心と性

ホーム › 心と性

心どちらにも

【心と性】セックスがこわいとき

ロコ
ロコの結論
セックスがこわい。そう感じるのは、決しておかしなことではないんです。痛み、妊娠、性感染症、見られること、うまくできないこと、過去のつらい経験。こわさにはいろいろな種類があり、種類ごとにできることがあります。無理に乗り越えなくていい。こわさを大切にしながら、自分のペースで向き合っていけばいいんです。

好きな人がいて、その人とふれあいたい気持ちもある。でも、いざそういう雰囲気になると、からだがこわばって、逃げ出したくなる。理由ははっきりしないけれど、とにかくこわい。そんな自分を、相手に申し訳なく思っている人もいると思います。

このページでは、セックスがこわいと感じるときの考え方をまとめました。はじめての人は「処女のはじめては痛い?」、久しぶりの人は「久しぶりがこわくて踏み出せないとき」も読んでみてください。こわさを感じている自分を、まずは責めないであげてください。

こわさの種類

こわさ よくある気持ち
痛み 痛いかもしれない・前に痛かった
妊娠 避妊に失敗したらどうしよう
性感染症 うつったらどうしよう
見られる からだを見られるのが恥ずかしい
うまくできない 相手をがっかりさせたら
関係が変わる セックスしたら関係が変わってしまうかも
過去の経験 いやな経験・つらい経験を思い出す
理由が分からない とにかくこわい

自分のこわさがどれに近いか、書き出してみてください。いくつも重なっていることもあります。

こわさの種類ごとにできること

こわさ できること
痛み 前戯を長く・潤滑ゼリー・ゆっくり・痛ければ止める約束
妊娠 避妊の方法を確かめる。コンドーム+ほかの方法も
性感染症 コンドームを使う。ふたりで検査を受ける
見られる 明かりを落とす・服を着たままでもいい
うまくできない 「はじめから上手な人はいない」と知る。相手に伝える
関係が変わる 気持ちや関係のことを先に話す
過去の経験 信頼できる人や専門家に話す

こわさの多くは、知ること・準備すること・相手に伝えることで、小さくすることができます。

パートナーへの伝え方

伝えたいこと 言葉の例
こわさがある 「セックスが少しこわいんだ」
ゆっくりがいい 「急がないでくれるとうれしい」
止める約束 「こわくなったら止めてね」
理由は言いたくない 「理由はうまく言えないけど、こわい気持ちがあるの」

理由まで説明しなくてもかまいません。「こわい」と伝えるだけで、相手が急がないでくれることも多いです。こわさを打ち明けたときに、受け止めてくれるかどうかは、相手を知る大切な手がかりにもなります。

少しずつ進めるという方法

段階 例
1 手をつなぐ・抱きしめ合う
2 キスをする
3 服の上からふれ合う
4 肌にふれ合う
5 性器にふれ合う
6 挿入をしてみる(してもしなくてもいい)

どの段階で止まってもかまいません。次に進むのは、今の段階が心地いいと思えてからで十分です。

無理に乗り越えなくていい

こわさは、自分を守ろうとする自然な反応です。

考え方 中身
こわさは悪いものではない からだと心からのサイン
無理に進むと記憶に残る つらい経験が、こわさを強めることもある
しない選択もある セックスをしない関係もある
時間がかかってもいい 自分のペースで

過去のつらい経験があるとき

こわさの背景に、望まない性行為をされた、性暴力を受けた、などの過去の経験があることもあります。日本女性心身医学会も、過去の性虐待や性暴力による性への恐怖心を、性の悩みの理由のひとつとして挙げています。

そうした経験を思い出してつらいときは、ひとりで抱えずに相談してください。性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(#8891)では、昔のことでも相談できます。

よくある場面と考え方

パートナーのことは大好きなのに、セックスの雰囲気になると、どうしてもからだがこわばってしまう。理由が分からないから、相手にも説明できない。そんな自分を責めている人もいるかもしれません。理由が分からないこわさも、こわさとして大切にしていいんです。理由をはっきりさせなくても、「こわい」と伝えることはできます。

信頼できるパートナーなら、理由が分からなくても、待ってくれるはずです。急がずに、手をつなぐ、くっつくといった、こわくないふれあいから少しずつ重ねていくことで、からだが安心を覚えていくこともあります。

こわさを感じたときの落ち着き方

方法 ポイント
一度止める 「ちょっと待って」と言う
ゆっくり息を吐く 吐く息を長めに
目を開けて周りを見る 今いる場所・相手を確かめる
手を握ってもらう 安心できるふれあいに戻る
今日はここまでにする 無理に続けない

こわさは、少し待つと落ち着くことが多いです。落ち着いたあとに、続けるかどうかを決めればいいんです。

こわさとともに歩む

こわさは、すぐに消えるものではないかもしれません。でも、こわさがあっても、安心できる相手と、安心できるペースで、少しずつふれあいを重ねていくことはできます。こわさをなくすことを目標にするより、こわさがあっても大丈夫だと思える関係をつくることを、大切にしてください。

よくある疑問

こわいのに、相手に求められると断れない

こわいときは、断ってかまいません。断ることで関係が終わるなら、その関係を考え直していいんです。

こわさがずっと消えない

こわさが強く、生活や関係に影響しているときは、婦人科や心療内科、カウンセリングで相談できます。

セックスがこわいのは、自分が子どもっぽいから?

そんなことはありません。こわさは、年齢や経験に関係なく、多くの人が感じるものです。

こわさがあることを、相手に知られたくない

伝えるかどうかは自分で決めていいことです。ただ、伝えずに無理をすると、こわさが強くなることもあるので、信頼できる相手なら話してみることも考えてください。

セックスがこわいのに、相手を好きでいていい?

もちろんです。こわさと好きな気持ちは、両立します。

こわさがあって、恋愛そのものを避けてしまう

恋愛とセックスは、別のものとして考えることもできます。まずは、安心できる関係を育てることから始めてみてください。

相談できるところ

悩み 相談先
痛み・からだのこと 婦人科・泌尿器科
こわさ・気持ちのつらさ 心療内科・カウンセリング
過去の性暴力の被害 ワンストップ支援センター(#8891)
パートナーからの強要・暴力 配偶者暴力相談支援センター・警察(#9110)

このページのポイント

  • こわさの種類を書き出す
  • 種類ごとにできることがある
  • 理由を言わずに「こわい」と伝えていい
  • 少しずつ、どこで止まってもいい
  • 過去のつらい経験は相談を

まとめ

セックスがこわいと感じるのは、おかしなことではありません。痛み、妊娠、性感染症、見られること、うまくできないこと、過去の経験。こわさの種類ごとに、知ること・準備すること・伝えることで、小さくできることがあります。無理に乗り越えなくていい。少しずつ、自分のペースで。過去のつらい経験がよみがえるときは、ひとりで抱えずに相談してください。こわさを大切にしながら、自分のペースで進んでいけばいいんです。

出典

関連する記事

▶ 心と性のTOPに戻る