結果を聞くとき

検査の結果は、数字で示されることが多いです。基準より低い数字があると、それだけで落ち込んでしまうかもしれません。

でも、精子の状態は日によって変わりますし、数字が低くても自然に妊娠する人もいます。結果を聞くときは、「この数字はどういう意味か」「もう一度検査したほうがいいか」「次に何をすればいいか」を、医師に具体的に聞いてください。可能なら、パートナーと一緒に説明を聞くと、2人で同じ情報をもとに考えられます。

「もし自分が原因だったら」と考えると、検査を受けるのがこわくなりますよね。男らしさが否定されるような気がする、という人もいます。

でも、精子の状態は、男らしさとも、性欲の強さとも関係ありません。からだの一部の機能の話です。そして、原因が分かれば、取れる手段も見えてきます。分からないまま時間が過ぎることのほうが、2人にとっては負担が大きいんです。

2人での向き合い方

できること 理由
検査は2人で受けるものと考える 片方だけが通院する負担を減らせる
結果を責め合いの材料にしない 原因がどちらにあっても、2人の問題として考える
性行為を「作業」にしすぎない 決められた日のプレッシャーが、かえって妨げになることもある
気持ちを言葉にする 落ち込み、焦り、不安を1人で抱えない

パートナーの女性へ

男性に検査をすすめるとき、「あなたが原因かもしれない」という言い方だと、身構えてしまうことがあります。「2人で一緒に調べよう」「私も検査を受けたから、あなたも受けてくれると安心」と、2人のこととして伝えてみてください。

男性が検査を受けるのをためらっているのは、あなたを大事に思っていないからではなく、結果がこわいからかもしれません。予約を一緒に取る、当日の段取りを一緒に確かめる、といった小さな後押しが、一歩を踏み出すきっかけになることもあります。

よくある疑問

性欲があって射精もできるなら、問題ない?

性欲や射精の様子からは、精子の状態は分かりません。精子の数や動きは、検査をしないと分からないんです。

何歳になると精子の状態は変わる?

年齢とともに精子の状態が変わることがあると言われています。年齢が気になるなら、なおさら早めに検査を受けておくと安心です。

検査の前に気をつけることは?

検査の前に、一定の期間、射精を控えるように言われることが多いです。期間は医療機関によって違うので、予約のときに確かめてください。

最後に

不妊の約半数には、男性もかかわっています。男性の検査は精液検査が基本で、パートナーの通うクリニックで受けられることも多いです。こわさがあるのは自然なことですが、原因が分かれば、取れる手段も見えてきます。2人のこととして、一緒に検査を受けることを考えてみてください。

出典

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