男性のからだと心

ホーム › 男性のからだと心

男性男性向け

【男性のからだと心】ED治療薬とは?受診の流れと、ネットで買う危険

ロコ
ロコの結論
勃ちにくさが続くと、病院に行くのも恥ずかしくて、ついネットで薬を探したくなりますよね。でも、個人輸入のサイトで買ったED治療薬の約4割が偽造品だった、という製薬会社の調査があります。EDの飲み薬は医師の処方で使う薬で、一緒に飲むと危ない薬もあるんです。まずは泌尿器科で相談してください。

途中で萎えてしまう。前より勃ちにくくなった気がする。一度うまくいかなかったことが頭から離れず、次も同じことになるのがこわい。そういう悩みを抱えている男性は、思っている以上に多いんです。

でも、病院に行くのはハードルが高いですよね。待合室で誰かに見られたら。医師に何を聞かれるんだろう。そう考えているうちに、スマホで「ED 薬 通販」と検索して、安くて簡単そうなサイトにたどり着く。この流れには、見落とされがちな危険があります。

勃たない理由そのものや、パートナーとしての受け止め方は、読みもの「勃たないのは誰のせい?」で書きました。このページでは、治療に使う薬のことと、手に入れ方に絞ってまとめます。

EDとは

ED(勃起障害)は、性行為のときに十分な勃起が得られない、または維持できないために、満足な性行為ができない状態のことです。一度や二度うまくいかなかっただけで、すぐにEDというわけではありません。続いて困っているかどうかが目安になります。

原因は大きく分けて2つ。からだの側の原因(血管・神経・ホルモンなど)と、気持ちの側の原因(不安・ストレス・パートナーとの関係など)です。両方が重なっていることも多いと言われています。

からだの側の原因には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群、慢性の腎臓の病気などが関係していることがあります。EDが、こうした病気に気づくきっかけになることもあるんです。だからこそ、薬だけ手に入れて終わりにせず、一度は医師に診てもらう意味があります。

ED治療薬の仕組み

EDの治療でよく使われるのは、PDE5阻害薬と呼ばれる飲み薬です。日本では、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルという成分の薬が使われています。

ポイント 内容
どう効く? 陰茎に血液が流れ込みやすい状態を助ける
飲めば勝手に勃つ? いいえ。性的な刺激があったときに勃起しやすくなる薬
種類の違い 効き始めの早さ、効いている時間、食事の影響の受けやすさなどが違う
手に入れ方 医師の処方が必要

「飲んだら勝手に勃ってしまうのでは」と心配する人もいますが、そういう薬ではありません。性的な刺激や気持ちの高まりがあってはじめて、勃起を助けるように働きます。

一緒に飲んではいけない薬がある

ここがいちばん大事なところです。

PDE5阻害薬は、狭心症などの治療に使われる硝酸薬(ニトログリセリンなど)と一緒に使うことが禁じられています。一緒に使うと、血圧が急に下がって危険な状態になるおそれがあるからです。

ほかにも、心臓の病気がある人、血圧の薬を飲んでいる人、目の病気がある人などは、使えるかどうか、量をどうするかを医師が判断します。医師の診察を受けるのは、恥ずかしさを我慢するためではなく、こうした危険を避けるためなんです。

ネットや個人輸入で買う危険

製薬会社4社が2016年に行った調査では、個人輸入代行のサイトから購入したED治療薬70サンプルのうち、約4割(28サンプル)が偽造品でした。見た目は本物とほとんど区別がつかず、中身を調べると、有効成分が足りない、多すぎる、まったく入っていない、不純物が混ざっている、といったものがあったと報告されています。

厚生労働省も、個人輸入した医薬品について、次のような注意を呼びかけています。

危険 内容
偽造品かもしれない 正規のメーカー品を偽った製品の可能性がある
有害な成分 効かないだけでなく、からだに有害な物質が入っていることがある
副作用に気づけない 医師や薬剤師の管理がないので、異変への対応が遅れる
救済の対象外 個人輸入の薬で健康被害が起きても、国の副作用の救済制度の対象にならない

「精力剤」「サプリメント」として売られているものに、医薬品の成分が隠れて入っていた、という例もあります。持病の薬との飲み合わせを誰も確かめないまま飲むのは、とても危ないことです。

泌尿器科での受診の流れ

EDの相談は、泌尿器科で受けられます。ED外来やメンズヘルス外来を設けているところもあります。

段階 中身
問診 いつから、どんな場面で困っているか。持病、飲んでいる薬、たばこ・お酒
診察・検査 必要に応じて血圧、血液検査など。原因になっている病気がないかをみる
説明 薬の種類、飲み方、飲んではいけない薬、副作用
処方 合う薬を処方。合わなければ種類や量を相談して変える

問診で、性生活について細かく根掘り葉掘り聞かれるのでは、と心配する人もいます。実際には、困っている状況と、薬を安全に使うための情報が中心です。言いにくいことは、問診票に書くだけでもかまいません。

ED治療薬の多くは、病気の治療としての保険がきかない自費の診療になります。費用は医療機関によって違うので、受診の前に聞いておくと安心です。

オンライン診療という選び方

最近は、オンライン診療でED治療薬を処方する医療機関もあります。待合室で人に会うのが気になる人には、受診のハードルが下がる方法です。

ただ、オンラインでも、持病や飲んでいる薬を正直に伝えることは同じように大切です。医師の診察がなく、問診票に答えるだけで薬が送られてくるサイトや、海外から発送されるサイトは、ここまで書いてきた個人輸入の危険と変わりません。日本の医療機関の医師が診察しているかを確かめてください。

薬以外にできること

薬は、EDの治療の大事な柱ですが、それだけではありません。

できること 理由
生活習慣を見直す 運動不足、肥満、喫煙、飲みすぎは、血管の働きに影響すると言われる
持病の治療を続ける 高血圧や糖尿病などのコントロールが、勃起の力にも関係する
気持ちの負担を減らす 「次も失敗するかも」という不安が、さらに勃ちにくくする
パートナーと話す 1人で抱えるより、2人の問題として考えるほうが気持ちが楽になる

気持ちの側の原因が大きい場合は、カウンセリングが役立つこともあります。

パートナーの女性へ

パートナーがED治療薬を使っていると知って、「私に魅力がないから?」と感じる人もいるかもしれません。でも、薬を使うのは、あなたとの時間を大事にしたいからこそ、ということも多いんです。

もしパートナーがネットで買った薬を使っていたら、責めるのではなく、「ちゃんと病院で診てもらったほうが安心じゃない?」と一緒に考えてみてください。持病の薬があるなら、なおさらです。

よくある疑問

若くても薬を使っていい?

年齢に関係なく、困っているなら相談していいんです。若い人では、緊張や不安など気持ちの側の原因が大きいこともあります。

一度飲み始めたら、やめられなくなる?

薬を使い続けるかどうかは、状態に合わせて医師と相談しながら決めます。気持ちの不安が大きかった人では、何度かうまくいく経験をして自信が戻り、薬がなくても困らなくなることもあります。

お酒と一緒に飲んでいい?

飲みすぎは、それ自体が勃起を妨げると言われています。飲み方の注意は、処方を受けるときに確かめてください。

薬局で買える?

いまのところ、ED治療薬は医師の処方が必要な薬です。薬局の店頭やネットで「処方箋なし」とうたって売られているものは、ここまで書いてきた個人輸入の危険があるものと考えてください。

最後に

ED治療薬は、正しく使えば頼りになる薬です。だからこそ、医師の診察を受けて、一緒に飲んではいけない薬がないかを確かめてから使ってください。ネットで手軽に買える薬には、偽造品という大きな落とし穴があります。恥ずかしさより、からだの安全を優先していいんです。

出典

関連する記事

▶ 男性のからだと心のTOPに戻る