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【年代・ライフステージ】定年後、ふたりの寝室とふれあいをどうする?

ロコ
ロコの結論
定年のあと、急にふたりきりの時間が増えて、どう過ごせばいいのか戸惑う人は多いんです。寝室を分けるのも戻すのも、ふれあい方を変えるのも、ふたりで決めていいことです。「この年だから」で決めずに、いまのふたりに合う形を話し合ってみてください。

朝も昼も夜も、ずっと同じ家にいる。仕事に出ていたころは気にならなかった相手のいびきや寝返りが、急に気になりだした。反対に、時間ができたのだから、もう少しふたりで過ごしたいと思っている。定年や子どもの独立のあと、こんなふうに夫婦の距離が変わったと感じる人は少なくありません。

この時期は、忙しかった40代・50代とは逆で、「時間が無い」のではなく「時間がありすぎる」ことが悩みのもとになりやすいんです。このページでは、寝室のこと、ふれあいのこと、性のことを、ふたりで決め直すときの考え方をまとめました。

定年後に変わりやすいこと

変わること 起こりやすい気持ち
一緒にいる時間が増える うれしい反面、ひとりの時間が無くて息苦しい
生活のリズムが変わる 起きる時間・寝る時間がずれて、相手の音が気になる
子どもが家を出る 「親」ではなく、ふたりの関係に戻る戸惑い
からだが変わる 腟の乾燥・勃起の変化などで、前と同じようにいかない
役割が変わる 家事の分け方や、家での居場所でぶつかる

どれも、どちらかが悪いわけではありません。暮らしの形が変わったので、寝室もふれあいも、形を変えていい時期に来た、と考えると話しやすくなります。

寝室を分ける?戻す?

分けたいと思ったとき

いびき、トイレで夜中に起きる音、寝る時間のずれ。眠りの悩みが理由で寝室を分ける夫婦は珍しくありません。眠れない日が続くと、昼間の気持ちもとげとげしくなります。分けるのは、相手を嫌いになったからではない。そのことを言葉で伝えておくと、相手は「拒まれた」と受け取りにくくなります。

伝え方の例 ポイント
「ぐっすり眠りたいから、寝る部屋だけ分けてみない?」 理由を眠りに絞る
「寝る前の少しの時間は、一緒にいたいな」 分けたあとの時間も決める
「試しに1か月やってみて、また話そう」 決めたことを見直せるようにする

戻したいと思ったとき

子育ての時期に分けたまま、なんとなく別々の部屋で寝ている。時間ができたいま、またとなりで眠りたいと思うこともありますよね。いきなり「今日から一緒に」と言うより、「週末だけ」「昼寝だけ」のように小さく始めると、相手も答えやすくなります。

寝室は分けて、ふれあいの場所は別に

寝る部屋と、ふれあう時間は、同じでなくてかまいません。寝室は別でも、夜に片方の部屋で過ごす時間を決めている夫婦もいます。どちらの部屋で、いつ、どのくらい。そのくらいの粒度で決めておくと、遠慮しすぎずにすみます。

挿入にこだわらないふれあい

60代以降は、女性は閉経から年月がたって腟が乾燥しやすくなり、男性は勃起の固さや続く時間が変わりやすくなります。前と同じ形のセックスが難しくなったとき、そこで「もう終わり」にしてしまう夫婦もいます。でも、ふれあいの形は挿入だけではないんです。

ふれあいの形 例
手をつなぐ・寄りそう テレビを見ながら、散歩のときに
マッサージ 肩・背中・足。順番に、交代で
一緒にお風呂に入る 温まると話もしやすくなる
からだをなで合う 性器にふれなくてもいい。気持ちいい場所を教え合う
挿入をしないセックス 手や口でのふれあい。気持ちよさを分け合う

痛みや乾燥があるときは、潤滑ゼリーを使う、時間をかける、という工夫があります。それでも痛いときは婦人科に、勃ちにくさが気になるときは泌尿器科に相談できます。からだの変化は「60代からの性、何が変わる?」にまとめています。

どちらかが「したくない」とき

時間ができたから、もっとふれあいたい。そう思う人がいる一方で、「もう卒業したい」と感じている人もいます。どちらの気持ちも、おかしなものではありません。

したい側が気をつけたいこと したくない側が気をつけたいこと
断られても、相手を責めない 「もう年だから」だけで終わらせず、理由を少し言葉にする
回数より、何がほしいのかを伝える(ぬくもり・安心など) セックスはしたくなくても、どんなふれあいならいいかを伝える
断られた日の気持ちを、ひとりでためこまない 断ったあとに、手をつなぐなど別の形で気持ちを返す

「したい」と「したくない」のあいだには、ハグだけ、となりで寝るだけ、といった段階がたくさんあります。ゼロか全部かで考えないことが、ずれを小さくする近道です。性欲の差の話し合い方は「性欲の差があるとき」も参考にしてください。

話し合いを始めるきっかけ

長く一緒にいる夫婦ほど、改めて性の話をするのは照れくさいものです。

  • 寝室の模様替えや、布団・ベッドの買い替えのときに
  • 健康診断の結果を話すついでに、からだの変化の話から
  • 旅行先など、いつもと違う場所で
  • 「最近、前よりくっつく時間が減ったね」と、気づいたことから

責める言い方を避けて、「自分はこうしたい」から話すと、相手も答えやすくなります。

ひとりの時間も、ふたりのために

定年後は、一緒にいる時間が増えるぶん、ひとりの時間を意識してとることも必要です。趣味、友人との約束、ひとりの散歩。離れている時間があると、一緒にいる時間を大事にできます。ひとりで性欲を満たすこと(マスターベーション)も、年齢で決まるものではなく、ふたりの関係と両立できるものです。

からだの変化とふれあいの工夫

からだの変化 ふれあいの工夫
腟の乾燥・痛み 潤滑ゼリー・保湿剤・時間をかける
勃起の変化 挿入にこだわらない・泌尿器科で相談
関節や腰の痛み 楽な姿勢を選ぶ・クッションを使う
疲れやすさ 朝や昼など、元気な時間帯を選ぶ

よくある疑問

いまさら寝室のことを言い出したら、相手が傷つきそう

言い方しだいです。眠りの話から入る、試しの期間を決める、ふれあいの時間は残す。この3つを一緒に伝えると、「離れたい」ではなく「よく眠りたい」と受け取ってもらいやすくなります。

何年もしていないけれど、また始めてもいい?

始めていいんです。久しぶりのときは、からだがついてこないこともあるので、ふれあいから少しずつ。痛みが出たら止める、という約束をしておくと安心です。くわしくは「セカンドバージン」のカテゴリにまとめています。

相手が病気になって、前のようにできない

病気やけがで、セックスの形を変える夫婦は多いんです。何ができて、何がつらいのかを相手に聞き、主治医にも「夫婦のふれあいで気をつけることはあるか」と相談してみてください。聞きにくければ、看護師に先に話すのもひとつの方法です。

子どもや孫が泊まりに来ると気まずい

家族が来る日は、ふたりの時間を別の日にずらせば十分です。寝室を分けているなら、来客のときだけの寝方を決めておくと慌てません。

相談できるところ

悩み 相談先
性交のときの痛み・乾燥 婦人科
勃ちにくい・続かない 泌尿器科
眠りの悩み(いびき・夜中のトイレ) かかりつけ医・内科
ふたりの話し合いがこじれる 夫婦カウンセリング・自治体の相談窓口

寝室もふれあいも、正解はひとつではありません。いまのふたりにとって心地いい形を、何度でも決め直していいんです。

出典

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