【浮気・不倫】不倫相手の配偶者から連絡が来た・慰謝料を請求された

知らない番号から電話が来た。出てみると、「あなた、うちの夫と会っていますよね」。別の日には、自宅に分厚い封筒が届いた。中には「慰謝料として〇〇万円を支払ってください」と書かれた書面。怖くて、恥ずかしくて、誰にも相談できない。言われるままにお金を払ってしまおうか、と考えてしまう人もいます。
このページでは、不倫相手の配偶者から連絡が来たとき、慰謝料を請求されたときに、まず何をすればいいかをまとめました。法律の話は一般的な説明です。具体的な対応は、弁護士や法テラスで相談してください。
まず覚えておきたい2つのこと
| すること | 理由 |
|---|---|
| すぐに払わない | 払う必要があるか、金額が妥当かを確かめる前に払うと、取り戻しにくい |
| 無視しない | とくに裁判所からの書類を放っておくと、相手の言い分どおりに決まってしまうことがある |
慌てて払うのも、怖くて放っておくのも、どちらも自分を不利にしてしまうことがあるんです。
連絡が来たら、最初にすること
| 順番 | すること |
|---|---|
| 1 | その場で認めすぎない・約束しない(「払います」と言わない) |
| 2 | 連絡の日時・相手・内容を記録する |
| 3 | 届いた書面は捨てずに保管する |
| 4 | 自分の状況を整理する(いつから・どんな関係か・既婚者だと知っていたか) |
| 5 | 弁護士や法テラスに相談する |
電話や対面で強く言われると、つい謝って、何でも認めてしまいがちです。「確認して、あらためてお返事します」と伝えて、いったん話を終えてかまいません。
自分の状況を整理する
| 整理したいこと | なぜ大切か |
|---|---|
| 相手が既婚者だと知っていたか | 知らなかった場合は、責任を問われないと考えられることがある |
| 性的な関係があったか | 法律で問題になりやすいのは性的な関係 |
| 相手の夫婦の関係はどうだったか | すでに関係が壊れていた、などの事情が考慮されることもある |
| いつからいつまでの関係か | 時効などにかかわることがある |
相手が独身だと言っていて、本当に知らなかった場合は、「相手が既婚者だと知らなかった」のページも読んでみてください。
書面の種類と意味
| 届いたもの | 意味 | 対応 |
|---|---|---|
| 手紙・メール・メッセージ | 相手からの請求の連絡 | 記録して、弁護士に相談 |
| 内容証明郵便 | いつ、どんな内容の書面を送ったかを郵便局が証明するもの | それだけで支払いが決まるわけではない。ただし放っておかない |
| 弁護士からの書面 | 相手が弁護士に依頼している | 自分も弁護士に相談するのが安心 |
| 裁判所からの書類(訴状・呼出状など) | 裁判や調停が始まった | 期限があるので、すぐに弁護士に相談。放っておかない |
内容証明郵便は、強い印象を受ける書面ですが、それ自体に支払いを強制する力があるわけではありません。ただ、相手が本気で請求しているというサインなので、放っておかず、相談を始めてください。
やってはいけないこと
| してはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| その場で示談書や念書にサインする | 内容をよく確かめないまま、払う約束をしてしまう |
| 不倫相手と口裏を合わせる | 話がこじれる・信用を失う |
| 相手の配偶者を責める・脅す | 新たなトラブルになる |
| 相手の職場や家族に連絡する | 名誉の問題や、別のトラブルになることがある |
| SNSに書きこむ | 名誉毀損などの問題になることがある |
| 借金をしてまで、すぐに払う | 払う必要や金額を確かめる前に、生活を壊してしまう |
職場や家族に知られると言われたら
「払わないなら、会社や家族に言う」と言われることもあります。こうした言い方は、内容によっては脅しにあたることもあります。怖くても、言われるままにお金を払わず、弁護士や警察に相談してください。
弁護士・法テラスへの相談の仕方
| 準備するもの | 例 |
|---|---|
| 届いた書面 | 手紙・内容証明・裁判所の書類 |
| 連絡の記録 | 日時・相手・内容のメモ |
| 関係の経過 | いつ出会って、いつからどんな関係だったか |
| 既婚者だと知った経緯 | 知っていたか、いつ知ったか |
| 自分の収入や家計のこと | 支払いの話し合いのときに必要になることがある |
法テラスでは、収入などの条件を満たせば、無料の法律相談や、弁護士費用の立て替えを利用できることがあります。弁護士会でも法律相談を受け付けています。
不倫相手との関係はどうする?
請求をきっかけに、不倫相手との関係をどうするか考える人も多いと思います。関係を続けると、請求がさらにこじれることもあります。やめたいと思っているときは、「不倫をやめたいとき」にまとめています。
気持ちが追いつかないとき
請求を受けると、恐怖や恥ずかしさ、罪悪感で、心がいっぱいになります。眠れない、仕事が手につかない、という状態になる人も少なくありません。
| つらいとき | できること |
|---|---|
| 誰にも言えない | 弁護士や法テラスには、守秘義務がある |
| 自分を責め続けてしまう | 責任と向き合うことと、自分を壊すことは別 |
| 眠れない・食べられない | 心療内科などで相談する |
| 相手の配偶者に会うのが怖い | 弁護士に間に入ってもらう方法もある |
してしまったことの責任と向き合うことは大切です。でも、ひとりで抱えこんで心を壊してしまっては、向き合うこともできなくなります。専門家の力を借りることは、逃げではなく、きちんと向き合うための準備なんです。
よくある疑問
請求された金額は払わないといけない?
請求された金額がそのまま決まるわけではありません。払う必要があるか、いくらが妥当かは、事情によって大きく変わります。ロコペリでは金額の目安は書いていません。弁護士に相談してください。
自分の配偶者にも知られてしまう?
裁判などになると、知られることもあります。自分も既婚者の場合は、自分の配偶者から責任を問われることもあるので、そのことも含めて相談してください。
不倫相手が「自分が払う」と言っている
相手の言葉だけで安心せず、書面の内容や支払いの約束は、弁護士と確かめてください。
時効はある?
慰謝料の請求には時効があると定められています。いつから数えるかなどは事情によって変わるので、弁護士に確かめてください。
分割で払うことはできる?
話し合いしだいで、分割での支払いを決めることもあります。約束したことは書面に残しておくと安心です。どのように決めるかは、弁護士と相談してください。
相談できるところ
| 悩み | 相談先 |
|---|---|
| 慰謝料の請求・書面が届いた | 法テラス・弁護士会の法律相談 |
| 脅された・つきまとわれる | 警察相談専用電話(#9110) |
| 気持ちのつらさが続く | 心療内科・カウンセリング |
まとめ
不倫相手の配偶者から連絡が来たり、慰謝料を請求されたりしたら、まず「すぐに払わない」「無視しない」。その場で認めすぎず、記録を残し、届いた書面を保管して、弁護士や法テラスに相談してください。とくに裁判所からの書類は、期限があるので放っておかないこと。ひとりで抱えこまず、専門家の力を借りてください。ひとりで判断しようとせず、まずは記録を手元にそろえて、相談の予約をとることから始めてみてください。そこから、とれる道が少しずつ見えてきます。
- 法テラス(日本司法支援センター) https://www.houterasu.or.jp/
- 民法(明治29年法律第89号)e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089