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【セカンドバージン】閉経のあとの腟の乾燥と、久しぶりの性行為

ロコ
ロコの結論
閉経のあと、久しぶりに性行為をしたら痛くて驚いた、という人は少なくありません。女性ホルモンが減ると、腟の粘膜は薄く乾きやすくなるんです。年齢のせいだとあきらめなくていい。潤滑剤や保湿剤、婦人科での治療など、楽にする方法があります。

50代になって、新しいパートナーができた。久しぶりのふれあいに胸がときめいたのに、いざとなると思っていた以上に痛くて、途中でやめてしまった。「もう年だから無理なのかな」「相手にがっかりされたかも」。そんなふうに、ひとりで落ち込んでいる人もいるかもしれません。

でも、閉経のあとに性行為が痛くなるのは、からだの変化として、とてもよくあることなんです。このページでは、その理由と、楽にするためにできることをまとめました。

閉経のあと、腟に何が起きるのか

日本産科婦人科学会によると、日本人女性の閉経の平均年齢は50歳前後で、閉経をはさんだ前後5年ずつの10年間を「更年期」と呼びます。閉経に向けて、女性ホルモン(エストロゲン)は大きく減っていきます。

エストロゲンは、腟の粘膜をうるおし、厚みと弾力を保つ働きをしています。それが減ると、腟の粘膜は薄く乾きやすくなり、弾力も失われていきます。この状態を「腟萎縮」と呼び、性行為のときの痛みにつながることがあります。最近は、腟や外陰部、尿の通り道に起きる変化をまとめて「閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)」と呼ぶこともあります。

起きやすい変化 感じること
粘膜が薄くなる こすれると痛い・出血しやすい
潤いが出にくい ふれあっても濡れにくい
弾力が減る 入り口がきつく感じる
外陰部の乾燥 かゆみ・ひりひり感
尿の通り道の変化 トイレが近い・尿もれ

ブランクがあると、気づきにくい

性行為をしていない期間が長いと、こうした変化に気づかないまま、久しぶりの日を迎えることになります。「前はこんなに痛くなかったのに」と驚くのは、そのためなんです。

楽にするためにできること

潤滑剤と保湿剤を使い分ける

種類 使い方 向いていること
潤滑剤(ゼリー) 性行為の直前に使う その場のこすれや痛みをやわらげる
腟の保湿剤 毎日、または週に数回使う ふだんからの乾燥をやわらげる

MSDマニュアルでは、市販の腟用の潤滑剤が役立つ場合があること、腟の保湿剤を毎日または週に数回塗ることが助けになる人もいることが紹介されています。潤滑剤は、コンドームと一緒に使うなら「水性」や「コンドーム対応」と書かれたものを選んでください。

ふれあいの時間を長くとる

閉経のあとは、からだが性的な気分になってから潤いが出るまでに、以前より時間がかかることがあります。キスやふれあいの時間を長めにとって、挿入を急がないことが大切です。

体位と速さを自分で選ぶ

自分で深さや速さを調整しやすい姿勢を選ぶと、痛みを避けやすくなります。痛みがあれば、その場で止まってかまいません。

婦人科で相談できる治療

乾燥や痛みが強いとき、日常生活でもかゆみやひりひり感があるときは、婦人科で相談できます。

治療の種類 中身
腟に入れるエストロゲン クリームや錠剤などを腟に入れて、粘膜をうるおす
ホルモン補充療法(HRT) 飲み薬や貼り薬などで女性ホルモンを補う
保湿剤・潤滑剤の選び方の相談 合うものを一緒に考えてもらえる

どの治療が合うかは、からだの状態や持病によってちがいます。効果や副作用は医師と相談しながら決めるものなので、ここでは「相談できる治療がある」ということだけ知っておいてください。

閉経のあとの出血は、婦人科で相談を

閉経のあとに出血があったときは、性行為のあとの出血であっても、婦人科で診てもらうことが大切とされています。乾燥による小さな傷のこともありますが、ほかの原因がないか確かめておきたいサインです。

パートナーとの話し方

痛みのことを相手に言うのは、勇気がいりますよね。でも、言わずに我慢すると、痛みの記憶がこわさになって、からだがもっとこわばってしまいます。

伝えたいこと 言葉の例
痛みがあること 「閉経してから、乾きやすくなってるみたい」
ゆっくりしてほしい 「時間をかけてくれるとうれしい」
ゼリーを使いたい 「ゼリーを使ってもいい?」
今日は挿入なしで 「今日はくっついているだけがいいな」

からだの変化は、誰のせいでもありません。2人で知って、2人で工夫すればいいんです。

挿入だけが性行為ではない

痛みがあるうちは、挿入にこだわらないふれあい方を楽しむのもひとつの方法です。キス、抱きしめ合う、マッサージ、手でふれ合う。年齢を重ねてからのふれあいは、ゆっくりとした時間そのものが心地よさになることも多いんです。

日々のケアでできること

性行為のときだけでなく、ふだんの過ごし方でも、乾燥による不快感をやわらげられることがあります。

ケア ポイント
洗いすぎない 石けんでごしごし洗うと乾燥が進みやすい。ぬるま湯でやさしく
下着の素材 通気性のよい綿の下着は、ムレやかゆみを防ぎやすい
保湿剤を習慣にする 毎日、または週に数回。外陰部用・腟用の表示を確かめる
骨盤底筋の体操 尿もれの予防にも。くわしくは骨盤底筋のページに
水分をとる からだ全体の乾燥対策として

保湿剤や潤滑剤は、ドラッグストアや通販でも買えます。合わないと感じたら使うのをやめて、婦人科で相談してください。

「年のせい」とひとりで片づけない

乾燥や痛み、かゆみを「年をとったから仕方ない」とがまんしている人は少なくありません。でも、相談すれば楽になる方法があることも多いんです。性行為をするかどうかに関係なく、日常の不快感として婦人科で相談してかまいません。

閉経のあとのふれあいは、若いころとはちがう心地よさを見つける時間でもあります。からだの変化を知って工夫すれば、久しぶりの日も安心して迎えやすくなるんです。

よくある疑問

もう何年もしていないけれど、また痛みなくできる?

保湿や潤滑、治療で楽になる人は多いです。ただ、変化の程度には個人差があるので、痛みが強いときは早めに婦人科で相談してください。

ひとりの時間で慣らしておいたほうがいい?

自分のからだの感覚を確かめておくと、久しぶりの日の不安が減ることがあります。痛みがあるときは無理をせず、潤滑剤を使ってください。

婦人科で性行為の痛みのことを話すのは恥ずかしい

婦人科では、性交痛はよくある相談のひとつです。「閉経してから性行為が痛い」とひと言伝えれば、話は通じます。

パートナーが年下で、言い出しにくい

年齢の差があっても、からだの変化は伝えてかまいません。「閉経してから乾きやすいから、ゆっくりがいい」と伝えるのは、自分を守るための大切な一言です。受け止めてくれる相手かどうかも、そこで分かります。

相談できるところ

悩み 相談先
乾燥・性交痛・かゆみ 婦人科(更年期外来がある医療機関も)
閉経後の出血 婦人科
尿もれ・トイレが近い 婦人科・泌尿器科

まとめ

閉経のあとは、女性ホルモンの減少で腟の粘膜が薄く乾きやすくなり、久しぶりの性行為で痛みや出血が起きやすくなります。年齢のせいだとあきらめなくていいんです。性行為のときは潤滑剤、ふだんは保湿剤、つらいときは婦人科での治療。そして、パートナーに「ゆっくりがいい」と伝えること。それが、久しぶりのふれあいを楽にする近道です。

出典

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